西穂高独標@山頂駅
- GPS
- 06:20
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 593m
- 下り
- 596m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
恒例になった?、GW北アルプスの雪山山行第2弾
快晴の中、穂高の峰々を観望できた。
●登山
駅に着くと、まず屋上の展望台に向かい、展望を楽しむ。
想像以上のパノラマと晴天に心が躍る。さすがに観光地だけあり、駅の係員が写真撮影の案内などで、サービス満点である。ちょっと登山とは違和感があるが・・・
本日はスケジュールが緩いので、ゆっくり観望してから登山の準備に入る。
登山口は4Fで少し迷う。
観光客向けの遊歩道をしばらく歩き、登山道に分岐する。
チャラチャラのズック靴の観光客と分離し、優越感を感じるところである。5年前は自分たちは観光客の姿でもあったが・・
はじめの30分は、緩やかなアップダウンが続く。トレースも道案内の道標もしっかりしていて、迷うことはあり得ない。
時々視界が開けて西穂高岳がきれいに見える。
中盤から後半にかけては、急勾配の下りや山荘前の40分ぐらいは急登になる。アイゼンを付けるか迷ったが、結局装着することなく、山荘に着いてしまった。
山荘前には10人ぐらいの先客が休憩や準備をしている。
このような素晴らしい天気だといつものように皆が子供のようにハシャイでいる。よろこびで顔がほころんでしまう。
我々もお結びで腹ごしらえして、準備に取り掛かる。
ここからの景色は、霞沢岳と焼岳・乗鞍が良く見える。がそのあとの景色に比べるとプロローグである。
トイレは無料で使うことができるが、四角い穴が空いているだけの物で、長居は無用な感じである。
ここからkuは、アイゼンとピッケルとハードシェルを付けてる。私は、アイゼンのみで取り付く。天気は快晴で風もほとんど無風である。
まずは、30分ぐらいで行ける丸山を目指す。
雪は思ったより少なく、ハイ松もところどころ出ている。歩きやすい道をアイゼンを効かしてバリバリ登る。右手には霞沢岳、後ろには焼岳と乗鞍がせり上がってくる。霞沢岳はこれまであまり意識したことが無かったが、なかなかの山容である。
そのうち、左手には、笠ヶ岳が見えてきて登山ムードが盛り上がる。登山者も程よくちらほらで気持ちが良い。
しばらくし少し疲れたところで、ビューポイントに飛び出す。
ここから初めて前穂高と吊尾根・奥穂高が現れる。雪をかぶった穂高連峰が目の前に大きく広がる。感動である。
ここでは、学校の先生と思われる5人のパーティが先客としていて、記念写真を撮りまくっている。
我々も撮影をお願いしたが、この方がとても丁寧で、顔の向け方やポーズの指示に加えて色々なアングルで撮ってくれた。さすが教育者である。
そこから丸山山頂は、徒歩で2分、すぐそこである。
山頂まで来ると、西穂高の側面が見えるが吊尾根は見えない。
先ほどの先生一行は、ここまでとの事である。我々はこれでは物足りず、時間と危険度の具合を見ながら、先に挑戦する。
できれば独標を踏みたい、との思惑も湧いてくる。
ここからは、傾斜もきつくなり、一様な雪面の端を登って行く。雪面の中央は雪崩の危険も感じる勾配である。
前方の登山道も一様に続き、登っても登っても同じ景色が続く。
ここにきて、Ikuが遅れ気味になる。だいぶバテテいるようである。しょうがないので次の適当なビューポイントで引き返そうと考えたが、なかなかそのようなポイントが出てこない。
森林限界になり、風もほどほどに吹いてくる。時々インナー手袋だけでは寒く、また、冬のボウシを引っ張り出しかぶった。
やっと少しなだらかで休憩できる所にたどり着く。ここでIkuを待ちつつ先を見ると、独標までは残り30分ぐらいの距離に見える。
そこで、Ikuの到着を待って、ここからはIkuは休憩か下山して、私ひとりで独標を目指すことにする。
そうなると脱兎の如く登りだす。ほどなく、吊尾根のビューポイントに飛び出し、撮影しまくり、独標を目指す。
このビューポイントは独標からみて分かったが、3mぐらいはセッピであった・・・・こわ。
そこから先は岩場を通り、山頂直下の最後のロッククライミングである。
先行する登山者がピッケルの処理に困っていたので、私がザックに取り付けてあげる。
岩場は、ストックもピッケルもザックに付けて三点支持で、足場とコースを間違えないように慎重に登る。
山頂手前で、下山する5人のパーティに立ちふさがれてしばし不安定な足場で停滞した。特に最後の女性が遅くて、少しイライラするが、道が開くと一気に登った。
難易度はそれほどではないが、アイゼン装着で気を使う。
氷結していると怖いかも。
山頂には先客一人がいる。展望は最高である。
西穂高までの岩嶺が目の前に伸び、右手には前穂高・吊尾根・・
360度の大パノラマである。天気は最高、雲も風もなし!
先客は、素晴らしくて1時間もここに居る。とのこと。その気持ちとても良く分かる。本当に何時間でも見ていられる景色である。
来た道を見下ろす、Ikuが登ってくる。しかし、最後の岩場の登りは私のアシストなしでは危険で登るのは無理である。
いい加減に下りないと、Ikuが痺れを切らすので、下山にはいる。
下りのが危険なので、4点支持でゆっくり慎重に下りるが、特に危険な所はない。
手前の岩場でIkuに合流し、そこから一緒に降りる。
この時点で、時間的には余裕があると思われるが、想定外の事態も考え、また終電16:45の1時間前には山頂駅に着く事を考えると早めに山荘まで降りるようにする。
雪の下山はとても楽で、登りに雪崩の心配をした、一様雪面はストックを使って滑るように降りる。
太陽の位置が変わり、来た時の山容もまた違った景色になり、撮影が止まらない。焼岳と霞沢岳はコントラストが強くなり立体的な画像になる。
順調に山荘に着いて一段落、目当てのラーメンを食べる。ラーメンの味は40点かな、やはり山荘である。
人も少なく程々で、皆感動に酔いしれている。そのうち食堂に山頂で合った男性がきて、登山話に花が咲く。山梨在住で、北アルプスをたくさん歩き、ほとんどの稜線がつながる、との事である。
休憩後、山頂駅までの下山に入る。1時間弱の楽な行程でのんびりである。
結局今回の山行は天気が抜群んで、私は、ハードシェル・ピッケル・冬用手袋・目出し帽は使わなかった。タイツなしも正解であった。
独標は日帰りの行程として丁度いいか、少し物足りないコースである。宿泊すると二日目時間を持て余す感じ。西穂高方向しか行くところがないので・・
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