梅雨明け前の西穂高岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 1,607m
- 下り
- 17m
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
はじめての西穂高は息子と山荘に泊まるのが目的だった。
ところがロープウェーを下りた途端に息子の具合が悪くなりあえなくリタイア。
2年後のリベンジ登山では、テントを張って息子と独標まで歩くことができた。
そして今回。息子は一緒ではないが西穂山頂を目指す。
ロープウェイの乗客はほとんどが観光客。駐車場では雲間から青空がのぞいていたが、
車窓からの展望はなくガスに覆われている。晴れていれば大パノラマに歓声も上がるところだが、
そんなこともなくガイドのお姉さんの淡々とした声だけがスピーカーから流れている。
西穂高口で観光客と別れ山荘を目指して歩き出す。
独標より先は未踏ルート。ロープウェイ最終便に乗るには16時までには戻らなければならない。
日差しがないのは有難いが風がなく蒸し暑い。
10時、西穂山荘に到着。
山荘前のベンチは閑散としている。
梅雨があければ登山客でごった返すのであろう。休みもそこそこに独標を目指して歩き出す。
「晴れてれば絶景なんだろうなぁ」と何度も思いながら晴れ間に期待する。
視界がきかないので独標がどの辺りに見えるのも分からない。
足下が岩場になってくるとようやくガスの中にシルエットが現れた。
前回は残雪だったからあまり感じなかったがそれなりに高度のある岩壁だ。
三点確保で取りついて慎重に登る。
11時、独標到着。
先行していた2名チーム×2組が休憩中。
相変わらず何も見えない。
「さぁ、ここから」、コースタイムで歩けば山頂往復は十分可能だ。
行動食のバナナを頬張りながら先行チームに目を向ける。
みんなメット被ってないけど大丈夫かな。頭やられたらアウトだよ。
もう1チームはここで1名引き返すようだ。
先行チームに続いて独標を下りる。この高度感はなかなかスリリング。
岩に白ペンキで記された○×にしたがって慎重に。
バランスを崩さなければそれほど難しくはない。
次のポイントであるピラミッドピークを目指していると後続者の気配。
無意識に道を譲るために脇に避ける。
さきほどの先行チームはすでに視界から消えているため先行者がいれば助かる。
「大丈夫だよ、そのまま行けば」と後続者の声。
「いやいや、はじめてだからどうぞ」と私。
「大丈夫だってさ」とその人。
見ると私より年上の男性登山者。どうやらこの辺りは歩き慣れている様子だ。
こんなところで譲り合っていてもしょうがないので先に歩き出す。
マークが不明瞭なところでは「こっちこっち」
「これ登りきったらピラミッドピークだからそこで昼飯だな」
と後ろから声を掛けてくる。
いつの間にか即席チームが出来上がっている。
とは言えこちらも望むところなのでそれに応え歩き続ける。
11時半、ピラミッドピーク到着。
ここで先行チームに追い付き小休止。
「西穂はよく登られるんですか?」と私。
「ウォーミングアップだ、ハハハ」と彼。
冬期の西穂には何度も来ているらしい。なるほどな…。(以降センセ)
「私達は戻りますね。」
先行チームはどうやらここで引き返すようだ。
山頂までこのメンツで行くと思っていたのでちょっと残念。
「ここから先にいるのはさっき抜いていった1人とうちらだけだな」
何だか不安を煽るようなセンセの言葉。(笑)
再び二人となった私達はガスに覆われた岩稜地帯を歩き出す。
「これ登れば山頂だ」とセンセ。
見上げるとうっすらと西穂のシルエットが浮かび上がって来る。
「おー来たね」
ここでようやく登頂を確信する。
山頂直下はスラブ状なっていてかなりの勾配。
手がかり足がかりのボイントを見極めながら慎重に登って行く。
12時過ぎに、西穂高岳登頂。
相変わらず展望なしだが山頂を踏めたので大満足。
そして登頂を祝してセンセと握手。
今度は快晴を狙って来よう。
素晴らしい穂高の峰々が迎えてくれることだろう。
松本市在住のセンセは若い頃から穂高を歩き回っており私のような登山者を拾って?
歩くことはよくあるらしい。年齢は私よりひとまわり以上と聞いて驚いた。
穂高に来たらまた会えるかな。楽しみがひとつ増えた山旅でした。
穂高の素晴らしい景色が見れなかったのは
残念でしたが山頂を踏めて良かったですね。
やっぱり一人だと不安な気持ちになるので
一緒に登ってくれる人がいるっていいですね。
私も一人だと話しかけられることが多いです。
こいつ大丈夫か?と思われているのかも
でも、その気持ち嬉しいですよね。
特に、西穂高だと何があるかわかりませんからね。
天候も天候でしたし…。
私も、夏休みに実家に帰る途中に寄って行けたらな〜と考えています。
お疲れ様でした。
chibikoさん、有難うございます。
自己責任の世界ですから、何かあった時のことを考えると
なかなか出来ることではないですよね。
雪山で行くには今の私だとちょっとレベルが高いかなと思いました。
帰省途中で北アに寄れるなんてうらやましいなー。
西穂はロープウェイで一気に上がれるので遠いところに住んでいる私には助かります。
私には無理なルートです。。登頂素晴らしいですね
本やネットで、西穂独標までなら初心者でもいける、のようなことを読んだのですが、独標までも大変そうですね。。
興味があったのですが、もう少し経験を積んでから行こうかな。。
素敵なセンセとの出会いもよかったですね
ふと過去の山行を振り返ると、出会った人たちの会話を思い出すことがよくあります。
雷鳥くんとの出会いもうらやましいです まだ出会ったことがないので。。
今度は景色にも恵まれますように
Liloさん
独標までなら行けると思いますよ。
晴れていればテンション↑↑↑で歩けますし。
山での出会いはほんの2,3分でもホッとするひとときですよね。
同じ山を登っている連帯感みたいなものがありますよね。
雷鳥は曇りや雨のときのほうが出現率が高いですよ。
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