茅ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,150m
- 下り
- 1,124m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
深田公園駐車場7:20〜茅ヶ岳9:45/9:57〜金ヶ岳11:05/11:15〜前山大明神林道出合13:23/14:00〜15:05登山道出合〜深田公園駐車場15:30
好きな八ヶ岳山麓への行き帰りにいつも目にする茅ヶ岳。帰途では八ツをその山体で隠してしまう憎い?存在だ。いつまでも置いておけないので、適期と思われるこの日に計画した。
7時過ぎに駐車場に着いた時点で9割は埋まっていた。ボランティアの方なのか、登山案内所が設置され、駐車場整理に当たってくれている。始めは雑木林の緩やかな登り。朝の静かな空気を味わいながら気持ち良く歩く。車道を横切り進むと、次第に八ヶ岳のような岩塁が現れ、沢状の底を行くが、水が流れた様子は全くないのが不思議だ。少し疲れた頃に女岩の標識があり、落石のため立ち入り禁止とのことで右側の斜面に振られる。石が積み重なった急斜面は一苦労だ。左下に女岩が見下ろせる。滝状に立ちはだかった岩壁で、真ん中に水が滲みだしている様子が「女」なのか?
道はそのまま沢筋を離れ、落ち葉の積もった斜面をジグザグに登っていく。陽射しが当たるようになり、黄や赤の葉が鮮やかだ。景色は良いが、斜面上方の果てが見えず、何十回とカーブを切りながら登り続けるのは無限に続くようで精神的にかなり辛い。地図の標高差以上にきつい箇所だった。これは血圧も上がる訳だ。ようやく道標が見え、稜線に出ると、正面に白樺の幹を透かして金峰山が青く望まれる。稜線の道に取り付くと、岩も出てきて中々手応えがある。深田久弥終焉の地は見落としてしまったらしく、青空と背後の富士山に元気づけられながら進むと、ひょっこりと頂上に飛び出した。南アルプス、奥秩父は近くに、八ツの左には雲の上に槍穂高とおぼしいスカイラインが浮かぶ。清々しい秋晴れにのんびりしたいところだが、続々と人が増えてくるので早々に腰を上げる。
金ヶ岳へは急な下り。また静かになったのは嬉しい。鞍部の石門の先に大岩があり、よじ登ると茅ヶ岳が鋭く見える。また岩交じりの道を辿り、観音峠への標識のある南峰を過ぎ、そこだけの薄暗い針葉樹の林を抜けると唐突な感じで地味な頂上に着いた。甲府盆地方面以外は樹林で展望はない。狭いし、ラジオを鳴らしながら来るオヤジがいたりで、また適地を求めて退去。南西への尾根を少し下り、八ツの見える道端の岩の隙間に腰を下ろしてようやくカップ麺タイムにすることができた。
この尾根の上部は痩せており、危険なほどではないが路肩を踏み外さないよう注意が必要だ。一ヵ所トラロープの張ってある箇所は、それがないと難しい一歩があった。尾根が広がってくれば後はハイキング。落ち葉の感触と秋の色彩を楽しむのみだ。やがて周囲の色が緑に戻り、林道に下り着く。ふれあいの里への分岐でコーヒータイムとし、英気を養ってから林道歩きに出発。後半は結構な登りが疲れた脚にきつい。ようやく行きの登山道に交叉し、夕方の気配の中、名残りの山道を下る。せっかくなので深田記念公園に寄り道し、碑を眺めてから車に戻った。
この後、山を見ながら清里に移動。翌日再び山裾を通って帰宅した。一度経験すると、あそこが南峰、あそこが下った尾根、と細かく同定できる。今後の楽しみができたというものだ。
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