甑山 (山形県真室川町)
- GPS
- 05:55
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 766m
- 下り
- 765m
コースタイム
天候 | 晴 猛暑(山形で最高温度37℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に昨日までの雨のせいか濡れていて滑りやすい。 甑峠→女甑山 ロープや木の根に頼っての急登 男女のコル→名勝沼 沢下り、草が茂り足元が見えない。沢から山腹の道に移る所が判りにくい 十字路コル→男甑山 ロープや木の根に頼っての急登。特に地蔵倉のトラバースとその後の登りが危険 男女のコル→女甑山の大カツラ 道はしっかりしているが、分岐に標識がなく、登りの時は要注意 |
写真
感想
甑山は山形県と秋田県の県境の山で、両県から何本かの登山道がある。2003年10月19日に、西側の加無山林道の登山口から「→男甑山→女甑山→甑峠→名勝沼→県境→登山口」と周回したことがある。当時はまだGPSを持たなかったので、GPSデータを取りたいと考えていた。同じコースではつまらないので、東側の前森山林道側から歩いてみよう。急な岩場のある「甑峠→女甑山」と「十字路コル→男甑山」を登りで使うことにして、コースを考えた。
天気予報では、厳しい暑さになりそうなので、早く出発して午前中に登りは終わしたい。山形を4時30分に出発して、「道の駅尾花沢」でトイレ休憩。新庄を過ぎ、新主寝坂トンネルの先で左折して、県道35を西に向かう。まもなく前森山林道の分岐があり、「女甑山の大カツラ」の案内がある。林道に入ると何か所も分岐があるが、それぞれに大カツラの案内があるので迷わずに前森山林道終点の登山口に着く。20台ほど駐車できそうだ。
登山口からもまだ車が通れるなだらかな道ですぐに避難小屋「悠森舎」とトイレのある広場にでる。広場の端に分岐があり、右は甑峠へ、左は大カツラに続く。今日は右に進み、左から戻る予定だ。
右に進むと、昔の矢島街道だけあってなだらかにしっかりした道が続き、甑峠に出る。峠から10mほど西に分岐があり、女甑山への急登が始まる。倒木があり乗り越えたりくぐったり。ロープもついているが、昨日までの雨で滑りやすい。岩場を越すと左は崖だがなだらかになり山頂が見える。こんなに簡単だっけか?と思ったら、またほぼ垂直な斜面をロープと木の根を頼りに登る所もあり、山頂に着く。消えかけた山名標識があるだけの山頂からは、加無山から丁岳方面が見える。鳥海山は雲に隠れており残念。
山頂からは男甑山に向かい下り、男女のコルに着く。名勝沼への下り口の少し先に大カツラへの下り道があるはずなので確認してから名勝沼への下りに入る。ここは、沢がそのまま登山道で、山菜のミズなどが生い茂り足下が見えない。倒木も重なり結構ひどい下りだ。かなり下ると、沢の右に道が付けられ滑りそうな道を下り名勝沼に着く。小さな沼だが、水面に木々を写し一見の価値のあるところだ。
沼から西に向かうとすぐに「ウィルソンカツラ」だ。屋久杉のウィルソン株から付けられた名前だそうで、枯れたカツラの大木で内部の空洞に入る事ができる。なだらかな歩きやすい道を進むとT字路になり、秋田側からの道が右から合流する。なおも直進するなだらかな道は草が被さるがしっかりした道だ。県境に出る。矢印は下る方に付けられ、県境沿いに登るコースにはロープが張ってある。通行止めかとも思ったが、予定通りに県境尾根を登る。尾根の登りは10分かからずに右のトラバースルートに入る。トラバースして間もなく沢沿いに男甑山に登るルートがある。その分岐を過ぎると下りになり、沢に出る。今回のコースで唯一の水場だった。なおもトラバースを続け、十字路コルの上に出る。
コルから、急登になる。最初の岩盤は左に巻いて登り、次に地蔵倉の岩に出る。岩壁に正面に突きあたり、岩の下を少し下ってトラバースする箇所が危険だ。さらにほぼ垂直な岩場をロープと木の根をつかんで登る。登りきると地蔵倉の上に出て、岩と加無山方面の展望が得られる。ここからは危険個所はないが、なおも急な登りが続く。やっと右上に烏帽子岩が見えてくると間もなく山頂だ。三角点と古びた山名標識がある山頂からは神室山系方面が見えるが、どれがどの山か判断が困難だ。山頂でゆっくりするつもりだったが、日差しがきついのですぐに下り、次のコブとの間の木陰で休憩する。県境を登ってくる道を左に分けて次のコブからは女甑山と名勝沼の眺めが良い。前回も写真を撮った所だ。名勝沼は林の緑の中に、青い水面が見える。女甑山はもう少し下ったところからの切り立った姿が素晴らしい。下りきって男女のコルで休憩。ここまで午前中に来れたから、登りは午前中にというのは達成できた。
コルから登山口へは最初は急だが下るにつれてなだらかになり、しっかりした道が続いている。ただ、分岐に標識がなく、登る場合は迷うかもしれない。コルから20分かからずに「女甑山の大カツラ」に出た。「森の巨人たち100選」に選定されたカツラの巨木でさすがに素晴らしいものだ。そのすぐ入口側にも少し小さなカツラがある。カツラから先は遊歩道になり、緩やかなブナ林の中を分岐に戻り、悠森舎に着く。三角屋根で正面側は壁の無い作りで、座ってブナ林を眺める。もうすぐ登山口だが、左に「高層湿原 荒沼」標識があるので入ってみる。湿原に木道が付いているが、芦が茂るだけだ。すぐに戻り登山道入口に着く。
駐車した所から少し西側に「大清水」という標識があるので入ってみる。100mほど進むと、小さな池があり、「八功徳水」の標識がある。池は湧水できれいだ。水を汲んで車に戻り、お湯を沸かしてゆっくり食事を取る。
結局今日は誰とも出会わなかった。最高気温は山形市で37度を越したということで、この暑さではこのような低山は敬遠するのも当然だろう。やはり前に来た秋の時期が良いのだろう。
車を出し、「まむろ川温泉 梅里苑」で入浴(360円)。半袖で歩いたから腕にはかすり傷が何箇所もできていて、熱いお湯が痛い。トロッコ列車があるが、強い日差しで見に行く気にもならず帰路につく。
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