早池峰 高桧沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 532m
- 下り
- 533m
コースタイム
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
出発点から林道を辿り「上滝の橋」とプレートがある橋から入渓。最初はやや狭まった中に小滝が複数続く。 F1(5m):二条の水流に分かれた斜滝。左側の水流に沿って登る。 F2(2段10m):下段7m斜滝は流心を直登。上段3mは左岸の泥壁を灌木頼りに小巻き。 F3(10m):左岸のガレを30mほど登り岩屑斜面をトラバース。明瞭な尾根を下降して落口付近に出る。ロープ不要。 F4(2段3m):水流沿いに直登。 830m二又から右支流に入ると苔むした小滝が続く。最後は流水の涸れた沢形を辿りごく薄いヤブの平坦地を進み道に出る。大規模林道トンネル登山口までは歩きやすい道だが、ぬかるみ多い。舗装路を歩いて出発地に戻る。 |
写真
感想
早くも真夏の暑さが襲ってきた日は水の中を歩こうと早池峰西麓の高桧沢へ。遡行対象になったことなんかないような小沢だが、地形図をよく見ると不規則な段差が複数あって、二口のエシコ沢みたいにもしかしたら大きな滝があるのでは?と少し期待して出発。
沢沿いの林道を少し進み「上滝の沢橋」から入渓するとやや狭まった中に小滝が続く。まもなく第一の滝が見えてきた。2条に分かれた水流の左側を飛沫を浴びながら登るのが気持ち良い。すぐに第二の滝。これは規模も見た目も見事な斜滝で、しばし滝壺で快適な一休み。下段は流心を直登し垂直の上段は左岸に逃げる。続く第三の滝はこんな小沢には不釣り合いなほど立派で、よほどでないと直登は考えられない。幸い左岸にガレ沢が食い込んでいたので、これを使って高巻きしすんなり落ち口に出られた。
830m二又から右の支沢に入り苔むした美しい小滝を数個越えて、最後はやぶ漕ぎと言えないような薄いヤブの中を進み登山道に出る。トレッキングシューズに履き替えアスファルトの路面が熱い大規模林道をテクテク降りていくと、びっくりする出来事が。
路肩に何か茶色いものが動いている?と見えて近づくと、シカ(まだ若い♀)が側溝にはまってもがいている。怪しい人間が近づいたのを恐れてか激しくもがくも脱出できない。腰のあたりから出血し尻から何かはみだしているようで、車にはねられたか、あるいは死産でもしたのか? 目の前の気の毒なシカを見捨てることもできず、持っていた5mテープシュリンゲを胴体に巻いて側溝からひきづり上げる。少しぐったりしていて上体を起こすが立ち上がれない様子。あとは生き延びれるかどうかはコイツの生命力と運次第、と立ち去る。急増して食害をもたらしているシカは駆除すべきなのかも?と自分の判断に自信が持てないまま出発点に戻った。車を回収し帰路に同じ場所を通りかかると、このシカが道ばたの草むらの中でうずくまっているのが見えた。
そういえば沢沿いに獣道が幾筋もつけられ、足跡や食痕は無数にあり、ヌタ場まで見つけた。鳴き声も頻繁に聞こえる。この十年程度のうちに本当に増えているようで、そのうち早池峰の高山植物は壊滅するのではないかと恐ろしくもなる。それはともかく地図のみを頼りに記録のない小沢を歩いて、期待通りの美滝を見つけたので充実した一日になりました。
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