9歳児とゆく霧と紅葉の山奥ピクニック・大峠山&源氏山【甲斐百山・山梨百名山】
- GPS
- 04:35
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 573m
- 下り
- 573m
コースタイム
- 山行
- 3:32
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 4:33
天候 | 甲府盆地は快晴もこの山は雲の中 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大峠分岐から大峠山に向かう道に崩落によるルート変更あり 崩落方面にも踏み跡があって少しまぎらわしい |
その他周辺情報 | まほらの湯 脱衣場と内湯が想像以上に広い。露天風呂も開放感があってとてもいい温泉だった |
写真
感想
日曜日のやまのぼりはちょっと軽めにしよう。次の日は月曜日だし、夕方以降の中央道は渋滞がひどい。
ということで、今回は源氏山をセレクト。気軽に登れるサイズの山百が残り少なくなってきたいま、貴重な存在だ。
中央道を甲府南インターでおりて、道の駅とよとみで弁当を購入。安くておいしい弁当がそろっているので、ここでよさそうなのを買って山頂で食べるのだ。今回の目的はそれ、実は以前もやろうとして雨にやられ見晴台に登っただけで撤退している。
東京から大月あたりまでは曇っていたけれど、甲府盆地は見事な晴れ。しかし櫛形山のあたりにはこってりした雲が乗っている。もったいないかな、別の山にしようかな?と思ったけど、決めてきたんだからやはり源氏山にしよう。
富士川町役場の前を通って平林集落を越え、丸山林道へ。櫛形山に登ったときと、源氏山を目指して雨で撤退したときと、これで3回目になる。最初来た時はとんでもなく長い林道だと思ったけれど、今回はあっさり目的地である池の茶屋峠に到着した。
車止めゲートを越えて丸山林道を進み、足馴林道に入ってしばらく歩くと源氏山登山口。この林道歩きがヤマレコの予定作成マップに入っていないのはちょいと不便。
道の駅とよとみで買ったくさもちを食べて気合いを入れ、登山スタート。
らくらくハイキングと思っていたけど、ちょいと傾斜がある。妻と息子が「どこがらくらくやねん」と文句を言う。まあいいじゃないの。
しばらく登って大峠山分岐に到着。まずは大峠山に登ってそこでお弁当を食べよう。道しるべには「↑大峠山」とマジックで書いてあった。
芝生のなかの一本道のようなとてもいい雰囲気の道をしばらく進むと、崩落箇所に到着。道が大きく迂回している。崩落方面にも無理やり通ろうとする踏み跡が続くが、ふさぐように置かれた倒木が「こっちじゃないよ」と言っていた。
迂回直後は一瞬だけかなりの急登、そしてまたなだらかな道。小さなピークを越えて(巻くこともできる)、ちょっとイカした急登に到着。息子さんがスタスタ登ってしまい、われわれ中年は置いて行かれた。登りきると、息子さんが山頂標のところにニコニコ座っていた。大峠山に登ったよ!
今日は山そのものに加えてお弁当とコーヒーを楽しむという、ピクニック的なハイキング。息子はチキンカツ2枚のチキンカツ弁当、あとは鶏ご飯弁当、中央市の人気洋食店「フレンチブルドッグ」の肉づくし弁当。道の駅とよとみのお弁当ラインナップは見事なのだ。
人里離れた、登山者のほとんどいない静かな山頂。木々が色づいて、冷たく心地のよい風が通り抜ける。なんて幸せなんだろう。息子が我々の弁当からも肉を奪って食べている。いつのまにこんなにでっかくなったんだ。ブロッコリーのスープと松茸のお吸い物をお湯でつくる。
さあ、遅くならないうちに源氏山に行こう。山には濃い霧が立ち込め始めた。単に雲のど真ん中にいるというだけなのだが、こんな山奥ゆえになにか幻想的で楽しい。
山頂下の急坂をおりると、トレースがいくつかにわかれる。小ピークを巻く巻かないの違いなのだが、道しるべもなければピンテも少なめなのでちょっと心細い。大きく離れていくトレースもあったが、おそらくはそれが崩落地点のほうに進む道なのだろう。
分岐点まで戻り、源氏山へ。道端にキノコが豊富に生えている。道がだんだんくだってゆくが、なかなか斜度がある。あんまり降りないでほしい、と願いながら進む。
ふもとに着くんじゃないのか、という思い切ったくだりのあと、人間が何かを営んでいたとおぼしき平らな場所に出た。山小屋があった?いや、こんなマイナー山じゃやっていけないよね、なんて話しながら進む。このあたりで「出頂ノ茶屋跡」方面からのルートと合流しているらしい。
くだりはそこで終わり、絵になりそうな細尾根を抜けると今度はちょっとした急登に。そのあたりに釜やエンジンなどの残骸がたくさん残されていた。ぐるぐる巻きの太いワイヤーもたくさん。林業の跡なのだろうか、しかし生活の痕跡も見える。そもそもこの山奥にこうしたものをどうやって運んだのだろう?
さあ急登。細かいジグザグを刻んでいくのでさほど大変じゃ、、、いや大変だわこれ。妻と息子には「今回は軽い山だよー」と言ってあったのではたりは「これだからパパは信用ならない」などと好き放題言っている。
急登がゆるんで、さあ頂上?と思いきやもう一度急登。なかなかイヤな気分にさせてくれるぜ。
ふたつめの急登をのぼりきると傾斜はほぼなくなった。少し進んで山頂に到着。源氏山に登ったよ、これで山梨百名山72座め。証明書まであと3座!
さあ登ったしおりよう。お弁当は大峠山で食べた、となるとこの眺望のない狭い山頂に長居する必要はない。紅葉のなかをまた戻ってゆく。急坂をおりたところ、少し高くなっているところに大がかりな歯車の機械があった。
謎の風呂状の穴のところから、登り返していく。帰路が登りなのはやっぱりキツい、高低差だけではわからないしんどさがある。
ぐったりして大峠山分岐に到着。ここからはもうくだるだけ、きれいに色づいた木々のあいだを軽快におりてゆく。拍子抜けするほどあっさりと登山口についてしまった。
のんびり林道を戻っていくと、ニホンザルの群れがガケのような法面をくだってきた。20匹くらい、子供も混じっている。ほとんど垂直のような斜面なのに転ばないのはすごいね、なんて言いながら眺めていた。
足馴林道から丸山林道に入って、少し歩くと池の茶屋峠。大峠山と源氏山にのぼってきたよ。
林道わきにヤマブドウがたわわに実っていたので少し分けてもらう。この時期だけのお楽しみ、でもサルたちのためにちゃんと残していこう。
山をおりて富士川町の「まほらの湯」へ。ちょうどサッカー天皇杯の決勝戦、PKでヴァンフォーレ甲府が優勝を決めた瞬間で、館全体が微妙にお祝いムード。あまりサッカーを知らない息子も甲府の勝利に大喜びしていた。
なぜか蚊の多い脱衣所で刺されながらも広く客の少ない湯を楽しむ。中央道は日曜夕方恒例の渋滞、買い物と夕飯を済ませて時間をずらし帰路へ。20時台になると渋滞はずいぶんおさまっていた。
地味で静かな大峠山、そしてさらに地味な源氏山。でもこれほどの山奥にのんびりお弁当をもってハイキングにいくというのは悪くない、満足の1日になった。
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