朝日連峰 角楢沢下ノ沢 祝瓶山
- GPS
- 08:02
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,199m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
荒川支流 角楢沢下ノ沢 体感3級下 水量平水 SBなし ラバー◎ 魚影あり ■アプローチ 歩き出してすぐに踏み板が斜めっている大石吊り橋を渡り登山道を進む。 8月の豪雨の影響で大石沢小屋に繋がる道が崩壊しているので、渡渉地点と対岸に上がる場所にはピンテがつけられている。増水時の渡渉は要注意。 登山道を進み、2個目の橋の荒川吊り橋を渡る。この吊り橋は問題ないが、最後の3個目の角楢吊り橋がかなりデンジャラスで怖いので慌てず落ち着いて渡ろう。 尚、平水時なら吊り橋を渡らなくても沢屋なら渡渉出来る。そのまま対岸に上がらず少し下流の左岸から出合ってる沢が角楢沢である。 最後の吊り橋を渡った場合、すぐ上に角楢小屋があるが、角楢沢への入渓は吊り橋を渡ったら小屋へは上がらず登山道を外れて立派な踏み跡に入り、すぐ正面の沢が角楢沢である。 歩き出しから入渓まで約50分。 ■角楢沢下ノ沢遡行 角楢沢に入ると綺麗な水と花崗岩が素晴らしく、入渓してすぐにいい沢の要素が漂っており期待が高まる。 序盤は小滝とゴーロ、ミニゴルジュが続き難所はない。 580mで左岸から下ノ沢が5m滝で出合う。その後も登れる滝やゴルジュが続き快適に進むと、今回唯一の巻きとなった2段20m滝。 右岸から急斜面を灌木を掴みながら登り、落ち口に向かってトラバース。大高巻きにはならず短時間で懸垂なしで降りられる。 その後も滝とゴルジュを次々とテンポよく突破していく。滝もザイルを出す程じゃない滝が続くが、一歩が悪い個所もあるので、パーティによってはお助けや補助ロープなどが活躍するかもしれない。 870m、910mで左岸の枝沢を見送り、すぐ上の両岸滝で出合っている920m二俣は、右の15m滝を登る。 その後も滝は途切れる事なく続くが、ラバーがバチ効きでグングン高度を稼ぐ。 次第に水は枯れ気味になると、前方には広大なスラブと稜線が見えてきて思わず歓声が上がる。 一ノ塔の岩峰を横目に見ながら正面の草付きスラブに入り、登りやすいルート追っていく。 ルーファイを間違えなければ難しくはなく、高度感満点の快適なスラブ登攀である。それでも傾斜は45度くらいはあるだろう。 今回我々は祝瓶山と大玉山の分岐を目指してルートを取り、ほぼ予定通り詰め上げる事が出来た。 藪漕ぎは10mあるかないか。予想外にあっさりと登山道に合流した。 尚、最後のスラブの詰めは、ルートによってはザイルが必要な程の急斜面なラインもある。進行方向右手の一ノ塔寄りはかなり痺れる登攀になるだろう。 下山は一般登山道の鈴振尾根を90分程で下山。 記mooree |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
今年の連休は台風が大当たり。立てていた計画がつぶれてガッカリですが天気に文句言っても始まりません。と言うことで角楢沢下ノ沢に行って参りました。
前日までは台風の影響で増水が心配されましたが、さすが朝日の沢。あっという間に平水です。角楢沢自体は八月の大雨で少し荒れてはいましたが遡行に問題は無く実に気持ちよく歩くことができました。グリップの良く利く岩に登って楽しい滝の連続。解放的で高度感あふれる源頭。やはり朝日の沢は最高です。
この連休は2泊3日で出谷川中俣沢の予定だったが、またしても悪天で流れた。
他の沢屋の方々も同じような思いであるだろうが、ほんとにもうガッカリである。
最終日の日曜日だけ天気が回復しそうなので、せめて同じ朝日の沢に入りたいと思い、いつか行くつもりだった祝瓶山の角楢沢下ノ沢に転身する事にした。
祝瓶山の沢は初めてであるが、ここは祝瓶山を見れば分かるように、どこの沢も急峻で遡行し甲斐のある沢が多いらしい。
特に東面の沢は豪雪雪崩で削られた険しい地形になっており、コカクナラ沢やヌルミ沢など遡行意欲がそそられる沢が名を連ねている。
しかし8月の小国地域を襲った豪雨の影響で、祝瓶山荘のある東面へのアプローチがまだ開通していないとの情報もあり、今回は針生平の登山口まで林道も復旧した北西面の角楢沢下ノ沢に入る事にした。
先人達の記録も多く残されている角楢沢であるが、それも頷ける程素晴らしい沢であった。
入渓した瞬間に既に良き沢の雰囲気が漂っており、遡行を進めると朝日特有の綺麗な花崗岩に澄んだ水、迫力あるゴルジュに連続する滝、そしてフィナーレは開放感抜群、高度感満載のスラブ登攀。
短い流域ではあるが、その中に見所がギュッと凝縮されており、名渓と呼んでも遜色ないそんな沢であった。
遡行グレードも、多くの方が3級をつけているが、滝も登りやすいし高巻きもそれ程悪くはないので、今回の条件だと個人的な体感としては2級上から3級下くらいに感じた。
当初は出谷川中俣沢の中止で鶏氏と二人ガッカリしていたが、終わってみれば大満足の一本で心晴れやかに帰路に着く事が出来た。
これを機に来シーズンもまた祝瓶山の沢を攻めたいと思う。
コメント
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ゴルジュは、怖そうですが、快適に登攀できるなら、ぜひ行きたいです。
祝瓶山は、三百名山なので、ぜひ、沢経由で登りたいと思っています。
ところで、飯豊なら、タカツコ沢がおススメです。日帰りで飯豊の沢の見どころ満載です。今週辺りから、紅葉も見栄えがしていいのでないでしょうか?
今回は条件よかったですね。ヌメリや増水があるとこんなにサクサク登れないと思います。
あとは絶対、晴れの日の遡行に限ります。これはどこの沢でもそうですが。
かなりおすすめなので、是非訪れてみて下さい👍
飯豊のタカツコ沢、もう3年前くらいから狙ってはいるんですが、何故か後回しになってる沢です😅
ここは隣の本流の大白布沢と二本立てで行きたいなんて思ってるからタイミングが合わないんですね。
NYAAさんの仰るように、紅葉の時期は良さそうですね。
タイミング合わせて訪れてみたいと思います。
沢もいよいよ終盤戦ですが、怪我なく無事終われるように安全遡行でいきたいと思います。
ありがとうございました😊
この日沢はツメの開放感が気持ちよく秋晴れとのマッチングは最高でした。祝瓶山を沢から登るのでしたらもちろんタイミングもありますが、もし晴れの日を狙って行ければ最高の一日になると思います。NYAAさんの角楢沢遡行の晴天をお祈りしています。
そろそろあの吊橋もやばそうですね…
今週末は天気良さそうなので絶好の山日和ですね😊
角楢吊り橋は落ち着いて渡れば大丈夫ですが、まぁ怖いッス笑。
健闘を祈ります👍
来週は天気良さそうな予報で祝瓶からの眺めはかなり期待できそうですね。
角楢の吊り橋は丸太の1/3が無くなってるので濡れてたり風が強いときは恐ろしいことになりそうですが今週末はその心配もなさそうなので安心して通過してください(笑)
錦秋のレコ(ちょっと早い?)楽しみにしております。
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