霧と雨の黒戸尾根、虚無駒ヶ岳
- GPS
- 12:13
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,467m
- 下り
- 2,474m
コースタイム
- 山行
- 11:02
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 12:10
天候 | スタートは霧と曇りでした。小雨がぱらつく程度。 山頂から大雨で笹の分岐まで降ったり止んだりを繰り返してました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険なところは丈夫な梯子とロープ、鎖があります。雨が降って怖かった。標高の低いところは下山時に泥濘が凄かったです。 |
その他周辺情報 | 帰りにすた丼屋に寄りました。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
期待に胸を膨らませ、リベンジ。
先月、天候悪化しそうなため撤退した黒戸尾根経由の甲斐駒ヶ岳。
結果からお伝えすると、全て裏目に出た山行になりました。これほど大敗に近い登山は私が昔登った父親と登った立山でしょうか。
Yahooは曇り時々晴れ
気象庁は曇り
ウェザーニュースは晴〜小雨〜晴れ
てんくらA
この通りいけばそれなりの登山になるはずだったのですが。
まだ暗い登山道、ガスで太陽光が遮られる中ひたすら歩きます。長い1日が始まるのだ、と。急登ではないもののそれなりに標高を上げていきます。序盤はたまに日差しが入ることもありテンション上げて分岐まで歩きます。登りの中にも平行移動が入ることがあるのでそこまで辛くありません。ナイフリッジを過ぎてもまだ日差しが届きました。黒戸尾根まで上がると木々の生え方が変わってきます。奥秩父のような幽幻な景色に包まれます。故郷に帰ってきたような気持ちになりました。きのこが沢山生えてました。連日の長雨の影響もありそうです。たまに登っている方もいるようですが黒戸山は見向きもされませんね笑
5合目に着くと多数の石碑で埋め尽くされていました。梯子を登っては石碑とご対面し、いかに古の人が甲斐駒ヶ岳を大事にしていたかがわかります。里山でもありアルプスでもある甲斐駒ヶ岳、懐の深い山ですね。
梯子と鎖で効率よく標高を稼ぐので割とすぐに七丈小屋まで来ました。レポートにあるほどキツいと感じる梯子や危険だと感じる箇所もあまりなかったように感じます。小屋から山頂までは登り応えがある道が続くとのことで楽しみです。
いくつかのテント場を後にしガンガン登っていくと若干の晴れ間も見えました。晴れ間と言うより隙間から漏れた光とも言えます。ほんの一瞬、夏山の強い日差しを浴びました。このまま晴れるかな?などという淡い期待は持ってはいけませんね。山頂はガスが取れることがなくそれでも山頂を目指します。二つの剣が見えてきたもののここら辺までくると体を大きく動かしてることもあり息が少しずつ切れやすくなってきます。昨日の雨がまだ乾いてない地面に慎重な脚運びで進んでいきます。大きな岩を何度も登っていくと山頂らしきものが見えました。晴れていれば結構手前で山頂が見えるようです。
山頂に着くと登山客が沢山いました。沢山いることによって残念な気持ちも多少紛れましたが、それでも虚無な空と山頂標識を見ているとテンションは下がっていきます。少し休むためパンを頬張り始めたところ、なんと雨が。
割と強く降り始めてしまいこれはまずいと感じレインカバーとカッパを来て山頂でサクッと写真を撮り下山。雨に濡れて風も冷たく悲しい下山です。YAMAPを始めてここまでの負け登山はありませんでした。登りですら慎重な足運びでしたので、下りは神経を使います。登りでそこまで疲労してなかったのがせめてもの救いです。七丈小屋まで来るまでにかなりの雨量があり登山道は少し川ができるほどでした。レインコートから落ちる雨が靴を濡らしパンツを濡らします。
寒さはありませんでした。
とりあえず五合目まで慎重に降りました。下山の方が恐怖心が薄かったことを覚えています。
黒戸尾根に入ると日差しが入り始め青空も見えました。心の中で遅い!と叫びながら静かに下山していきます。
ナイフリッジ以降も強い雨が降り登山道は泥濘が増えていました。かなりの雨量だったようです。
やっとの思いで笹の平分岐まで来てラストスパートです。滑りやすい場所もなかったためスピードを上げていきます。下山の際壊れてしまったストックで足場を確認しながら歩き、やっと登山口に。
この日の登山は過去最悪に近いほどの登山でした。登るという決断をした私を恨みました。下山の際中、登山を辞めようかと思ったほどです。帰りの中央道での渋滞もひどく散々な日でした。いつかの歌詞にあった、思い出はいつの日も雨。
いい意味でも悪い意味でも雨というのは心に残りますね。
唯一良いことがあるとすれば、コンディション優れない中黒戸尾根を日帰りピストンできたことは大きな収穫でした。
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