瑞牆山・小川山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,503m
- 下り
- 1,652m
コースタイム
瑞牆山荘発10:20→富士見平小屋10:57/発11:10→天鳥川渡渉点11:27/発11:45→瑞牆山12:49/発13:09→天鳥川渡渉点14:00→富士見平小屋14:21(泊)
2日目(6/1)
富士見平小屋発5:36→瑞牆山・八丁平分岐5:51→八丁平6:32→(途中大休止)→小川山8:27→カモシカ遊歩道分岐9:51→唐沢の滝10:00→金峰山荘10:43→川端下バス停11:43
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・瑞牆山往復は整備万全。 ・富士見平小屋〜八丁平はやや荒れている感あるものの問題無し。 ・八丁平〜小川山はところどころヤブいが迷う心配は無し。山頂近くなるとわずかにコース上にも残雪あり。アイゼンは不要だがスパッツがあると快適かも。 ・小川山から金峰山荘への下山コースは、地形図だと小川山山頂から直接下っているが、実際には山頂から南へ100mほど戻ったところから分岐している。分岐に標識等は無いので見落とさないよう要注意。 ・小川山〜金峰山荘間は、相当ヤブい。岩峰基部を巻く形になる悪場も複数。また、意外とルーティングが複雑なので赤テープを見失わないよう要注意。 |
写真
感想
奥秩父で「取りこぼし」となっていた瑞牆山と小川山に登ってきました。
スーパーあずさ1号は、指定席の通路まで人が一杯。韮崎から瑞牆山荘に向かうバスも超満員で、積み残しも出るくらいだった。10年前の2004年、ゴールデンウィークに奥秩父縦走したときも、韮崎から瑞牆山荘に入ったんだけど、その時はこれほど混んでいなかったと思うので、この10年で山ブームはさらに加速してるのかなーと感じた。
あと、昔はタクシーが、人数を集めて1人頭バスと同額で瑞牆山荘まで載せてくれる、乗り合いタクシー的なサービスをしていた(実際俺もそれのお世話になった)と記憶してるのだけど、今はもうそれはやってないのかな。
初日は瑞牆山荘から富士見平小屋を経て瑞牆山へ。登山道も相応に混んでいて、山頂が近くなると岩がちになるので対向行き違いで立ち止まることが多くあった。山頂もやっぱり混んでいたけど、ビューティフォーなパノラマを楽しめた。山頂西にあるもう一つの岩峰にも登ることができ、そっちはあまり人がいなかったので休憩するにはそちらの方が正解だったな。
その日は登ったコースを引き返し、富士見平小屋に宿泊。小屋も混むかと思っていたけど、それほどでもなくて安心した。テントサイトの方が賑わっていた感じ。夕食は鹿肉のソーセージが出て、美味かった。
翌朝も雲ひとつ無い晴天。小屋前からは富士山が見えた。朝食を取って5時半に出発した。
この日の行程は、八丁平を経由して小川山へ、小川山からは金峰山荘に下山するというルート。マイナーなので人が少いことを期待したが、予想通りで、この日山中ですれ違ったのはわずか2人。人気ルートのすぐ近くなのにこうもギャップがあるというのが笑えてしまった。
富士見平小屋から八丁平への道は、瑞牆山への道から途中分岐するが、地形図には描かれていないルート。多少荒れていたが迷うとかいうほどではない。この区間では、天鳥川の源流を渡る箇所があり、静かに流れる清流、その周りには平場が開け、林業小屋の跡と思しき遺構が残っていた。その場所に立った瞬間、「天国」という言葉が思い浮かぶくらい素敵な場所。こんなところでテント泊してみたいな、と思った。
八丁平から小川山への登りは、途中2箇所ほど急登が出現するが、それを除くと全体的に穏やかな登り。アップダウンも少ない。瑞牆山から東に派生する稜線とぶつかる地点(2213m標高点東方)と、小川山の南、2347m標高点の南西肩に当たる地点の2箇所では展望も開け、まだ朝早く澄んだ空気で遠くの山まで見渡せ、実に心地よかった。
上記の2347標高点付近で、後ろから駆けて来たトレイルランナーの男性に道を譲った。小川山山頂間近の地点で、山頂から折り返してきたその人と再び会い、金峰山荘への下山ルートについて聞かれた。俺は地形図を見て、小川山山頂から90度右(東)に折れるルートがあるものだとばかり思っていたが、その人と会ったちょうどその地点に東側への分岐があり、そちらが下山ルートではないかと言うことだった。山頂からは東へ向かうコースは無かったということなので、地形図の誤差でしょうということで話はまとまった。
その後実際小川山の山頂に行ってみても確かに他のルートは無く、かろうじて立ち入れそうな樹木の隙間もすべてロープで塞がれていたので、かの人の言う通りだったのだと思った。思えばちょうどこのタイミングであの男性と遭遇し、話ができたからこそ、このようにスムーズに下山ルートを確信できたが、もし会わなければ、さらに言うならすれ違うタイミングが少しでもずれていたら、俺は下山ルートについて相当に迷っただろう(正しい分岐地点には、標識も何も無かった)。まして、その日まさにその人1人としか人に会わなかった(もう1人の人とはこの後、下山コースですれ違う)超過疎コースでの出来事である。なんだか単なる幸運で片付けづらい、不思議な体験だった。
で、その下山コースだが、単なる下山コースだとなめてかかると痛い目を見ることになる(見た)。まずはなんといってもヤブい!木の枝が手足にバシバシ当たってくるので痛いし、バランスを崩しそうになる。さらに、ところどころで大きな岩場に絡む登り返しがあり、道も単純に尾根上ではなく右に左に巻いていくので、ヤブの濃さも相まって、本当に正しいルートを進んでいるのか不安を招く。幸い赤テープは完備しているので、見失わないように進む。
2008m標高点近くで、「カモシカ遊歩道」との分岐がある。「カモシカ遊歩道」側へ行くと多少の迂回になるが、途中に唐沢の滝という滝があるらしいので、そちらを通ってみることにした。予想はしていたが「遊歩道ってレベルじゃねーぞ」ってな荒れ具合。これまで以上に赤テープチェックが重要になる。ようやく辿り着いた唐沢の滝は、どうせショボい滝だろと思っていたら、意外に落差があり、しかも滝の真下を通るため迫力満点だった。これはこっちを通って正解だったなと思った。
最後は林道状の道を通って、金峰山荘裏手のキャンプ場に出て、下山完了。金峰山荘は、2003年にこちら側から金峰山に登ったときに通りがかった以来。道なんかは当時より整備された感じだったが、建物は変わっていないように見えた。相変わらず天気の良い高原地帯を1時間ほど歩き、川端下のバス停に着。そこから信濃川上→佐久平→東京と乗り継いで帰宅した。
2日間ずっと天気が良くて、非常に気持ちいい山行だった。
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