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Yamareco

記録ID: 457754
全員に公開
ハイキング
富士・御坂

笹子峠−大沢山−御坂山−黒岳−すずらん群生地−破風山

2014年05月31日(土) ~ 2014年06月01日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
31.4km
登り
2,614m
下り
2,394m

コースタイム

5/31(土)
9:20甲斐大和駅
11:27笹子峠
12:27 中尾根ノ頭
13:27カヤノキビラノ頭
13:45大洞山
14:03摺針峠
14:52ボッコノ頭
15:47大沢山(女坂山)
15:56 女坂峠
17:05八丁山
17:16 八丁峠
17:46御坂峠
18:00天下茶屋18:30
19:38御坂山
20:56(旧)御坂峠(ビパーク)

6/1(日)
5:00(旧)御坂峠
6:30峠の入り口まで道間違え再出発
7:22黒岳
7:48すずらん峠
8:30すずらん群生地9:30
10:15破風山10:44
11:40新道峠
13:20大石公園
天候 5/31 午前晴れ 昼から雷・雨その後時々にわか雨
6/1  快晴
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:甲斐大和駅
復路:大石公園からレトロバスにて河口湖駅
コース状況/
危険箇所等
GPS不具合でルートは手書きです。

■笹子峠〜八丁山の間は、ヤブ漕ぎ箇所多数あり
甲斐大和駅前
2014年05月31日 09:07撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 9:07
甲斐大和駅前
笹子峠へ向かう
2014年05月31日 09:35撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 9:35
笹子峠へ向かう
周辺案内図
2014年05月31日 09:39撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 9:39
周辺案内図
宿場町
2014年05月31日 09:39撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 9:39
宿場町
林道歩き 暑い
2014年05月31日 10:21撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 10:21
林道歩き 暑い
登山口
2014年05月31日 10:30撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 10:30
登山口
ふむふむ
2014年05月31日 10:30撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 10:30
ふむふむ
2年前の注意書きが良く剥がれずあるものだ
2014年05月31日 10:30撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 10:30
2年前の注意書きが良く剥がれずあるものだ
新緑が気持ち良い
2014年05月31日 10:49撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 10:49
新緑が気持ち良い
峠道は登山道とは違い趣がある
2014年05月31日 11:02撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 11:02
峠道は登山道とは違い趣がある
隧道到着
2014年05月31日 11:11撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 11:11
隧道到着
誰もいないので、大声で反響を楽しむ
2014年05月31日 11:12撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 11:12
誰もいないので、大声で反響を楽しむ
2014年05月31日 11:12撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 11:12
登山口
2014年05月31日 11:14撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 11:14
登山口
笹子峠
2014年05月31日 11:28撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 11:28
笹子峠
参るぞ
2014年05月31日 11:29撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 11:29
参るぞ
いきなりヤブ
2014年05月31日 11:58撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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いきなりヤブ
中尾根ノ頭
2014年05月31日 12:07撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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中尾根ノ頭
天気が急変した
2014年05月31日 12:29撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 12:29
天気が急変した
崩落個所 ロープがあり危険回避
2014年05月31日 13:04撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 13:04
崩落個所 ロープがあり危険回避
2014年05月31日 13:18撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 13:18
大洞山 展望無
2014年05月31日 13:39撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 13:39
大洞山 展望無
大沢山 展望無
2014年05月31日 15:32撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 15:32
大沢山 展望無
こんなところに石垣?
2014年05月31日 15:56撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 15:56
こんなところに石垣?
2014年05月31日 15:57撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 15:57
この登りはかなり急
2014年05月31日 15:59撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 15:59
この登りはかなり急
2014年05月31日 16:12撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 16:12
2014年05月31日 16:13撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 16:13
送電線巡視路 今度行って見よう
2014年05月31日 16:33撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 16:33
送電線巡視路 今度行って見よう
2014年05月31日 16:34撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 16:34
2014年05月31日 16:47撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 16:47
2014年05月31日 17:00撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 17:00
三つ峠が近くに見える
2014年05月31日 17:16撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 17:16
三つ峠が近くに見える
八丁峠
2014年05月31日 17:17撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 17:17
八丁峠
霞んでますが、富士
2014年05月31日 17:46撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 17:46
霞んでますが、富士
天下茶屋へ
2014年05月31日 17:54撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 17:54
天下茶屋へ
2014年05月31日 18:06撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 18:06
御坂隧道
2014年05月31日 18:07撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 18:07
御坂隧道
天下茶屋 自動販売機あり
2014年05月31日 18:07撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 18:07
天下茶屋 自動販売機あり
夕日の富士
2014年05月31日 18:29撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 18:29
夕日の富士
登り返し
2014年05月31日 18:41撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 18:41
登り返し
稜線へ戻りました
2014年05月31日 19:02撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 19:02
稜線へ戻りました
夕暮れ
2014年05月31日 19:26撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
5/31 19:26
夕暮れ
滑落地点1
2014年05月31日 20:16撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 20:16
滑落地点1
滑落地点2
2014年05月31日 20:16撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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滑落地点2
2014年05月31日 20:20撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 20:20
2014年05月31日 20:20撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 20:20
(旧)御坂峠 廃業小屋
2014年05月31日 20:21撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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5/31 20:21
(旧)御坂峠 廃業小屋
朝 右側の扉が開いているのが怖い
2014年06月01日 04:32撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 4:32
朝 右側の扉が開いているのが怖い
いい天気
2014年06月01日 05:01撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 5:01
いい天気
朝日
2014年06月01日 05:05撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 5:05
朝日
峠道文化の森入口
2014年06月01日 05:41撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 5:41
峠道文化の森入口
戻りました
2014年06月01日 06:29撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 6:29
戻りました
小屋の右側に黒岳方面の道
2014年06月01日 06:29撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 6:29
小屋の右側に黒岳方面の道
途中 木の隙間から富士山が見え始める
2014年06月01日 07:04撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 7:04
途中 木の隙間から富士山が見え始める
少しきつい場所も
2014年06月01日 07:11撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 7:11
少しきつい場所も
黒岳山頂
2014年06月01日 07:22撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 7:22
黒岳山頂
黒岳展望スポットより快晴の富士
2014年06月01日 07:25撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 7:25
黒岳展望スポットより快晴の富士
アップ
2014年06月01日 07:26撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 7:26
アップ
南ア
2014年06月01日 07:26撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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南ア
違う場所から
2014年06月01日 07:28撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 7:28
違う場所から
すずらん峠から降ります
2014年06月01日 07:49撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 7:49
すずらん峠から降ります
すずらん群生地
2014年06月01日 08:26撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 8:26
すずらん群生地
イノシシよけ
2014年06月01日 08:28撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 8:28
イノシシよけ
すずらん
2014年06月01日 08:30撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 8:30
すずらん
きれい
2014年06月01日 08:31撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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きれい
茶屋冷たいお水が豊富に
2014年06月01日 08:32撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 8:32
茶屋冷たいお水が豊富に
ベンチで横になり上空
2014年06月01日 09:12撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 9:12
ベンチで横になり上空
すずらんじゃない
2014年06月01日 09:39撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 9:39
すずらんじゃない
稜線に戻りました
2014年06月01日 10:31撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 10:31
稜線に戻りました
破風山 展望いまいち
2014年06月01日 10:46撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 10:46
破風山 展望いまいち
少し行くと展望スポット
南ア
2014年06月01日 10:57撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
1
6/1 10:57
少し行くと展望スポット
南ア
またまた富士
2014年06月01日 10:58撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 10:58
またまた富士
しつこく
2014年06月01日 11:34撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
1
6/1 11:34
しつこく
大石へ降ります
2014年06月01日 11:42撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 11:42
大石へ降ります
登山口
2014年06月01日 12:14撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 12:14
登山口
林道歩き
2014年06月01日 12:17撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
6/1 12:17
林道歩き
集落から
2014年06月01日 12:51撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 12:51
集落から
湖畔から
2014年06月01日 13:21撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
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6/1 13:21
湖畔から
レトロバス待ち10分
2014年06月01日 13:20撮影 by  PENTAX WG-10, PENTAX RICOH IMAGING
1
6/1 13:20
レトロバス待ち10分

感想

今回は、初めてのコースを計画した。
歩いたことのない笹子峠から富士御坂黒岳まで。

笹子周辺はよく訪れているが、笹子峠を歩いたことがない。
いつも気になっていた笹子峠から破線ルートの八丁峠までを歩き、
御坂黒岳を目指す。

甲斐大和駅を降りると、大菩薩行のバスに乗るハイカーでいっぱいである。
50人以上はいたと思う。
駅の混雑をすり抜けてまずはコンビニへ。
準備をしながら今買ったお茶500ccを飲み干す。
今日はかなり暑くなる予報で、水の量がやや心配である。
飲料用に2.5L 調理用に0.5L持ってきた。
途中すずらん峠に水場の情報があるが心配である。
天下茶屋に降りれば、自動販売機がある様子なので行って見る予定だ。

今回は長いコースなので、途中ビパークをする計画である。
昨夜寝るときに、始発電車でスタートして一日で歩くことをやめることにした。
二日で歩くことに決めたので、余裕の行程となった。

甲斐大和駅を出発し、集落を抜け笹子峠入口を目指す。
林道歩きは日が当たるところが多く、早くも汗だくである。
峠入口の道標で一休みして、山道に入る。
笹子隧道まではなだらかな道が続く。

駅から2時間ほどで笹子隧道に到着。
トンネルの中を少し歩いてみたり、大声で反響を楽しんだりして少し休憩。
道標の取りつきからトンネルの上にあるであろう笹子峠に登る。

はじめての笹子峠に立ち、道標を確かめ破線ルートに入り込む。
今回は破線ルートを含むため、2万5千分の1の地形図を用意した。
たまに心配なルートでは持っていくことにしている。
(読図はできないが、なんとなくわかる)

すぐに急登が始まり、ヤブが道を覆う。先が思いやられる。
一時間ほどすると、少し視界が開けたところが中尾根ノ頭だ。
お昼用のおにぎりを食べ、先を急ぐ。

ここで遠くに雷の音が聞こえ始める。
すぐに雨が降ってきた。
天気予報通りなので驚くことはないが、
念のためカッパを着て、ザックカバーを装着。
すぐに雨がやみ、そのあとはにわか雨が降ったりやんだり。

カヤノキビラノ頭でカッパを脱ぎ、一休み。
気合を入れ直し、先を急ぐ。

大沢山を過ぎ八丁山に17時着。
計画通りとはいえ、少しあせりの気持ちが出てくる。
笹子峠からここまで半分くらいヤブ漕ぎだったような気がする。
目に入るようなヤブも多く、サングラスを掛け目を守る。
少し広くなって歩きやすい道になったと思うと、すぐにヤブが現れる。
視界が開ける場所もなく精神的に疲れてきている。

天下茶屋に18時までには着きたい。
先を急ぐ。

夕暮れが迫る中、予定通り天下茶屋に到着。
トイレを済ませ、この後の行程を確認し準備する。
・飲料水を天下茶屋の自動販売機で調達した。
・体と心の状況を見極め、ビパークポイントを(旧)御坂峠に決める。

ヘッデンを準備し、御坂峠に登りかえす。
河口湖の街灯りが見えだした。
ここからの道はかなり整備されたハイキングコースになって
いるようなので、慎重に歩けば大丈夫であろう。

しばらくして暗くなりヘッデン点灯。
少し光が薄暗い、電池残量が少ないかもしれない。
もちろん予備電池はあるが、もう少し大丈夫だろうなどと思いながら先に進む。

もう少しで(旧)御坂峠というところで、右足が谷側に滑り体が宙に浮いた。
背中から谷側に倒れ両足が天に向かっている。
一瞬の出来事であるが、頭の中で考えたことは、何回転したら止まるだろう。
深い谷だったらおしまいだろう。
岩に頭を打ったら・・・
以前読んだ単独行遭難にこんな事故があったな・・・と

結果、2mほど滑落していた。
体が背中から落ち、半回転で足が空を向き木にからまり止まっている。
そのままの状態で、体のすみずみに状況確認の信号を送る。
異常なしの報告を受け立ち上がろうとするが、なかなか起き上がれない。
山の斜面で逆立ち状態である。もがきながら、やっとの思いで道に戻る。
体中の泥を払いながら、何が起こったのか冷静に確認する。

事故現場を写真に撮り、もう少しで着くであろう(旧)御坂峠までゆっくり歩く。

ビパーク地点に到着しザックを下ろし、ツェルトの準備をしながら体の様子を確認すると、両手に擦り傷が二か所あった。
その手で被っていた白い帽子を触っていて、少し血が着いて頭から血が出ているかと
あせったが、手の擦り傷だけであった。

ヘッデンの電池を新しいものに交換した。
びっくりするほど明るい。
もっと早く交換すべきだった。

翌日、4時に起き準備を始める。日の出は4時半。
何度も目が覚めたので、あまり寝た気がしない。
富士山が少し見えピンク色に染まってきてる。
今日は良い天気が期待できる。

熱いコーヒーを飲みながら、出発の準備を進める。
5時予定通り出発。黒岳まで一時間ほどで到着だ。
どんな富士山が見えるだろう、期待で胸が膨らむ。

しばらく行くと、なんか頭のなかの概念図と違う。
こんなに降るわけない。
一人の方とすれ違う、近所の方が散歩に登ってきた様子。
昨日スタートしてから初めて人に会った。
その後、スタートして40分も歩いてやっと道間違いに気が付く。
おかしいと感じながら、先に進んでしまったのは後で考えると
明らかに判断ミスであり、地図で確認すべきであった。

情けない気持ちで登りかえすが、自分に腹立たしい。
途中、先ほどの方が降りて来られてまたすれ違う。
苦笑いをしながら「ボーッとしていて道間違えました」と話しかけた。
黒岳は向こうですねと、やさしく教えていただき心が和む。

登りかえし道標を確認すると、黒岳は小屋の右側(西側)についていた。
間違えようがない。

6時半、気を取り直し出発。
1時間半ロスしたと考えるのか、良い準備運動が出来たと考えるのか。
メンタルを鍛えるというのはこういう時だろう。

7時半には黒岳展望スポットにて快晴の富士山に出会った。
全ての苦労はこの瞬間のため。
同じ景色を見ても、見えるものは違うのだろうなと感じた。

ここで今回の計画は達成。
しかし、時間が早いのですずらん群生地をピストンした。
途中の水場を確認しペットボトルに水を取ったが、不適。
すずらん群生地の茶屋で豊富な水が出ていて、無料で頂けた。
ここでゆっくり朝食。
すずらん峠に登りかえし、新道峠から大石に降りた。
いつもは辛くなる林道歩きも、今日は気持ちが良い。

今日は一日中富士山が綺麗に見えていて。
昨日の苦労が吹き飛んだ。

反省の多い山行であったが、充実の二日間であった。

久しぶりに、真面目に感想を書きました。

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コメント

お久しぶりです
chinyamaさん、こんばんは。johndoeです。
お久しぶりです。

今回は、大変でしたね。私も、何でもないところで滑落して危ない目にあったことがあります。chinyamaさんと同様、木に助けてもらった形で、木がなければ、大変なことになっていたところでした。
山では、落ちたら助からないところも多いですし、単独なので、自分も気をつけたいと思います。

御坂峠あたりのブナ林は、今の時期はいいですよね。私も、また行きたくなってきました。黒岳の南の展望スポットからの眺めも思い出しました。

しかし、久しぶりにヤマレコ覗いたら、chinyamaさんの山行記録がずらっと出てきて驚きました。毎週のように山に行ってるようで、すばらしいです。

私の方は、かなり怠けていまして全然ですが、月に1回くらいは行けるようになればいいかなと思ってます。

それでは、また。
2014/6/2 21:48
johndoeさんお久しぶりです
毎週師匠のレコを楽しみにしておりますが、いろいろご事情があるのだと思っております。
甲斐大和~笹子峠~八丁峠は師匠の甲斐大和から初狩のレコを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
今更ですが、師匠のコース、スピード、体力、精神力には足元にもおよびません、いつかどこかのバスでお会いできればと思っております。
2014/6/2 22:22
chinyamaさん こんばんは。
最近レコが上がってないと思ったら・・・
マシンガンのようにUpされてますね

今回の事故の顛末を読んで、昨年夏の自爆事故を思い出しました。
場所も近いですし・・・

一瞬の出来事なのに・・・
スローモーションのようではなかったですか?
僕は短い時間(ほんの数秒の間)に色んな事が走馬灯のように頭の中を駈け廻るのを・・・
不思議と冷静に第三者のように観察してるのが可笑しかったです。

でも不幸中の幸いで、軽傷で済んだのが何よりでした。
賢明なchinyamaさんのことですから、これを反省・教訓にして山歩きを続けていかれると思います。
お互い気を付けて山歩きをエンジョイしましょう

朝起きれず笠取山を断念して、大菩薩にしょうか?芦川にすずらん見に行こうか?
迷ったのですが・・・
食事をお願いしてあったので大菩薩に行きました。
会えなかったのは残念ですが・・・
代わりにすずらんのレコをUpして頂きありがとうございました
2014/6/2 23:13
niiniさんコンバンワ。
運だけですね~
紙一重だといつも思います。

少しだけ、すずらん群生地でお会いできないかなと妄想してました。
2014/6/2 23:25
天候に恵まれよかったです。
え、御坂トンネルの上で一拍なされたのですか...
私は昨日,釈迦ヶ岳に行ってきました.同じ山道を歩いていると
なにか親近感が湧きますね.
2014/6/4 21:26
karasiko7さんコンバンワ
良い天気で最高でした。
釈迦ヶ岳まで足をのばしたかったですが、次回のお楽しみとしました。
2014/6/4 21:48
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