記録ID: 475324
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無雪期ピークハント/縦走
北陸
北方稜線「三ノ窓」経由で「剣岳」チャレンジ
2014年07月06日(日) [日帰り]



- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 2,550m
- 下り
- 2,548m
コースタイム
3:59馬場島ー4:30最終堰堤ー5:23雷岩下流で渡渉ー6:25小窓尾根1600m地点ー6:58池ノ谷アイゼン装着ー7:48右俣との分岐ー9:40三ノ窓10:00−池の谷ガリー突入ー10:50鞍部ー11:45長次郎の頭ー12:14剣岳山頂12:35−早月尾根下山開始ー14:50早月小屋ー16:05 1551m地点ー17:31馬場島到着
天候 | 晴れ後 曇り ときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
このコースは、彼ら3人(大ちゃん・梅さん・天狗蔵くん)が、昨年もチャレンジしています。 三ノ窓は、昨年の北方稜線の山行で通過しました。池谷ガリーを下りたところに有り、テントが張れるスペースもあります。ここをベースに八ッ峰にチャレンジするクライマーの聖地となっています。(昨年は、女性クライマー3人に出会っています。) 池ノ谷へは、白萩川の雷岩付近で徒渉し、小窓尾根に取り付きます。急登を1時間かけてハイク、1600m地点で池ノ谷側に下ります。ここまでの登山道は、地図上にはありません。ここも地元の山を愛する方々の手で整備され、支えられているコースです。 今回、雷岩の下流で渡渉を行いました。前日の降雨により、白萩川は増水しています。 大ちゃんは、登山靴を抜いて冷たい水に挑んで渡渉。私たち三人は、流木を利用してジャンプで渡渉に成功です。 登山道には石碑やペンキのマークはありますが、バリエーションルートであることには間違いありません。 有名なバリエーションルートなのですが、そこには、「体力」「経験」「装備」等の条件が必要となります。 約3時間、池ノ谷の雪渓に着いたころには、体力は相当奪われていました。渡渉後の急登と気温の上昇が重なったからのようです。池ノ谷からが本格的な登山の始まりです。まずは、アイゼンを装着し三ノ窓を目指します。雪渓のハイクは、毛勝山、南又谷と経験してきましたが、迫力が違います。2時間40分ほどで三ノ窓に到着です。到着と同時にガスが立ち込めてしまいました。 ここで小休止。10時に池ノ谷ガリーに挑んでいきます。ここも道ではありません。石に体重をかけると崩れてしまいます。慎重にハイクを進めなければなりません。 後半の1/3には雪が残っていたのが救いとなり、アイゼンをつけて直登することができました。鞍部に到着した頃には、周りはガスの中。昨年の体験を活かし、正規ルートをたどることに。 最初のロッククライムも難なくクリアー。尾根づたいにテントが張れる大岩に到着。まだまだ雪が沢山あります。概ね尾根沿いに進むことができるのですが、岩棚のバンドで苦労することに。足場が崩れスリングに頼らなければならずハラハラドキドキ、スリリングな通過となりました。その後は、雪と岩の境目を利用するなどしてうまく進むことができました。 「長次郎の頭」まで来ると、私と大ちゃんは、左側から下降。梅さんと天狗蔵君は右側から下降。両方から通過することができました。このコースを通過するのにはやはり経験が必要です。安易な気持ちで通過できるコースではなさそうです。その後は、稜線づたいに山頂を目指します。 約8時間かけて到着した山頂は、風もなく暖かな状態です。まったりとした時間はすぐに過ぎていきます。エネルギーを補給し、12時35分に早月尾根を目指して出発です。早月小屋までに、雪はたくさん残っていました。急斜面に雪が張り付いている場所がいくつも出てきます。アイゼンを付け下りますが、すぐに岩だけの道になります。我慢してアイゼンのまま下るのですが、爪がひっかかるのでアイゼンを外します。また少し下るとアイゼンが必要な斜面に。 こんな状態で、アイゼンを付けたり外したりを、4〜5回繰り返しました。(大幅に時間のロス) 2時間20分かけてようやく早月小屋に到着です。早月小屋は来週のオープンの準備の真っ最中でした。 ここから忍耐の下山となりました。15時、早月小屋を出発。天狗蔵君と大ちゃんは、下りのスペシャリストです。私と梅さんは、2時間30分かけて下るこのコースを、彼らは1時30分少々で下ってしまいます。(私達はエネルギー切れです。) そのバランス感覚と筋力に脱帽するしかありません。雨が降って湿った石や木の根っこ等、滑る要素はいたるところにあるのです。それでなくても日本で3本の指に入る急こう配の山道です。 最後は、私と梅さんで仲良くゴール。天狗蔵君と大ちゃんは車を登山口にもってきて待っていてくれました。 この1時間の差は、どうにかしたいのですが無理をすると、大けがに繋がる恐れがあります。 ともあれ、久々に4人が集合。夏山シーズンスタート(前菜)で、メインディッシュを食べてしまった感じです。 |
写真
感想
富山県で生活し、登山を始めると最終的には剣岳に魅了されてしまう人は多いのでは。
遠くから眺めるのも良いのですが、ここ最近はやはり登っての満足感が大きいようです。別山尾根からの正規ルートはもちろんのこと、早月尾根からの剣岳・池ノ谷経由での剣岳・早月尾根から剣岳を経て北方稜線の小窓までと、白萩川をつめ大窓の頭まで登りました。残すは、池平山です。ここを結べば北方稜線完結となります。今年の夏の何処かで達成したいものです。そのためにもしっかりトレーニングを積まねばなりません。
こんなにすばらしい山が近くにあることに今さらながら感謝しなければならないようです。
剣岳 ばんざ〜〜〜い。
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