記録ID: 4517613
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沢登り
奥多摩・高尾
奥多摩最悪マイモーズの悪罵 倉沢谷出合のゴルジュ
2022年07月24日(日) [日帰り]


体力度
1
日帰りが可能
- GPS
- 07:43
- 距離
- 2.2km
- 登り
- 66m
- 下り
- 80m
コースタイム
多摩川、日原川の支流倉沢谷出合のゴルジュは、奥多摩最悪マイモーズの悪罵と呼ばれています。(大昔見た資料には、悪場では無く悪罵と書かれていた記憶があります。曖昧ですが・・)
高校生の頃、その名を知りましたが場所すら分からない・・
資料を漁ると倉沢谷出合で橋の下に有る事は分かりましたが、詳細は分からずじまいでした。
そのうち興味が大岩壁、大渓谷遡行、パラグライダー頂上フライト、モノスキールンゼ滑降などに移って行き、忘れかけていました。
ネットの時代となり、2008年に山登魂の記録発見(*^^)v
http://yama-to-damashii.outdoor.cc/20...
しかし、相方に恵まれずお蔵入りに・・
ヤマレコを始めると、
2015年 ke-shiさんの記録👇や、
http://www.yamareco.com/modules/yamar...
2016年 Lynn_Katoさんの記録👇
https://www.yamareco.com/modules/yama...
2018年 aka02さんの記録👇
https://www.yamareco.com/modules/yama...
2018年 ryuji1115,ukatakaさんの記録👇
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1579834.html
が有りましたが、2022年の今回まで、この手のゴルジュ突破ルートに相方不在・・
髭君が行きたいというので、念願叶って今回のチャレンジ出来ました。
参考となる記録を残していただいた皆様、ありがとうございました。
記;桃奈々
追記;
普通にマイモーズで検索したら、ヤマレコ以外にも多くの記録が有りました。
もっとまじめに事前学習していけば良かった・・(*_*;
まあ、良く分からん方が楽しいちゃあ楽しのですが(*'▽')
高校生の頃、その名を知りましたが場所すら分からない・・
資料を漁ると倉沢谷出合で橋の下に有る事は分かりましたが、詳細は分からずじまいでした。
そのうち興味が大岩壁、大渓谷遡行、パラグライダー頂上フライト、モノスキールンゼ滑降などに移って行き、忘れかけていました。
ネットの時代となり、2008年に山登魂の記録発見(*^^)v
http://yama-to-damashii.outdoor.cc/20...
しかし、相方に恵まれずお蔵入りに・・
ヤマレコを始めると、
2015年 ke-shiさんの記録👇や、
http://www.yamareco.com/modules/yamar...
2016年 Lynn_Katoさんの記録👇
https://www.yamareco.com/modules/yama...
2018年 aka02さんの記録👇
https://www.yamareco.com/modules/yama...
2018年 ryuji1115,ukatakaさんの記録👇
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1579834.html
が有りましたが、2022年の今回まで、この手のゴルジュ突破ルートに相方不在・・
髭君が行きたいというので、念願叶って今回のチャレンジ出来ました。
参考となる記録を残していただいた皆様、ありがとうございました。
記;桃奈々
追記;
普通にマイモーズで検索したら、ヤマレコ以外にも多くの記録が有りました。
もっとまじめに事前学習していけば良かった・・(*_*;
まあ、良く分からん方が楽しいちゃあ楽しのですが(*'▽')
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●アブローチ 倉沢橋から日原方面ら40m程歩くと車道から谷に降りられるポイントがある。 薄い踏み跡を辿ると、車道が無かったころの日原街道跡と思われる杣道に出る。岩を掘削した道で鎖も有る。20m程下流に行くと倉沢谷出合。倉沢谷を50m程でF1に出る。 ●F1の釜 桃奈々 釜は大きいが砂利の堆積で浅くなっているので、数mの泳ぎで取り付ける。 (その日、その年により、相違が大きいと思われる) 水流は岩壁に近いほど強いが、泳いで取り付く事が困難という程では無い。 岩はヌルヌルで苦戦する。 事前情報では、フリクションの効く岩とあり、クライミングシューズで取り付いたのに少し後悔。日によって随分違うみたい・・ フリーで取り付けると踏んでチャレンジするもヌルヌルに敗退し、浅瀬まで戻ってエイド装備を配置して再チャレンジ。 ペッカー引っかけ少しのし上がり、左にもう一つペッカーセットしてトラバース。 Tシャツ一枚だったので、長時間水中で格闘後に水上に出たら瀑風に吹かれガタガタ震えながら登る羽目に。ネオプレーンのベストを持ってきたのに、着用して取り付かなかったのを後悔。 ●F1下部 桃奈々=>髭=>桃奈々 山登魂の記録では「残置ハーケン多数も、肝心な所にない」との事だったが、中程まで残置は無かった。 カム0.1〜0.3がかろうじて使用出来るも不確実。 ペッカー引っかけて前進し、ナイフブレード/ロストアロー/Vハーケンをぶち込んで3m程前進するも、ペッカー外れて着水。 アブミ一本が残置された。 一度撤退し、ネオㇷ゚レーンベストと雨具を着込むも、震えが止まらず低体温症状態。 髭が残置されたアブミを掴んで前進再開する。アブミのお陰で釜の突破は楽勝。 ハーケンを打ち桃奈々の打ったハーケンとアブミを回収して4m程前進するも墜落着水( ゜Д゜) 再チャレンジするも5m程進んだところで寒さでギブアップ・・ ●休憩 確保中も桃奈々の震え止まらず、二人で日原川の日向まで撤退。 食事をとり、日向ぼっこして生気を取り戻した。既に12時。 ここまでの時間は以下の通り 桃奈々突撃から撤退まで約50分 髭突撃から墜落着水まで約75分 髭再突撃から撤退まで約40分 桃奈々はTシャツ短パンタイツで、髭は雨具着用。雨具だけでも耐性はずいぶん上がる様だ。 ●F1 再突撃 桃奈々 ネオプレーンのベストと雨具上を着用し、桃奈々再突撃する。 髭が残したアブミは、水面より50cm程上まで垂れていたので、釜の突破は容易に出来た。 残置ハーケンは5m程の所まで皆無で欠落した模様。 ペッカーで前進しハーケン/カムをセットする。 リスは水流で入り口開いているので、短いナイフブレードが使えない場面あり。 モチヅキの長いクロモリ薄歯を持ってくれば良かった。 ロストアロー程厚歯も使える箇所が有り、一本だけ持ってきたカシンの厚歯が大活躍・・したのだろうが、一本しか無いので苦しい。 カムは0.1〜0.3程度が使えない事は無いが、水流で外開きとなっているクラックなので効きが甘く何回も外れた。 中盤、残置ハーケン一本、その上に有るリングボルトが有り、それだけでも楽なエイドで進む。ハーケンはフォローが使わないと思われるものは回収し再使用して登ったが、残数はV字一本のみ。そしてペッカー二本も失っている。 リングボルトの上にペッカー二本が残置されているのを発見し、希望が湧いてきた。 エイドからフリーに移行する最後のポイントは、磨いてもヌルヌルで怖い。 ペッカーを滝壺に沈めたのが悔やまれるが、落ち口はすぐそこなので「やるしかない」と意を決し恐ろしい一歩をクリアして終了。 ※ F1の残置ハーケンは中程に一本、上部にリングボルト一本、その上にペッカーが二本で有った。 桃奈々が打ったハーケンは全て回収。髭が残置ペッカーも私が打ち込んだと勘違いし回収してしまった。よって現在の残置は二本のみ。 白内障で良く見えないので、残置ハーケンはもっと有ったのかもしれない。 再突撃の所用時間は、40分位。 ●F2二段の滝下段 桃奈々=>髭 左岸ヌルヌルのスラブをショルダーで上がる。 髭の頭まで踏んでやっとこ這い上がった。 落ち口へのトラバースもヌルヌルだが、困難ではない。 ●F2二段の滝上段 髭 帰宅後 Lynn_Katoさんの記録を見直したら、水中突破していたが、今日の水量ではとても無理な感じ。また、右手のスラブ状リッジは乾いていたとの記載が有ったが、今日は湿っていてヌルヌル・・( ゜Д゜) フエルトソールに履き替えた。 疲れたので髭を行かせるも、フリーに拘り下部のヌルヌルスラブで四苦八苦の長時間蝉状態。確かに傾斜は無いがぬめりが発生したらフリーでの登攀は不可能なので「いい加減にしろ〜」と怒鳴って、エイドに切り替えさせた。(ロスタイム1時間程) ハーケン二本とカム一個で下部スラブを突破すると、残置ハーケンが二本有り傾斜の強い上部もエイドで突破。 上部のトラバースもヌルヌルで最悪だが、残置ハーケンと残置カラビナが程よく有り、吊り下げで下降する。 フォローの桃奈々は打ったハーケンを全て回収し、ヌルヌルスラブをゴボウで登ったがザイルが伸びて辛い。その時、髭がザイル緩めたので怒鳴り散らした( ゜Д゜) ●F2二段の滝上流 コンテ 容易なゴルジュ/小滝を超えると、河原に出る。 尚、滝はF1とF2二段としたが、過去の記録を見るとF1〜F4となっていた。行ってみれば分かると思います。 ※グレード 桃奈々の体感グレードは- A1です。 ぬめりの有無や、水量によって評価は変わると思います。 A1と言っても、ペッカーを馳駆しハーケンを打って回収しながらのエイドなので、残置べた打ちのエイドとは全く別物です。 下記想定外の事柄で、苦しい登攀となった要因では有りますが。 1.猛暑日なので、なめてかかってTシャツ短パンタイツで登ってしまった。 2.事前情報でフリクションの効く岩とあったが、実際はヌメリ発生していた。 3.事前情報で残置ハーケン有りとの事だったが、残置ハーケンは少なく、所持したハーケン数と種類が不足だった。 ※ 必要装備 服装 下界33度の猛暑日でも、最低雨具着用出ないと持ちません。 他の記録は全てウエットスーツ着用でした。 ザックは底穴付きがお勧め。通常のザックに不必要な着替えを詰めて登ったが、パンパンに水吸って重かった(*_*; ハーケン 今回使用したハーケンはナイフブレード類 x 3 V型 x 1、厚歯のロストアロー x 1 の計5枚でしたが、今回全てタイオフし、残置ペッカーも二枚も回収してしまったので、残置ハーケン/ボルトは二か所だけです。 なのでハーケン類は10枚程有ると余裕が有るかとおもいます。 薄歯クロモリ長短がメインで、ロストアロー数枚、バカブー等中歯も有ったら良いかと思います。 カム カムは0.1〜0.4位まで使いましたが、使用できるところは少ないです。 ペッカー ペッカーは大活躍でスカイフックより役に立つと思います。 ♯1と♯2の二枚を持っていきましたが、もっと沢山持っていけば良かったと後悔・・ 最悪ハーケンが枯渇した時、極小リスに叩き込む事も可能でラープより効くと思います。 デイジー イージーデイジーがお勧めです。 ペツルの物と、スチールバックルの荷造りバンドを改造した自作を使いましたが、自作の方が使い勝手良く力が半分で済みます。通販で\500程度で手に入ります。 髭はデイジーチェーン使用で、苦労してました。 ※可能性 ヌメリが発生していたら、フリー化の可能性は極めて少ないと思います。 乾いた状態は想像も出来ないので不明です。 ペッカーを多数持っていけば、クリーンエイドで抜けられる可能性は有ります。 スカイフックは持っていかなかったので、使用できる可能性は不明です。 コパーヘッドは三種類持っていきましたが、使えませんでした。 |
写真
この後、カムが抜けたかペッカーが抜けたかで、着水しました。
低体温症寸前だったので、アブミを残して戻りました。
ネオプレーンのベストと雨具の上を着込みましたが、震えが止まりません。
一度、日原川の日向に出て温まりました。
低体温症寸前だったので、アブミを残して戻りました。
ネオプレーンのベストと雨具の上を着込みましたが、震えが止まりません。
一度、日原川の日向に出て温まりました。
出口、フリーに移行するポイント一歩、ヌルヌルの外傾スタンスでがっちり掴めるホールドは無し。
ハーケンも枯渇して泣きそう・・
撤退の選択肢は無いので、一生懸命掃除して、そろりと乗り込みクリアしました。
ぬめりが無ければ、それ程怖くないかもしれません。
ハーケンも枯渇して泣きそう・・
撤退の選択肢は無いので、一生懸命掃除して、そろりと乗り込みクリアしました。
ぬめりが無ければ、それ程怖くないかもしれません。
装備
個人装備 |
クライミングシューズ&フエルトソール渓流靴(桃奈々)
ラバーソール&フエルトソール渓流靴(髭)
アブミ x 各2
ハンマー
イージーデイジー x 2 (桃奈々)
チェーンデイジー(髭)
その他一般登攀具各自
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---|---|
共同装備 |
ザイル 8mm x 30m 1本
カム6本(0.1〜2)
ハーケン5本(ナイフブレード x 1 薄歯クロモリ短 x 2 V型 x 1 厚歯カシン中 x 1 )
ペッカー♯1 & ♯2
|
感想
髭君、ご苦労様でした〜(*'▽')
白内障の私に代わり、このところ毎回運転ありがとうござます。
難近短な沢ですが、結構苦戦したので、終了した時は久しぶりの感動でした。
しかし今回、なめてかかり過ぎ・・( ゜Д゜)
ヘルメットは忘れるし〜(*_*)
暑いからと、折角持っていたネオプレーンのベストどころか雨具を着ずに取り付き・・過去記録と違ってヌルヌルで時間がかかり、低体温症寸前まで行ってしまいました。
一度撤退して日原川の河原で日向ぼっこと昼食で仕切り直し・・
ネオプレーンのベストと雨具着用で再チャレンジしてF1突破しました。
残置ハーケンも過去記録の多数有りを信じて5本しか持たず・・・実際はかなり少なくて途中でハーケンが足りなくなり、泣きそうになった( ゜Д゜)
白内障で残置ハーケンが探せなかったのか・・
髭君、前回までbookoさんから先登隊長の栄誉をもらっていたのですが・・
今回、ダメダメだったので、先登隊長 兼 ボッカ 兼 運転手から、二番弟子に降格です。(一番弟子はkastin52さんなので・・)
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