金峰山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,013m
- 下り
- 1,013m
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
廻目平8:17〜登山口9:25/9:35〜2300mラーメンタイム10:55/11:10〜金峰山12:05/12:30〜廻目平15:30
土曜日の朝早くなのに、すでに廻目平キャンプ場にはそこそこの数のテントが設営されている。金峰山に向かう林道の両脇にも車がぎっしり停まっていて焦ったが、皆さんクライミングなのか、奥へと歩く人は他にいなかった。
林道は単調だが、終始左手に西股沢の薄青く透き通った流れを眺めながら涼しい空気の中を歩いていると、都会の夏に消耗した体に生気が戻ってくるようだった。登山口の標識を見ると、道は付け替えられたものか、シャクナゲのトンネルをジグザグに登っていく。何となく気味悪いシラビソの森を抜けると、松と茶色い幹の針葉樹へと林相が変わり、雰囲気は明るくなる。しかし、木の根と石混じりの急登は中々辛く、体調も今一つで脚が重い。
一時、道が平坦になり2300m辺りと分かる。樹の間から稜線らしいものが伺われるが、すっきりとは開けない。荷を軽くするために道の脇で早めのカップ麺をすする。再び登りにかかると、意外に早く金峰山小屋の青い屋根が見えてきた。小屋上の広場からはピークを連ねたハイマツの稜線が一望でき、懐かしさと嬉しさが湧き上がる。
八ツや南アルプスは雲をかぶっているが天気はギリギリもってくれている。見上げると大らかに広がる稜線の光景がアルプス的で気分が良い。ハイマツを触って楽しみながら、岩を伝って頂上を目指す。幸せな時間だ。五丈石の脇に飛び出すと、さすがに大勢の人で賑わっている。こんなに石だらけだったかと思いながら頂上に立った。前回スキーで来たときの標識は見当たらなかった。青い国師方面が、空間も時間も遠く隔たって感じられる。お盆の後の主役のトウヤクリンドウを見るのも久し振りだ。もう30年近くも昔だが、甲武信から縦走してきて、西股沢の源流で水を汲み、八丁平近くの稜線でツェルトを張って、翌日小川山を目指したことがある。歩いたルートを目で辿り、年を取ったことを感じる。
佐久の方から近づいてきた白い雨のベールがついに頭上から水を落とし始めた。満足感を胸に、頂上を辞去する。往きと同じ長い道を、スリップに注意しながらゆっくり降った。
この後、廻目平キャンプ場に泊まった。山を始めた40数年前、「山と渓谷」のキャンプ特集でここがグラビアに載っており、永年の憧れだったのだ。あいにくの雨だったが、おかげで静かに高原の雰囲気を味わうことができた。黄葉の時期にまた来たい。
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