越百山、仙涯嶺
- GPS
- 14:39
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,215m
- 下り
- 2,220m
コースタイム
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
写真
感想
越百山。中央アルプスも空木岳より南側は訪れる人もぐっと少なくなるものの、素晴らしい稜線があると聞き、ぜひ訪れたいと思っていました。毎年山行をしている会社の仲間と計画をしたのが4年前。コロナや天候に阻まれながらもやっと実現の運びとなりました。
ただ本来は越百山から空木岳を越えて木曽駒方面まで縦走する計画だったのですが、山小屋を2日連続で予約することができず、越百小屋一泊のみとなりました。
伊那川ダムからですと越百山、南駒ヶ岳を経て北沢尾根を下山周回するコースが一般的だと思うのですが、2日目の行程が結構長くなりそうです。山のグレーディングを見ても仙涯嶺よりさきはぐっと難度が上がるようですので、コロナでなまった3人の体力を勘案して2日目は越百小屋から仙涯嶺ピストンのコースとしました。
塩尻駅前のビジネスホテルに前泊して朝一番の電車で上松まで移動。タクシー40分ほどで伊奈川ダムのゲートに到着しました。
天気は快晴。2日とも雨の心配はなさそうです。青空がダムの水面に映えて美しいです。
1時間半ほどの林道歩きをこなして上りに取り付くとすぐにつづら折りの急登となります。小屋には水場がないと聞いていましたので多めに持ってきた水が肩に食い込みます。
登山道はよく整備されていますが、深い樹林なのでほとんど眺望がありません。季節的に花も少なく、初心者にはウケないまるで北高尾のような地味なコースだねと言いながら淡々と登ります。
見晴台と呼ばれる地点でも遠望はなく、段々と口数も少なくなっていきますが、我慢の登山の末、赤色の鮮やかな瀟洒な山小屋と南駒ヶ岳、越百山が現れ、この日の登山は終了となりました。
越百小屋は噂通りの素敵な小屋でした。まずトイレがピカピカに綺麗です。これだけで疲れた登山者にはどれだけ助かるかわかりません。
食事も大変に美味しいです。材料の制約や気圧、水の不自由さなどから山小屋の食事はどうしても「残念な」部分が残るものですが、この小屋の食事ではそういうことは一切感じることはありませんでした。
夜は満天の星空。寝床は大部屋がビニールシートで個人ごとに仕切られており、個室感すらあります。それぞれには立派なシュラフが用意されており、快適に眠ることができました。
翌日も快晴。朝食前午前4時半の空には冬の星座オリオンがくっきりと見えていました。
ゆっくり支度をして6時前に小屋を出発。朝焼けの中、昨日とはうって変わった展望の中を登っていきます。恵那山、そして御嶽山が雲海を従えて堂々とした様を見せてくれます。進むにつれて穂高岳、槍ヶ岳も確認できました。
山頂に到着するとさらに大展望が待っていました。富士山が正面に頭を出しており、その前には広大な南アルプスが端から端まで見えています。なんて幸せなひとときなのだろう。
眺望を楽しみながら稜線歩きを楽しむべく仙涯嶺に向かいます。ただ足元はハイマツが深く明確に登山道はあるものの膝まで、時には腰の高さまであるハイマツに引っかかりながらも朝日の中楽しく歩いていきました。
仙涯嶺の岩峰は多少の岩登りを楽しみ、崩れやすい砂礫に悩まされながらも無事到着しました。
その先は来た道を引き返します。ハイマツの抵抗力は往路より増しているような気がしましたが、越百山で大展望に別れを告げ、小屋に戻りました。
小屋の方にご挨拶をしてあとはひたすら昨日の道を下山しました。
越百山は噂通りの素晴らしい山でした。そしてそこには奇跡のような素敵な小屋もありました。
やっぱり山はいいですね。また来年以降もこのメンバーで新しい山を発見して登りたいと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいですねー、このコース。私も越早小屋と木曽殿山荘に泊まって反時計回りにノンビリ一周回ってみたいとかねがね思っていますが、他にも行きたい山が沢山あって後回しになってます。でもyoshiyanさんのレコを拝見すると、優先度を上げて訪れたくなります。
山小屋が良いと山行も楽しくなりますよね。私も今週大日三山を訪れましたが、大日平山荘は素敵な小屋でした。ご主人ひとりで切り盛りしている小さな小屋でしたが、とても行き届いていて寛ぐことが出来ました。大手のチェーン店みたいな山小屋では、設備は良くても効率重視でなんだかなぁっていう感じだったり、また一般登山客をバカにしたような上から目線の従業員がいたりする山小屋があったり、こんなとこに泊まると山行の思い出も汚されてしまいます(どことは言いませんが)。
天幕を担ぐのが苦痛になってる身としては、山小屋の雰囲気は山行計画を立てる上でもポイントですので、おススメの小屋があればこれからも紹介してください。
あ、勿論山そのものも大切ですが。
越百山は前からずっと行きたかった場所で、今回ようやく行くことができました。
初心者さんが少ない渋いコースで、Papibanさんの好みにも合うのではないかと思います。
越百山からは360度北アルプスも南アルプスも八ヶ岳も御嶽も見え、一日中そこにいてもいいくらいと思いました。
Papibanさんの大日岳リベンジ登山のレコも拝見いたしました。
私も去年7月に奥大日までは行ったのですが山頂ではガスにまかれてしまい、劔の勇姿を堪能できなかったので再訪して、称名滝まで繋げてみたいです。
大日平山荘はシャワーもあるのですね。ぜひ行ってみたいと思います。
コメント&情報ありがとうございました!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する