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Yamareco

記録ID: 4751389
全員に公開
ハイキング
甲信越

八紘嶺・七面山(梅ヶ島温泉からピストン)

2022年10月02日(日) [日帰り]
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GPS
13:32
距離
23.5km
登り
2,256m
下り
2,252m

コースタイム

日帰り
山行
13:18
休憩
0:14
合計
13:32
距離 23.5km 登り 2,256m 下り 2,255m
7:11
7:20
210
17:27
ゴール地点
03:55 梅ヶ島温泉駐車場
04:08 登山口
05:07 八絋嶺登山道入口 05:22
05:43 安倍峠分岐
05:59 富士見台 06:02
06:52 八絋沢の頭
07:11 八絋嶺 07:20
07:56 四ノ池
09:19 1964m峰 09:30
10:27 希望峰 10:29
10:50 七面山(山頂標・三角点) 10:55
11:17 七面山山頂(1989m)分岐
11:31 希望峰
12:35 1964峰
13:53 四ノ池
14:40 八絋嶺 14:52
15:07 八絋沢の頭
15:50 富士見台
16:17 八絋嶺登山道入口
17:15 登山口
17:27 梅ヶ島温泉駐車場
天候 快晴(早朝駐車場:12℃、日中稜線:15℃)
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■往路:都内ー首都高速ー<東京本線>ー東名高速道路ー<御殿場JCT>ー新東名高速道路ー静岡ICー県道27号ー<曙橋>ー県道29号ー梅ヶ島温泉
(都内−静岡IC:193km/静岡IC−梅ヶ島温泉:38km)

■復路:梅ヶ島温泉ー県道29号ー県道27号ー静岡ICー新東名高速道路ー東名高速道路ー首都高速ー都内

■駐車場:梅ヶ島温泉駐車場 マップコード:483 790 388*47
梅ヶ島温泉の交差点を安倍峠方向に曲がらずに三段の滝方向に50mほど直進すると右側に駐車場があります。
駐車場は無料で40台ほど、すぐ下には公衆トイレがありますが、現在断水で閉鎖されています。
コース状況/
危険箇所等
■登山口−八紘嶺登山道入口
梅ヶ島温泉の駐車場から林道豊岡梅ヶ島線を安倍峠方向に15分ほど歩くと、林道をショートカットして八紘嶺登山道入口への登山口です。ちなみに林道豊岡梅ヶ島線は災害により通行止めとなっており、八紘嶺登山道入口にある駐車場まで車で行けません。(徒歩もダメ)
登山口から八紘嶺登山道入口までの登山道はよく整備されていて道幅も広いのですが、(おそらく)整備後の雨で土や砂などが流れてしまい、ガレ石だけが残った登山道となっています。底の薄い登山靴だと痛いと思います。

■八紘嶺登山道入口−八紘嶺
八紘沢の頭までは急登が多いです。ヤセ尾根だったり、ザレ場のトラバースだったり、お助けロープが多く掛けられていますが、危険箇所もありますので、慎重に...
八紘沢の頭まで来れば八紘嶺まで快適な稜線歩きです。

■八紘嶺−1964m峰
このルート上、もっとも困難な場所...そう倒木地獄です。規模的には奥秩父青笹尾根の数十倍、いや数百倍規模の大きさで、地獄に足を踏み入れても先に進むのは難しく、抜け出すのに相当な時間を費やすでしょう。
通過するのが困難な倒木帯には、巻くようにピンクテープが付けられています。また、歩いて越えられる倒木帯にも、細かい間隔でピンクテープが付けられ、倒木帯の中で迷わない配慮がされています。
倒木以前の踏み跡や、色あせたテープも散見されますが、新しいテープを追った方が間違いないでしょう。

■1964m峰−希望峰
1964m峰の先にも倒木はありますが、それほど大規模な倒木帯はなかったと思います。
希望峰は八紘嶺から七面山間でもっとも展望が開けた場所で、白峰南嶺の展望がすばらしです。

■希望峰−七面山
希望峰から七面山間には目立った倒木はなく、コルから先はササやシダ類の登山道になります。登山道は刈り払いがされていて藪はありません。
登山道は七面山(山梨百名山)の山頂標や三角点に続いていますが、七面山の山頂は通っていません。山頂標がある場所の手前に、最高峰の山頂へ行く道標がありますが、シダに覆われていて殆ど気がつきません。最高峰の山頂へは登山道はありません。
朝4時少し前です。富士見台でご来光を見ようとヘッデンでスタートです。月齢6.2ですが山の陰なのか月は見えません。
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朝4時少し前です。富士見台でご来光を見ようとヘッデンでスタートです。月齢6.2ですが山の陰なのか月は見えません。
林道豊岡梅ヶ島線を15分ほど歩いたところが登山口です。この先林道は通行止めなので、登山道で八紘嶺登山道入口までショートカットします。
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林道豊岡梅ヶ島線を15分ほど歩いたところが登山口です。この先林道は通行止めなので、登山道で八紘嶺登山道入口までショートカットします。
八紘嶺登山口と書かれた道標があります。すぐ横を林道豊岡梅ヶ島線が通っていて広い駐車場がありますが、今は車で来ることができません。
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八紘嶺登山口と書かれた道標があります。すぐ横を林道豊岡梅ヶ島線が通っていて広い駐車場がありますが、今は車で来ることができません。
東の空が染まってきました。富士見台まではまだ距離があります。真っ暗な中、登山口を間違えて林道を15分ぐらい歩いてしまいました。
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東の空が染まってきました。富士見台まではまだ距離があります。真っ暗な中、登山口を間違えて林道を15分ぐらい歩いてしまいました。
八紘沢の頭でしょうか。陽が当たり始めました。
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八紘沢の頭でしょうか。陽が当たり始めました。
やっと富士見台に着きました。
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やっと富士見台に着きました。
きれいな富士山ですが、木の葉がチョット邪魔です。
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きれいな富士山ですが、木の葉がチョット邪魔です。
富士山の左側、毛無山だと思います。
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富士山の左側、毛無山だと思います。
富士見台は狭い尾根上です。ロープが何本も張られています。
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富士見台は狭い尾根上です。ロープが何本も張られています。
これから歩く稜線?、七面山方面かな、チョット分かりません。
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これから歩く稜線?、七面山方面かな、チョット分かりません。
大谷嶺でしょう。まだ未踏の山域です。
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大谷嶺でしょう。まだ未踏の山域です。
富士見台よりきれいな富士山です。
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富士見台よりきれいな富士山です。
ナナカマドはたくさんありますが、葉はまだ紅葉していません。
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ナナカマドはたくさんありますが、葉はまだ紅葉していません。
八紘嶺の山頂です。ここには山梨百名山の山頂標があります。
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八紘嶺の山頂です。ここには山梨百名山の山頂標があります。
基準点名:白崩 等級:三等 標高:1918.13m
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基準点名:白崩 等級:三等 標高:1918.13m
八紘嶺山頂の全景です。南ア名物、お団子の山頂標もあります。
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八紘嶺山頂の全景です。南ア名物、お団子の山頂標もあります。
山頂は大谷嶺方向との三叉路になっています。七面山へ向かいます。
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山頂は大谷嶺方向との三叉路になっています。七面山へ向かいます。
八紘嶺から下ってくると広場のような場所があり、なにやら構造物のような痕跡があります。
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八紘嶺から下ってくると広場のような場所があり、なにやら構造物のような痕跡があります。
七面大明神...四之池と読み取れます。
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七面大明神...四之池と読み取れます。
インクの先は切れていますが、どうやらここが「インクラ跡」のようです。こんな場所にケーブルを敷設したのでしょうか。
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インクの先は切れていますが、どうやらここが「インクラ跡」のようです。こんな場所にケーブルを敷設したのでしょうか。
見渡しても池のようなものはありませんが、ドラム缶に水が溜まっています。まさか、これが四の池ではないでしょうネ。
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見渡しても池のようなものはありませんが、ドラム缶に水が溜まっています。まさか、これが四の池ではないでしょうネ。
この辺りの地形は二重山稜または多重山稜なのでしょうか。
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この辺りの地形は二重山稜または多重山稜なのでしょうか。
舟窪地形がよく見られ、コルに下る度に尾根の乗り換えがあります。
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舟窪地形がよく見られ、コルに下る度に尾根の乗り換えがあります。
青空はきれいです。ここから倒木地獄が始まります。
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青空はきれいです。ここから倒木地獄が始まります。
この倒木地帯は通り抜けられません。ピンテを頼りに倒木地帯を巻いて通過します。
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この倒木地帯は通り抜けられません。ピンテを頼りに倒木地帯を巻いて通過します。
倒木を跨いだり潜ったりして通過します。
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倒木を跨いだり潜ったりして通過します。
倒木帯に手こずりながら1964m峰の山頂に這い上がってきました。山名は無いようですが、三角点はあります。
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倒木帯に手こずりながら1964m峰の山頂に這い上がってきました。山名は無いようですが、三角点はあります。
基準点名:椹森 等級:三等 標高:1964.48m
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基準点名:椹森 等級:三等 標高:1964.48m
なんとか倒木帯をやっつけて希望峰まで来ました。ルート中で最も楽しみにしていた場所です。
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なんとか倒木帯をやっつけて希望峰まで来ました。ルート中で最も楽しみにしていた場所です。
手前に笊ヶ岳と布引山、笊の右奥は悪沢岳だと思います。
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手前に笊ヶ岳と布引山、笊の右奥は悪沢岳だと思います。
青薙山の奥には上河内岳、右奥は聖岳です。
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青薙山の奥には上河内岳、右奥は聖岳です。
聖岳をアップに...
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聖岳をアップに...
白根三山(北岳、間ノ岳、濃鳥岳)です。
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白根三山(北岳、間ノ岳、濃鳥岳)です。
塩見岳のようです。この角度から見たのは初めてです。
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塩見岳のようです。この角度から見たのは初めてです。
山伏でしょうか、ここも未踏の山域です。
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山伏でしょうか、ここも未踏の山域です。
七面山の山頂標です。ここも山梨百名山です。実際の山頂とはだいぶ離れた場所にあります。
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七面山の山頂標です。ここも山梨百名山です。実際の山頂とはだいぶ離れた場所にあります。
基準点名:七面山 等級:二等 標高:1983.1m
(成果異常)
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基準点名:七面山 等級:二等 標高:1983.1m
(成果異常)
七面山(山頂標)の全景です。
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七面山(山頂標)の全景です。
山頂と書かれたお手製の道標が倒木に巻き付けられていました。七面山への入口のようですが、登山道のようなものはなく、藪っぽかったので入ってはいません。
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山頂と書かれたお手製の道標が倒木に巻き付けられていました。七面山への入口のようですが、登山道のようなものはなく、藪っぽかったので入ってはいません。
13時を過ぎましたが、まだ青空が続いています。
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13時を過ぎましたが、まだ青空が続いています。
帰りも倒木帯を通過します。
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帰りも倒木帯を通過します。
八紘嶺の山頂まで帰ってきました。15時前なので、最後の腹ごしらえをして下山します。
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八紘嶺の山頂まで帰ってきました。15時前なので、最後の腹ごしらえをして下山します。
八絋沢の頭かな、最後のピークでこれを登ればあとはほぼ下り基調です。奥は十枚山のようです。
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八絋沢の頭かな、最後のピークでこれを登ればあとはほぼ下り基調です。奥は十枚山のようです。
梅ヶ島の登山口まで戻ってきました。ここから駐車場まで15分弱林道を歩きます。
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梅ヶ島の登山口まで戻ってきました。ここから駐車場まで15分弱林道を歩きます。
明るい内に駐車場まで戻って来ることができました。
お疲れ〜...
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明るい内に駐車場まで戻って来ることができました。
お疲れ〜...

感想

久々に好天の週末、土日とも晴れ予報にテン泊の準備を始めた。どこも激混みであろう北アを避けて、以前から山行計画に入れてあった南南アの一泊ルートをGPSに転送した。
ところが、こんな時に限って金曜夜のお付き合いが入ってしまった。断る事もできたが、現役で仕事をしている以上お付き合いも仕事のうち、山を優先するわけにも行かず山行を日帰りに変更した。

久々の好天なのでチョット距離も歩きたかった。
山行計画は作ってなかったが、以前から気になっていた七面山から八紘嶺を歩いてみることにした。
ところが安倍峠が山梨側からも静岡側からも災害により通行止め。八紘嶺登山口の駐車場へは林道崩落で行かれない。
仕方がない、東名で静岡県に入り、梅ヶ島温泉で車中泊をして八紘嶺から七面山をピストンすることにした。

ルート上に特別危険な箇所はなかったが、八紘嶺から希望峰間の倒木帯はチョット手こずった。
最初、倒木帯の攻略方法が分からず突っ込んでしまったが、進むことも出来ず、戻るのも大変。途方に暮れてキョロキョロしていると、まだ新しいピンクテープがあちこち目に付いた。
越えられない倒木帯は、倒木帯を巻くようにピンテが付けられている。通過できる倒木帯にも迷わないように細かい間隔でピンテが付けられ、倒木をくぐり抜ける場所、乗り越える場所にも丁寧にピンテが付けられていた。おかげで難なく倒木帯を通過できたが、往路は1時間ほどロスってしまった。

天気は最高で、真っ青な空に雲一つない。惜しむらくは、このルートで展望が開ける場所は八紘沢の頭と希望峰の2箇所のみ、八紘沢の頭では西から南にかけての展望が、希望峰では西側の南アルプスが広範囲に見ることができ素晴らしい展望だった。

このルートは、当初25kmほどと考え、日帰りはそれほど難しくないように思えた。
往路、倒木帯でのロスはあったが、七面山まで7時間もかかっている。このまま帰ると途中で日没になるかも知れない。チョット焦ったが、なんとか明るい内に駐車場に戻ることができた。
今日お会いしたのは2組3名のみ。七面山では参道を登ってきたペア1組。いくむし山のコルでソロの男性、どこまで行ったのだろう。
いずれにしても、とても静かな山行が楽しめた。

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