天城山(天城峠〜八丁池〜万三郎岳〜万二郎岳往復)


- GPS
- 10:18
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 1,940m
- 下り
- 1,943m
コースタイム
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:17
08:06 天城峠バス停
08:17 旧天城トンネル
08:28 天城峠
09:40 こまどり歩道入口
09:58 八丁池展望台 10:00
10:08 八丁池
10:40 白田峠
11:00 戸塚峠
11:24 ヘビブナ
11:31 小岳
11:36 片瀬峠
11:49 万三郎岳下分岐
11:53 万三郎岳(休憩・昼食) 12:12
13:00 万二郎岳
13:28 四辻
14:24 涸沢分岐点
14:55 万三郎岳下分岐 15:02
15:21 小岳 15:28
15:32 ヘビブナ
15:51 戸塚峠
16:11 白田峠
16:46 八丁池 16:54
17:24 下り八丁池歩道分岐
17:49 本谷林道合流点
18:07 水生地
18:18 水生地下駐車場
行動時間:10時間16分
天候 | 晴れ→曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 天城峠登山口にあり。 【コース状況】 全行程を通して、道標、案内板、リボンが頻繁にあります。 危険箇所も特にありません。 ●天城峠バス停〜八丁池(上り御幸歩道) 水生地下駐車場から天城峠バスまでは1〜2分。 バス停脇に登山口があり登山ポストが設置されています。 登山口からは少し歩くと旧天城トンネルの入口が現れます。 トンネル入口には休憩所とトイレがあり、 ここにも数台クルマを止められるスペースがありました。 ルートは引き続き尾根に向かっており、登りきって尾根に乗ったところが天城峠です。 天城峠から上り御幸歩道を進みますが、めぼしいピークは巻いて行きます。 八丁池手前にはバイオトイレと展望台があります。 ●八丁池〜万三郎岳 八丁池からの天城山縦走路はほぼ平坦な快適な登山道が戸塚峠まで続きます。 白田峠、戸塚峠、小岳、片瀬峠を通過して万三郎岳に至ります。 小岳手前の岩場でお助けロープが設置されいる箇所が1ヶ所だけありました。 ●万三郎岳〜万二郎岳(シャクナゲコース) 万三郎岳から馬の背との鞍部の石楠立まで下ります。途中ちょっとした岩場があります。 アセビのトンネルの馬の背を通過するとルートは万二郎岳との鞍部まで標高を下げ、 ここから岩場の登山道を登り返すとほどなく万二郎岳に到着です。 ●万二郎〜四辻(シャクナゲコース) 万二郎岳から少し進むとルートを北にとり、四辻まで300mほど下ります。 途中、徒渉が必要なところが4〜5ヶ所ありました。 普段の様子は分かりませんが、前日の大量降雨のせいか 完全に登山道が水没しているところもあり、 登山靴をまったく濡らさずに渡ることはできませんでした。 ●四辻〜万三郎岳下分岐(シャクナゲコース) 四辻からも徒渉があります。 ここを過ぎると万三朗岳の裾を巻くように登山道がつけられており、 小さなアップダウンを繰り返しながら進んで行きます。 登山道の崩落箇所にハシゴが付けられたところもあります。 涸沢分岐点を過ぎるといっきに標高差250m階段状の登山道を登ります。 この登りが今回のルート中で一番長い登りとなります。 ●八丁池〜水生地(下り御幸歩道) 八丁池からすぐに下り御幸歩道の分岐があります。 下り八丁池分岐点には東屋があり、ここからは殺伐とした人口林の中を下ります。 30分ほど下ると本谷林道に合流し、舗装された林道を水生地まで進みます。 水生地からは、旧天城トンネル方面と水生地下駐車場方面への二手に道路が分かれます。 【食事】 沼津港にある魚河岸丸天というお店の海鮮かき揚げ丼。 胸焼け、胃もたれ必至です(笑・写真参照) |
写真
感想
土日は大雨の予報で今週はお休みかなと思っていましたが、
日曜日は伊豆エリアが晴れないまでも雨具を着なくても大丈夫そうな感じです。
伊豆と言えば天城山。
以前より行くなら雪の季節か暑くなり過ぎる前の梅雨時期で、
他のエリアの天気がビミョーな時に訪れるのがいいかなと思っていた山です。
そういう意味で今回絶好のチャンスがやってきました。
前夜はとりあえず4時に目覚ましを合わせて寝ます。
ルートは天城峠から八丁池、万三郎岳、万二郎岳まで行って再び天城峠まで戻ってくるもの。
クルマの場合、オーソドックなのはゴルフ場からの周回コースになりますが
これだと歩き的には物足りませんし、せっかく訪れるのなら天城峠も行ってみたいし、
でもバスの時間に縛られるのはイヤだし、夏山に向けてトレーニングもしておきたいし…、
ということで天城峠から万二郎岳までピストンすることにしました。
なるべく行きと帰りは同じ道を使いたくないので、
余裕があれば万二郎岳からはシャクナゲコースを周回することに。
朝起きて雨雲レーダーを確認すると予報通り大丈夫そう。
都内は雨が降っていましたが、東名を西に進むに従って青空が見えてきました。
そして天城峠手前の水生地下の駐車場に着くと日差しが痛いくらい。
登山道は整備されており、快適なペースで歩くことができます。
この時季はブナの新緑がステキでした。
日が射している時の輝きはもちろんですが、煙る新緑のブナ林の美しさといったら。
ブナとガスって相性抜群だと思うのは自分だけでしょうか。
誰もいない静かな八丁池を過ぎ、小岳手前までは誰とも会うことなく進みますが、
山頂に近づくにつれてすれ違う人も増え始めます。
万三郎岳からはこれまでとは別世界のようでたくさんの人とすれ違いました。
スタートが8時と遅かったのですが日の長い昨今、時間的には余裕がありそうだから、
予定通りぐるっとシャクナゲコースを回って戻ることにします。
四辻を過ぎると万三郎の山頂にいた方々や途中ですれ違った方と再びすれ違い、
みんなボクたちを見て怪訝そうな顔をしています。
中には「山頂にいたよね?」「どこに向かうの?」と声を掛けていただいたりもしました。
万三郎から八丁池までは来た道を戻りますが、
このルートは前述したようにブナの美しさに加えて地面も苔むしており、
幻想的な雰囲気で、異界に導かれているような気分になります。
晴れよりもむしろガスっている方がよいのでは、とは言い過ぎ?
八丁池からは行きに上り御幸歩道を使ったので、帰りは下り御幸歩道で戻ります。
こちらのルートも整備されていてサクサク進むことができます。
終わってみると距離32kmに10時間強と
夏山に向けてよいトレーニングになりました。
「せっかく伊豆まで来たのだからおいしい魚を食べて帰りたいね〜」
ということで帰りは沼津港に寄ることにします。
20時を過ぎていたので多くは店じまいしていましたが、
まだ開いているところを探して飛び込んだお店は何やらかき揚げ丼で有名らしい。
大きな大きなかき揚げは何と特許を取得しているらしいです。
最初はおいしく食べていたのですが、途中で急に気持ち悪くなり全部食べきれず…。
ちなみに隣のテーブルの若者はさらにご飯を大盛りにしているにも関わらず
ペロリと平らげていました。年齢を感じた瞬間でした(笑)
【memo】
水は2リットル背負って1リットルと
500mlの凍ったペットボトルのカルピス1本消費。
伊豆っていうだけで、なんだか心がうきうきしてしまうのは私だけでしょうか。
青い海に白いビーチ、カラフルなパラソル…そして海の幸。。
学生のころ、年がら年中よく行ったものです。あ〜なつかしい。
そんな遠〜い昔話を思い出しながらも、海には目もくれず、
天城山に行ってきました。今や“海派”からすっかり“山派”です。
さて、今回は久々の長丁場。
10時間以上の歩きを覚悟の上で出発しました。
雨は降らず、どんよりとしたお天気でしたが、
歩くには涼しくて、日焼けや虫の心配もなく、
おかげでばてばてになることもなく歩ききることができました。
梅雨入り最初の週末、山道にはまったく人の気配がありません。
しっとり苔むした樹林帯の中は、しんとしています。
八丁池はガスの効果もあってか、なんとも幻想的でとても素敵でした。
あと少しで万三郎岳の山頂というところで、
ようやく楽しげな人の声がわいわい聞こえてきました。
やっぱりここは百名山、あやしげな天気でも人気ですね。
みなさんにまじってお昼ご飯を食べていたら、
すっかりここが折り返し地点と思ってしまうところでしたが、
今日はまだまだココからが長い。
さらに先へ進み、万二郎岳へ行って、またまた戻らなくてはなりません。
でもまだこのときは平気でした。
じわじわと疲れが出てきたのは、
万二郎から万三郎へのシャクナゲコースの登り。
登り返すのはやっぱり堪えます。
この時点でまだコースの約半分。
先ほど山頂で会った方々とすれ違いながら、
私もこのままおりたいよう〜と何度思ったことか。
ゴールが途方もなく遠くて、気も遠くなりながらひたすら登ります。
そしてようやく万三郎に帰還。
ここからは無の境地でした。何も考えず、ひたすら一歩一歩を進めるだけ。
人にも会わないので、静かに黙々と歩きました。
もう足がだめになりかけたとき、
ようやく見えたゴール。
歩ききった充実感でいっぱいになりました。
前回までは雪山だったので、今回は夏に向けてのいいトレーニングになりました。
帰りは、せっかく来たのだからと、なつかしい海の方に向かい、
(といってもビーチではなく、沼津港…)
海の幸を堪能して帰りました。
ちなみに食べたのは、それはそれは巨大なかきあげ丼。
疲れたカラダに、心がおどりました。
「これ食べたら今日歩いたぶんチャラになっちゃうね♪」と
食べはじめたものの、半分も食べられず。すっごく美味しいのに!
“海派”だったころのぴちぴちの若さ、旺盛な食欲はすっかり失せていたのでした(泣)。
きっとあの頃だったら、完食できたのになぁ。。。
おわり
はじめまして。
天城山の麓に住む者です。
なんと、水生地から天城高原を日帰りで折り返し縦走されるとは!
すばらしい健脚ですね!!
驚いたので、コメントさせていただきました(笑)
ちなみに、私も縦走するとついつい「あの歌」を口ずさんでしまいます。
mirorinさん
はじめましてkomemameです。コメントありがとうございます!
麓で暮らしてらっしゃるなんてステキですね。
今回のコース、最後は泣きそうでした〜
四辻のところで「いよいよ引き返すんだ」と思ったときが一番絶望的でした…笑
でも歩ききってみたら、充実感でいっぱい!
梅雨入りで天気も安定しない中でしたが、
かえってガスモヤの幻想的な雰囲気の天城を歩くことができて大満足です。
「あの歌」、しかもコブシを効かせて歌っちゃいますよね〜笑
danyamaさん、komemameさん、初めまして、
この日、往路の「ヘビブナ〜小岳」辺りですれ違ってますね! 新緑のブナの原生林、気持ちよかったですね。 でも、この縦走路を日帰りで折り返しとは、すごい距離ですね! この日は自分もけっこう歩きましたが、さらに上手がいてビックリです!
ちょっと記録を見せていただくと、春夏秋冬、雪山歩きも素晴らしいです。写真も素敵ですね、ファンになってしまいそうです
あの海鮮かき揚げ丼は、自分なら手を出しません(笑)
iNeedさん
はじめまして。
ボクたちの記録へのご訪問&コメント残していただきありがとうございます!
iNeedさんとすれ違ったこと、覚えています。
天城峠まで行かれるんだなぁと思っていましたが、
浄蓮の滝まで歩かれていたんですねぇ。お疲れさまでした!
iNeedさんのおっしゃる通りブナの原生林は本当に圧巻でした。
しっとりとしていてこの時季に来てよかったなぁと思いました。
そしてこの日は暑くもなく寒くもなく歩くのにはちょうどよい
温度だったので無事往復することができました。
好天だとダメだったかもしれません(笑)
iNeedさんの記録、拝見しました。
なんと!去年の七夕に大樺沢でお会いしているようです。
あの日はヒドい天気で3人組の外国人の方が
お尻をズリズリしながら雪渓を降りていたことを思い出しました。
海鮮かき揚げ丼!
ご存知でしたか!
「完食は無理だろうな」とリトルdanyamaとリトルkomemameは
訴えていたのですが、目の前で見てみたいという誘惑に駆られてしまいました(笑)
過去の記録もご覧いただきありがとうございます!
拙い記録ですが、これからもよろしければ見てやってください。
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