四阿山〜根子岳〔失われゆく自然体〕
- GPS
- 04:09
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 966m
- 下り
- 953m
コースタイム
6:59 小四阿
7:25 中四阿
7:52 四阿山・根子岳分岐
8:02 四阿山8:11
9:10 根子岳9:28
10:19 菅平牧場
天候 | 晴れ時々薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。 菅平牧場〜四阿山 小四阿まで樹林帯が続く。一度木橋を渡るが雨後で滑りやすくなっていたので沢に落ちないように注意。小四阿から稜線歩きの為日差しを遮るものがないので紫外線、暑さ対策は必要。四阿山直下まで急登はないが小四阿から少し下るだけであとは登り続ける。根子岳分岐を経て、四阿山直下から100段弱の階段登り後、更に登山道を数十m登り頂上。 四阿山〜根子岳 四阿山、根子岳分岐までの700mは来た道を戻る。 そこから約230〜40mコルまで下る。ここは樹林帯の土道の急坂で雨後だった今回は滑りやすく実際2度3度滑って手をついた。 コルからは一変して開けた笹原。日差しをモロに受けるのでここでも紫外線、暑さ対策は要。山頂まで単純標高差が170〜80m、やや急だがガレた感じの道の割には歩きやすい。山頂手前で岩稜帯があるがピンクテープを辿ると岩を巻いてるので危険なところはない。むしろテープを見失わないようにしたい。 山頂直前で数m程度の崩落地を通るが問題ないでしょう。 根子岳〜菅平牧場 やや急なゴロ石の混ざった道。しばらく展望がよいがやがて樹林帯に入ると四阿山への道と大差ない雰囲気になる。因みに展望の開けた高地ではイワカガミが、1900m位から下はレンゲツツジが群生している。放牧地まで降りてくるとあずま屋のある展望台が出てきてそこからは縦幅の広い階段状の道を駐車場まで下る。 |
写真
感想
予定していた山は天気予報がよろしくなく、急遽四阿山に行くことにした。
昨年雷雨に見舞われる寸前で撤退して以来、延び延びになっていたのでようやく登ることの出来る山だ。
菅平牧場の登山口から前回同様スタートし、前回撤退した地点まで淡々と登る。今日は霞みがちだが晴れているので予定通り登れそうだ。
小四阿から先は樹林帯を抜け、日差しを受けながらの山行。暑さはそれほどでもないが風もないので涼しく感じられない。徐々にでも登り続ける道なので息が上がるのを充分に感じながらバテないように歩く。
中四阿を超えた辺りで右肩が痛くなりザックから肩を抜いて歩く。最近の山行でもこんなに早く方が痛くなることは無かったのでなぜだろうと思いながらも思い当たるフシもなくその後も時折抜いて歩いた。
四阿山山頂へはコースタイムよりだいぶ早く着いて少々拍子抜けしたがこの後登る根子岳を見るや、
「うわ〜、随分ダウンして登り返すな〜」としょげる。でも一人で山頂を占拠できているのでまあまあいい気分。自然と鼻歌も出たり出なかったり。
根子岳分岐まで戻りそこから約240mほど標高を下げることを確認し気持ちを奮い立たせ下りだす。
しかしこの下りが雨後のため滑る。滑らないように足運びも丁寧にしてるつもりなのだが置いた先の石が、木の根が、土がことごとく滑る。不自然なくらいヨロヨロしながら下っていると既に根子岳からこちらへ登ってくる方もおられ、ヘボい下山姿を見られてしょげる。
コルからの登り返しは全く様相が異なり、笹原の見晴らしが利く道。小刻みに標高を稼ぐ歩き方、久々、郷ひろみの[モンロー・ウォーク]を頭のなかで流しつつ歩く。これが私にとっての自然体なのだから仕方ない。
山頂につくとここも四阿山同様人がおらず独占。鐘があったので無駄に2回叩いてみたりした後、早めの食事休憩。というよりあとは下山するだけなのでここで食べるしか無い。
下山しようかと準備していると一人の女性が登ってきた。今日は幾人かのハイカーさんを追い越し、すれ違ったりしたが単独女性は初めてだ。
ここで山ガールに声をかけ、激写して激しくレコに拍手をもらう人もいるのだろうが、如何せん私にはその気概もなく、下心が全面に押し出されそうでとても自然な会話が出来そうもないと判断し、いわゆる山頂で「写真お願いできますか?」「ええ、いいですよ」から始まるあるある展開にすら面倒なのでその人が山頂に到達する前に下山開始。
その直後に女性の単独が続々登ってくる。といっても4,5人なのだが展望の良いところで雨後の滑りやすい下山。ここで盛大にコケては山ガール激写どころの騒ぎではない。景色に気を奪われてる風に実は慎重に歩く。
が、
盛大に滑る。
危うく手をついて泥だらけは間逃れたが最初の山ガール、というか中年女性と挨拶を交わし手を払いながら涼しい顔をしていた私はきっと不自然極まりないものだったであろう。その後すれ違うガールの前では引きつった顔でしか挨拶できなかった、自然体を忘れた自分。
樹林帯に入ると話し声が聞こえ、グループ登山かと思いきや中学校の遠足登山だ。
先生を筆頭に多くの生徒が登ってくる。こっちはもう下山するだけなので慌てることもなく脇に避けながら人が切れるのを待つが、生徒たちが元気に
「こんにちわ〜」
と挨拶してくれる。登山者のマナーとしていいことなのだ、ことなのだがどうにも
「こんにちわ〜」「こんにちわ〜」「こんにちわ〜」「こんにちわ〜」「こんにちわ〜」…
途切れない。私は大人だしきちんと挨拶し返す。だって、きっと学校で「登山者とすれ違ったら挨拶するように」と先生から指導されてるんだし、それがいざ現場では挨拶がスルーされたとなれば生徒たち、先生たちにも悪影響だよな〜…なんて思ったら端折れない。某アイドルグループの握手会なんてもっと大変なんだろうなと、変なことを思いながらひたすら不自然な笑顔で挨拶し返し続けた。
放牧地まで下りてくると展望台がありそこでは写真を撮りに来た人が。先ほどの勢いで「こんにちわ〜」と挨拶したら無視された。私の自然体の挨拶は遠くで水浴びする牛の耳にでも届いただろうか?
下山完了し、牧場沿いの道で牛を撮影する。至近距離なのに望遠レンズをかざすものだから好奇心旺盛な牛達は私をガン見してくる。自然体の牛を撮るつもりがすっかりカメラ目線のドアップ牛顔に魅了されシャッターを切り続けた。
帰路で唐沢の滝により滝に打たれる勢いで近づくが吹き付ける水しぶきに不自然な悲鳴を上げつつ退散。
更に高速へ向かう途中で太陽が出ているにも関わらずのゲリラ豪雨に見舞われる。
「アナと雪の女王」の歌に合わせて
「ゲリ豪〜雨、ゲリ豪〜雨♪」と歌っている自分に気がついた時、正気を失ったように思われたが、なんてことはない、これが私の自然体なのだ、と取り戻した自然体に安堵のため息をついた。
bo-tyu-zaiさん おはようございます。
四阿山、根子岳いいですよね。四阿山からの北アルプス、奥秩父の眺めやコルからの根子岳の笹におおわれた柔らかい山容。また行きたくなりました。
以外と人が少ないんですね。そんな中で中学の団体さんと出くわしてもちゃんと挨拶するんですからエライ。それより挨拶しても無視する人、たまにいますね。おじさんが多いですが残念です。隊員からは「隊長と一緒になった私の人生の方が残念だよ」と言われていますが‥。
yuzupapaさん、こんばんは。コメント有難うございます。
四阿山から北アルプスが見えるというのを知ったのは下山したあとで、私が登った時にはいつもの通り、晴れているのに遠方は曇り、ということで北アのきの字も見えませんでした。
平日登山者の私としては随分人がいるなという印象です。中学生の登山と遭遇するのは何度目かの体験ですが一応きちんと挨拶を交わすようにしています。いずれこの中の何人かが山登りを趣味にした時に挨拶するのが当たり前だと思って欲しいですしね。
挨拶スルーの人、まあ強要するつもりはありませんが「感じわる〜」と声に出して言っちゃう時もしばしばな私。
隊長と一緒になって残念とは…あれだけ楽しく一緒に山に行ってるのに素直じゃないんですね隊員様は。
少なくとも私からは素晴らしい人生を歩んでおられるとレコから伝わってますけどね
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