編笠山・西岳を周回
- GPS
- 07:45
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,294m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
南八ヶ岳にあって、編笠山はその穏やかな名前から、簡単に登れる山という印象を持っていました。岳と山の違いも結構大きかったと思います。しかし、しっかり標高差はあり、このコースでは美濃戸〜赤岳に若干足りないくらいです。今回はスケールの大きめの山で、じっくりと登りを楽しみたいと思って出かけました。
富士見高原の駐車場で車中泊しました。起きてみると雲が垂れ込め、残念ながら薄暗い朝でした。ゴルフ場の前から道標に従って進み、まずは、盃流しへの道を目指します。しばらくは何度か車道を横切りながら、緩やかに登っていく山道を、ペースつくりながら、淡々と進んでいきました。登り始めて30分ほどで、盃流しに到着。ここから、若干傾斜が増してきます。スタートから雨が時折落ちてくるのですが、それほど支障を感じないので雨具はつけず、雨が強くなったころで、臼久保岩小屋に到着。岩の下で休憩しました。
再び、カラマツ林の道を登って行きます。傾斜が出てくるにしたがって、つづら折になりますが、コンスタントに高度を稼ぐ道で、まさに登っている実感のある道でした。林はコメツガ、シラビソなどに移り変わり、鬱蒼とした森をさらに上を目指して登って行きます。周囲の樹林の様相は高度によって変化していきます。シャクナゲ公園の標識のあたりから、だんだんと木が小さくなり、苔むした庭園のような様相を帯びてきます。そして、道に岩が出てくるようになると、やがて樹林帯も終わってついに岩礫帯に突入しました。
最近登った蓼科山と雰囲気がそっくりです。あちらは八ヶ岳の北端、こちらは八ヶ岳の南端に位置し、山の形も似てまさに好対照です。岩礫の登りは眺望が開けて爽快で、相変わらず雲は低いですが、ガスの中ではないので、周囲の景色は灰色の空の中に十分見えています。隣に見える西岳の高度を越え、標識に励まされながらさらに登っていくと、目標となる山頂も視界に捕らえられ、ついに頂上に登りつめました。二等三角点のある頂上は、広く開けた山頂でした。
山頂に座って、時折雲が切れて見える展望をしばらく楽しみました。待っていると権現岳への山頂までの稜線が姿を現しました。その向こうの尾根は、立場岳から阿弥陀南稜への稜線がありますが、残念ながら阿弥陀岳の山頂はずっと雲の中でした。そして、権現岳が安定して眺められるようになった頃に、青年小屋に向けて出発しました。
青年小屋へは樹林帯の下りになります。途中で時折樹林帯が切れ、正面に権現岳と眼下に青年小屋の青い屋根が見えています。後半は岩礫帯となって、岩を跳びながらになりました。賑わう青年小屋を後にして西岳に向かいます。再び樹林の中の道を緩やかに下ると、乙女の水があり、一杯の水をいただきました。緩やかな登りの道を辿っていくと、やがて権現岳と西岳を結ぶ稜線にでて、尾根の下りへと向きを変えます。西岳までは緩やかな尾根で顕著なアップダウンはありません。最後だけ若干の急坂があって、ガレた感じの西岳山頂に飛び出します。
西岳山頂は花の宝庫でした。樹林の無い斜面に色んな種類の花が咲いていた。マツムシソウやホタルブクロなどなど。斜面に座り込んで、正面の編笠山を眺めながら、一日の行程に満足感を感じつつしばらく休憩しました。下山の準備をしている頃、ちょうど立場川キャンプ場の方から、学生の集団が登ってきて一気に賑やかになり、入れ替わるように山頂を去ることとなりました。急な下りをどんどん高度を下げていきます。編笠山への道と比べると植生も単調のような気がします。やがて、一番上の林道と交差。林道を越えると傾斜も緩くなり、カラマツ林の中の下りが続きます。不動清水を過ぎて、朝登って来た道に合流し、富士見高原ゴルフ場へと下っていきました。朝とは異なり、行楽客の姿も見られる高原の風景がありました。
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