初めての谷川岳ー天神尾根ピストンー
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- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 867m
- 下り
- 863m
コースタイム
8:25 天神平
9:15−9:25 熊穴沢小屋
10:05−10:15 天狗ノ留まり場
11:10−11:20 トマノ耳
11:40−12:20 オキノ耳
13:40−13:50 熊穴沢小屋
14:40 天神平
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
熊穴沢小屋を過ぎた辺りから鎖場出現。 靴底で磨かれた蛇紋岩は濡れていなくてもツルツル。 |
写真
感想
イレギュラーな平日休みが夫婦で揃うことは、年に1度あるかないか。
『有るか無いかなら、一緒にお山を歩かないか?』という梅雨時のさむーい駄洒落に、さらに冷ややかな笑みと一瞥を持って返したカミサンといざ谷川岳へ。
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かつてSKIで来た事があった天神平。その時一人の登山者が真っ白な雪の斜面にピッケルを持ってリフトから降り立った姿を今でも私は鮮明に覚えている。
あれは10数年前の5月の連休中のこと。前の晩雪が降ったというゲレンデはガリガリのアイスバーンの上に5cm程の新雪が積もった状態で決して滑りやすい状況ではなかったが、ザラメのような雪質での春スキーばかりをやっていた当人には思いもよらない降雪にそれこそ歓喜する思いで勇み板を履いたのだった。
私が朝から数本滑って一服していた時、その登山者は現れた。今思い返せば天神峠へのリフトから登ったわけだから、きっと天神尾根ルートだったのだろうと思う。『雪崩とか、大丈夫なんだろうか・・・。』と素人ながらに不安に思った感情も記憶に残っている。が、ほどなく自分のレジャーにいそしむ方に躍起になってまた直ぐに滑る事に興じた。
どれ位経ってからかは忘れてしまった。覚えているのは、あの登山者のことがふと気になって谷川岳を見上げた時、山頂やや下の斜面に黒い点が小さく張り付くように見えた事。そしてその黒い点は、真っ白な世界を少しずつ少しずつジリジリとまるでインクが滲む様に頂へと進んでいた事。
『すげぇ、すげぇや・・・。あの人、闘ってるんだ。』
実感としてそんな風に思ったことも強烈に覚えていたりする。当時何の知識もないただのスキーヤーだった私には、緩んだ雪山のしかも尋常には思えない勾配の斜面をたった一人で黙々と行くその登山者の姿に、これぞ山男の極み!とでも言いたくなるような感動と畏怖の念を覚えたのだった。無論、憧れも。
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それから10ウン年、とうとう私もスキー靴では無く登山靴で天神平に立ち、そして雪の無い極々普通の天神尾根ルートではあるが谷川岳山頂を踏むに至った。
長い間、ずっと何時か登って見たいと思い続けた谷川岳、そう思い続けるきっかけになったあの時のあの登山者の後姿。
ようやく登ったことでお礼が言えた気がする。そんな気持ちで下山した。
素敵なお話\(^o^)/
kokubomさん、コメントありがとうございます。
山行そのものの感想は一切書きませんでしたが、それは次回登った折にでもと思っています。
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