天狗岳:2ヶ月ぶり、岩だらけの登山道【計画破綻】
- GPS
- 08:37
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,049m
- 下り
- 1,360m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:37
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし。ただし、露岩混じり登山道や岩場だらけで、まったくスピードは出ません。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
夏の18きっぷ1回目。
2ヶ月以上もブランクがあり、足がなまっていることは明白。しかも体重も順調に増えているときたもんです。ウォーミングアップも兼ねて、まずはお手軽なルートでも、とは思うものの、低山では流石に暑すぎて登る気にはなれません。
そこで、以前から登ってみたかった西天狗岳とその西尾根を踏破するべく、渋の湯からアプローチする計画を立てました。
計画段階では、累積標高差が登りで840mなら、なまった足でも楽勝だろう、と高をくくっていたのですが…
■渋の湯臨時BS〜黒百合ヒュッテ
・渋の湯BS手前の道路の状態が悪いらしく、アルピコ交通の茅野駅案内所で1km手前の臨時バス停までしか運行していないことを告げられます。いきなり悪い予感しかしない。
・臨時バス停からは、標高差にして約100m、時間にして15分程度のタイムロスとなります。これが後々に響いてきます。
・登山口からは、ごく普通に登っていきます。
・登山道は、苔むした岩が露出していて、若干あるきづらいです。
・それでも、傾斜は比較的緩やかであり、いつの間にか標高を上げていく感じです。
・登山口の段階で標高が1,800mを越えていますので、麓に比べると涼しいのですが、樹林帯の中であるために風が吹かず、汗が吹き出してきます。
・そうこうしているうちに、整備された木道が現れはじめ、じきに黒百合ヒュッテに到着します。
■黒百合ヒュッテ〜東天狗岳
・黒百合ヒュッテは、新型コロナウィルスの感染の影響で、営業を自粛していました。トイレが使えるかどうかは未確認です。
・山頂へのアタックに備え、塩羊羹を立て続けに3本とプロテインバーを1本いただき、塩熱サプリを1つ水で流し込みます。
・そこから、天狗の奥庭へ。岩場の急登を登りきった先には、さらに岩だらけの尾根が続いています。
・天狗の奥庭からは、天狗岳の見事な双耳峰が見えます。
・このルート、ひたすら岩場が続く厄介なもので、傾斜の緩急や岩場・土の登山道が混じった中山峠からのルートに比べると、難易度が高いというか、手間がかかるルートです。
・あまりに続く岩場に閉口しながら、ほうほうの体でようやく中山峠からのルートに合流します。
・そして、天狗の鼻をトラバースして、無事に東天狗岳に登頂です。
■東天狗岳〜西天狗岳
・東天狗岳は景観が開けているのですが、雲が出ていて、北側の天狗の鼻や稲子岳くらいしか見えませんでした。
・グループのみなさんの写真を撮影して、早々に西天狗岳を目指します。
・鞍部への下りは若干ガレてはいるものの、比較的緩やかです。
・ところが、鞍部からの登り返しは、たおやかな西天狗岳の山容とは裏腹に、結構な急登の岩場となります。ただ、距離は短いです。
・岩場を登り詰め、傾斜が緩やかになると、西天狗岳山頂です。
■西天狗岳〜唐沢鉱泉
・西天狗岳も景観が開けているのですが、これまた雲が出ていました。
・終電までの目標をオーバーしているため、降りでタイムを稼ぐべく、早々に下山開始。
・ところが、山頂直下は、これまたひたすら岩場だらけ。イメージとしては、編笠山の山頂直下のような感じです。
・ようやく岩場を抜けて樹林帯に入っても、露岩が多い登山道です。
・結局、唐沢鉱泉まで、似たような状況がずっと続き、まったくタイムが稼げませんでした。
・いくら八ヶ岳とはいえ、山小屋に直接つながっていない登山道の整備状態は、必ずしも良いとは言えないようです。
・唐沢鉱泉には、トイレ(洋式・バイオトイレ・100円)があります。おそらく給水可。また、唐沢鉱泉の玄関に自販機もありました。
■唐沢鉱泉〜フォレストカントリークラブ三井の森入り口
・茅野駅の終電に間に合わせるためには、17:00前には下山していないといけない計算になるのですが、軽く1時間オーバー。しかも電波は繋がらない。
・そこで、とにかく電波が繋がるところまで降りることに。
・唐沢鉱泉桜平分岐地点まで降りたところで、ようやく電波が繋がりました。
・色々と計算したところ、相当走らないと終電には間に合わないことが判明し、あっさりとタクシーの召喚を決断。
・割と遅い時間かつそこそこ距離があったにもかかわらず、第一交通さんが快く迎車に応じてくださいました。
【まとめ】
・黒百合ヒュッテの直前の部分を除いて、露岩か岩場のいずれかの登山道であり、よほどの岩場好きでもない限り、推奨しかねるルートです。
・天狗の奥庭は、楽しいのは楽しいのですが、さすがに終始岩場が続くと閉口します。楽して東天狗岳に登りたい方は、中山峠経由のルートのほうをオススメします。
・特に危険箇所や鎖場・ロープ場はないので、体力さえあれば初心者でも登れるルートです。
・ただ、公共交通機関を使ったうえで唐沢鉱泉へ降りるのでれば、そこから3時間30分以上歩いてようやく茅野駅に着く計算になりますので、初心者向けとは言い難いでしょう。
・実際、今回はスタート地点が遠くなり、足がなまっていたこともあって、計画が破綻し、結局タクシーを召喚することとなりました。
・さすがに茅野駅まで3時間30分歩くのは無謀かもしれません(トレラン勢を除く)。
【忘備録】
八ヶ岳で帰りに電車を利用する場合の現実的な下山口(所要時間)
・美濃戸口→すずらんの里駅(2時間強)
・富士見高原スキー場→信濃境駅(1時間30分強)
・観音平→小淵沢駅(2時間弱)
・美し森山→清里駅(40分)
・本沢温泉入口→海尻駅(約2時間、ただしルートによってはもっと短縮できる)
・稲子湯→海尻駅(2時間弱)
(権現岳のルートは未検証ですが、おそらく現実的と思われます)
こうしてみると、南八ヶ岳はなんとかなるコースが多いですね。というか、唐沢鉱泉と夏沢鉱泉(と杣添尾根)のルートがキツいだけ?
なお、小海線方面は比較的ロード歩きは短時間ですが終電が早いため、どっちもどっちです。
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