剣山から三嶺へ縦走
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 22:22
- 距離
- 45.6km
- 登り
- 2,286m
- 下り
- 3,548m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:39
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:38
結局天気はいまいちで、稜線を楽しむことは余りできませんでしたが、初めての四国の山を楽しむことが出来ました。緯度が近いせいか、植生が熊野奥駆道に似た感じで、何年か前に前鬼まで縦走したときのことを思い出しながら歩いていました。
天候 | 1日目 ガス 2日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰路は、名頃登山口からコミュニティバスで久保へ。久保で路線バスに乗り換え、JR阿波池田駅まで。池田からは特急南風で岡山駅に出て、新幹線で帰洛。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日雨だったせいか、赤土まじりの道が滑りやすくなっていました。高の瀬の東側岩稜帯で大岩を回るこむルートは、ピンクテープの色が抜けて白くなっており、やや判りにくいです。 |
その他周辺情報 | 名頃、久保ともに何もありません。JR大歩危駅、阿波池田駅も温浴施設はないので、入浴したい場合は、祖谷温泉などで下車の必要があります。阿波池田駅にはセブンイレブンあり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
---|
感想
四国の山は初めてです。交通の便が良くないので、前日夜に徳島に入って、JRとバスを乗り継いで剣山の登山口に入ります。後知恵ですが、リフトの西島駅で幕営して縦走している人も多く、そっちの方がよかったです。バスだとどうしても10時から登り始めることになるので、CT6−7時間であることを考えると、西島かヒュッテへの前泊の方が時間に余裕が持てます。
西島駅から剣山頂までは、ヒュッテで買い物しても4-50分くらい。ヒュッテの先は木道になっているので、楽ちんです。ヒュッテで剣山の登山バッチを買いましたが、その後買える場所は無かったので、三嶺のも買っておくんでした。
剣山頂を越えると、人はぐっと少なくなります。ガスが酷くて、ほぼほぼ眺望がない中、稜線をもくもくと歩きます。次郎笈峠からは大分風も強くなり、寒いです。次郎笈には5人ほどおられたでしょうか。何も見えないので、早々に縦走路に下り、途中で雨具を重ね着して寒さ対策します。
丸石まではアップダウンも少なく、更に人が減る中、ゆっくり歩いて行きます。相変わらずガスで視界は悪いですが、時々目に入るスーパー林道がアクセントになりました。意外なほどに近くを通っています。丸石から避難小屋までは樹林帯の中を歩きます。赤土の登山道がぬかるんでいるので、滑りやすくて幕営装備にはやや辛い。大分お腹も減ってきたので、避難小屋が目に入ったときはホッとしました。
避難小屋でセブンのメロンパンをかじっていると、女性2人組が到着。関西からの高速バスと登山バスで見かけていた方達です。荷物から、剣山だろうな、とお互い考えていたのが判って、登山者あるあるで話が弾みました。ルートも全く同じでした。お二人はここで宿泊して翌日名頃に抜けられるとのこと。疲れが見え始めていたので、私もそうしようかと思いましたが、どうも混みそうなので、幕営スペースがある白髭避難小屋まで進むことにします。日没時間ぎりぎりで、あまり褒められた計画ではありません。
高の瀬に向けては、更に樹林帯を進みます。ここからは100mほど高度を上げてから稜線伝いのルートになります。高の瀬への上がり口の岩稜帯はやや道が判りにくく、おかしな場所に誘導される道もありますが、よくよく見るとテープがあります。ピンクテープが白変しているので、見落とさないように注意が要ります。私はここで20分ほど時間をロスしました。避難小屋まではCT通りでしたが、3時間半ほどあるいて疲れがでたのか、ペースが落ち始めます。
高の瀬からは笹原を抜ける見晴らしの良い道が続きますが、あいかわらず曇っており、三嶺など、先行きの山々は余り見えてきません。ここまでと違って巻き道が増えたので、風は遮られてマシになりました。しかし、足下が笹で覆われていることが多くなり、何回か、穴にはまりそうになります。前半に比べるとアップダウンも多いので、地味につかれます。途中で、ポールのゴムキャップを持っていかれてたり、右のハムストリングが攣ったりと、アクシデントもありましたが、白髭避難小屋には17時半ごろ到着できました。事前計画より1時間ほどかかった計算です。
白髭避難小屋周辺は草地が広がっていて、到着時点で12−3張りほど幕営していました。勿論避難小屋は一杯です。疲れ切っていたので、手早く準備して、食事を済ませ、19時には横になりました。驚いたことに、この後にも6人ほど到着していました。久保についた後で他の方に話を聞きましたが、丸石避難小屋に入れずにこちらに来たパーティだったようです。さすが3連休です。このパーティ、いびきが凄くて少々閉口しましたが、持参のラジオを聞いているうちに眠ることができました。オールナイトニッポンとか、聞いたのは何年ぶりでしょうか?夜半、小用に立ったとき、ライトに反射して光るものがあると思ったら、鹿の双眸でした。何匹もいました。
二日目はやや遅れて6時に出発。三嶺山頂を目指します。曇ってはいますが、昨日よりは回復し、三嶺が見えるようになりました。この日は白髭避難小屋をほぼ同時に出発した2パーティ3人とほぼ同じペースで、名頃まで前後しながら進む感じでした。三嶺は、山頂の直下当たりから斜度が急激に上がり、鎖場も何度か通過するルートでした。200mばかりを登るだけなのでそれほどキツいことはないですが、幕営具の重量も有り、息が切れます。ガスが晴れたので、天狗塚に続く見事な稜線で気を紛らわせながら登ります。登り切った山頂からの眺望はとても良かったです。ヒュッテ側に降りると、みなさん参考記録に載せている、池とヒュッテの絶景も目にすることができます。
山頂からは、三嶺ヒュッテを経て、名頃に降ります。風が強いせいので、シュラフシートやバックカバーが外れそうになり、慌ててしまい込みます。名頃へは池の畔に下り口があるので、ヒュッテまで行かないよう注意です。下り道は最初は急ですが、150mも下るとすぐに緩やかで単調な樹林帯の道に変わります。とはいえ、登りで大分脚に来ていたらしく、なんどか転びそうになって悲鳴を上げていました。恥ずかしい。名頃から三嶺を目指す登山者も多く、何度もすれ違います。こども連れのパーティも結構おられました。
名頃まではのんびりした道ですが、大分脚に来ていたので、あまり速度が出ません。CTだと4時間ですが、バス停に着いたのは11時17分で、5時間もかかってしまいました。名頃のバス停は判りにくいですが、駐車場から向かって左、西側にあります。
久しぶりに幕営具を担いでの縦走でしたが、なんとか無事に終わることができました。折角なので風呂でも、と思ったのですが、都合の良い施設がなく、自宅までお預けでした。名頃、久保、阿波池田と、バス停近くで食事をできるところもほぼ無いので、この地域での公共交通機関での登山は、下山後にも計画が必要です。祖谷温泉や大歩危峡で3時間後の次のバスを待つ、あたりでしょうか。期待していた大歩危駅前にも店舗は余りなかったです。
避難小屋は混んでいると入れないこともあるのですね。丸石や白髭避難小屋は一杯だったとは。遅くに到着して一杯だったらどうするんだろう‥と山の経験値が浅いので不安になったのですが、暗くなってから次の避難小屋を求めて彷徨うわけにもいかないでしょうし、実際はどんな感じなのでしょう?やはり無理矢理詰めて入れさせてもらうんでしょうか?あるいはそれも見越してテント用具は必須なのでしょうか?
到着したら小屋に泊まれなかった、は不安ですね。避難小屋は予約も出来ないので、込み具合を先読みして計画するのですが、初めての山域だと解らないことが多いです。
避難小屋の趣旨から言えば、テントが無いのに入れてもらえない、ということはそうそう無いでしょう。詰めてもらって、ということになると思います。きまりは悪いですが、、、。文中のパーティはテントを持っていたので、混んでいる小屋に泊まるのを遠慮したのでしょう。
テントは重いですが、ツェルトやグラウンドシート等だけでも持っておくと、こういうとき便利だと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する