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Yamareco

記録ID: 486448
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アルパインクライミング
谷川・武尊

熱中症になるかと思った・・・ 谷川 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜〜国境稜線

2014年07月26日(土) [日帰り]
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sobacha その他2人
GPS
--:--
距離
11.5km
登り
1,366m
下り
1,380m

コースタイム

4:05 アルペンプラザ駐車場
5:00 一ノ倉沢出合
6:50 テールリッジ取り付き
7:30頃? 南稜テラス
8:30 1P開始
9:20 2P開始
9:50 3P開始
9:57 4P開始
10:30頃? 5P開始
11:45 6P開始
12:33 全P終了
15:55  国境稜線
17:00 谷川岳(トマの耳)山頂
20:40 アルペンプラザ駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
雪渓末端の崩壊が進んでいたので高巻きしようとして失敗。大きく時間をロスした。
クラックが走っているので注意が必要だが、左岸側から歩いて登れる。
テールリッジは、雪渓からまだ十分に乗れる状態。
一ノ倉沢出合い
岩の伽藍はいつ見ても圧巻
ついに今日、俺はここを登るんだ!
2014年07月26日 05:09撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 5:09
一ノ倉沢出合い
岩の伽藍はいつ見ても圧巻
ついに今日、俺はここを登るんだ!
雪渓を進む
この水蒸気を見ただけで、この沢が独特の雰囲気を持つことが読み取れる
2014年07月26日 06:42撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 6:42
雪渓を進む
この水蒸気を見ただけで、この沢が独特の雰囲気を持つことが読み取れる
テールリッジと衝立岩正面壁
2014年07月26日 06:48撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 6:48
テールリッジと衝立岩正面壁
テールリッジに乗る
とにかく暑い!蒸し焼けるかと思った!
2014年07月26日 06:51撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 6:51
テールリッジに乗る
とにかく暑い!蒸し焼けるかと思った!
南稜テラスに到着
虫はいないが暑すぎるので、途中の中央ルンゼに沁み出している水を汲んで水筒を満たした
2014年07月26日 07:38撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 7:38
南稜テラスに到着
虫はいないが暑すぎるので、途中の中央ルンゼに沁み出している水を汲んで水筒を満たした
先行は2パーティの模様
テラスに着くと先行の2人Pが登り3人Pが待ちの状態
2014年07月26日 08:07撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 8:07
先行は2パーティの模様
テラスに着くと先行の2人Pが登り3人Pが待ちの状態
ヒマなので中央カンテと変形チムニーを撮影
両方とも1パーティずつ取り付いていた
後続で中央稜にも1パーティが取り付いた
2014年07月26日 08:11撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 8:11
ヒマなので中央カンテと変形チムニーを撮影
両方とも1パーティずつ取り付いていた
後続で中央稜にも1パーティが取り付いた
我々のリード開始
I君ガンバ!
2014年07月26日 08:39撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 8:39
我々のリード開始
I君ガンバ!
そうこうしているうちに、中央カンテのPがチムニーに、変チのPもチムニーに
2014年07月26日 08:58撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 8:58
そうこうしているうちに、中央カンテのPがチムニーに、変チのPもチムニーに
2番手Yさん、ガンバ
2014年07月26日 09:08撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 9:08
2番手Yさん、ガンバ
南稜1ピッチ目のチムニーを登ります
ちょっと湿っているけれど、ガバガバなので問題なし
2014年07月29日 23:17撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/29 23:17
南稜1ピッチ目のチムニーを登ります
ちょっと湿っているけれど、ガバガバなので問題なし
眼下には雪渓が
ときどき轟音を響かせて崩壊していた
断崖絶壁を振り返るたび、自分は一ノ倉の只中にいることを実感する
2014年07月26日 09:19撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 9:19
眼下には雪渓が
ときどき轟音を響かせて崩壊していた
断崖絶壁を振り返るたび、自分は一ノ倉の只中にいることを実感する
2ピッチ目開始
今回は3人だったので、それぞれ2ピッチ連続でリードすることにした
2014年07月29日 23:18撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/29 23:18
2ピッチ目開始
今回は3人だったので、それぞれ2ピッチ連続でリードすることにした
3ピッチ目は笹薮の斜面
2014年07月29日 23:18撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/29 23:18
3ピッチ目は笹薮の斜面
自分は5ピッチ、6ピッチをリード
さあ核心の6ピッチ目をリードします
2014年07月26日 11:58撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 11:58
自分は5ピッチ、6ピッチをリード
さあ核心の6ピッチ目をリードします
上部の方は、ホールドが濡れていてちょっと嫌な感じ
少し時間をかけたけどフリーで突破できた
2014年07月26日 12:04撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 12:04
上部の方は、ホールドが濡れていてちょっと嫌な感じ
少し時間をかけたけどフリーで突破できた
6ピッチ目終了点でビレイする自分
後ろは断崖絶壁、でも気持ちいい
2014年07月26日 12:28撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 12:28
6ピッチ目終了点でビレイする自分
後ろは断崖絶壁、でも気持ちいい
最後は笹薮と沢登りの詰めみたいな岩溝を登ります
実は、クライミングの部分より、ここからが長かった
2014年07月26日 13:19撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 13:19
最後は笹薮と沢登りの詰めみたいな岩溝を登ります
実は、クライミングの部分より、ここからが長かった
国境稜線に向けて歩く
2014年07月26日 13:46撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 13:46
国境稜線に向けて歩く
歩けども歩けども着かず
途中ボロボロぼ壁があり、1ピッチロープを出す
リードしたけどボロボロすぎて死ぬかと思った。気合で乗り切ったけど
たぶんルーファイミスなんだろう
2014年07月26日 15:27撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 15:27
歩けども歩けども着かず
途中ボロボロぼ壁があり、1ピッチロープを出す
リードしたけどボロボロすぎて死ぬかと思った。気合で乗り切ったけど
たぶんルーファイミスなんだろう
ようやく、よ・う・や・く!
国境稜線にたどり着く
只々、感無量
この後、一ノ倉岳山頂で、3人で熱い握手を交わした
この山行はきっと忘れ得ないものになるだろう
2014年07月26日 15:55撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 15:55
ようやく、よ・う・や・く!
国境稜線にたどり着く
只々、感無量
この後、一ノ倉岳山頂で、3人で熱い握手を交わした
この山行はきっと忘れ得ないものになるだろう
ようやくトマの耳に到着
なんかもう、喜んでいる元気もない
2014年07月26日 17:00撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
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7/26 17:00
ようやくトマの耳に到着
なんかもう、喜んでいる元気もない
肩の小屋でカップラーメンと水分補給
とにかく暑い上に、朝からろくすぽメシを食ってないのでかなりきつかった
この後も田尻尾根を下山したが、水が無くて熱中症寸前のたいへんな思いをした
2014年07月26日 17:21撮影 by  FinePix XP70 XP71 XP75, FUJIFILM
7/26 17:21
肩の小屋でカップラーメンと水分補給
とにかく暑い上に、朝からろくすぽメシを食ってないのでかなりきつかった
この後も田尻尾根を下山したが、水が無くて熱中症寸前のたいへんな思いをした

感想

山岳会のYさん、I君と一緒に、本格的なアルパインデビューしてきました。
I君と私は初の谷川でテンションMAX!

金曜夜にアルペンプラザに到着し、12時半就寝、3時半起床4時出発。
一ノ倉沢出合いに5時到着。
雪渓末端が崩壊しているので高巻こうとしてルーファイミス。大きく時間をロス。
テールリッジに取り付くも、あまりの暑さで早くも自分の水筒の中身が尽きかける。

途中、中央稜取り付きを過ぎて中央ルンゼに水がチョロチョロ出ていたので、2Lのプラティパスを満タンにする。
I君はその水絶対オシッコ入ってますよ、と言うが、沢屋の私は細かいことは気にしない。

ジャンケンの結果I君、Yさん、私の順で、各人2ピッチ連続でリードすることになる。
ということで、自分は核心の6ピッチ目リードとなる。
結果、たくさんの岩燕が舞う、硬くて快適な谷川の岩壁を、全ピッチA0することなくフリーで抜けることが出来た。

6ピッチ目終了後、国境稜線に向けて歩き出す。
すぐ上の岩場は沢のように滑っていて、万一足を滑らすと確実に谷底へ行ってしまう高度なので、ロープを出した。
その後、どこの頭だかよくわからないが、岩場が出てきたのでロープを出す。
自分がリードしたが、右のほうへ行ったところ岩がどんどんボロくなり、どうにかリードできたが生きた心地がしなかった。
ここは左のほうが安定しているのだろうか。

南稜6ピッチ目を抜けてから3時間ほどかかって、ようやく国境稜線にたどり着く。
一ノ倉岳山頂では、3人で熱い握手を交わした。
登山を初めて年月が経ち、山に登っても久しく心を動かされることはなかったのだが、今回の山行は大きな達成感と感動を得ることができた。
物凄く新鮮な気持ちで、ただただ満足感と達成感に包まれ、ここまで一緒に来ることが出来た仲間に感謝の念がこみ上げてきた。


さて、ここからがまた大変だった。
このあたりで全員の水が尽きた。喉の渇きを覚え、若干フラフラになりながら肩の小屋に着く。
早速飲み物とカップラーメンで疲れた体を満たす。

この時点で既に18時近くなっていた。天神尾根から田尻尾根に向かうが、下るにつれてだんだん暑くなる。
相変わらず水がないわけで、また熱中症気味になりながら、滑りやすい尾根を下る。
スキー場に出てしばらくすると、道が沢を横切った。
暗闇の中、みんなで沢に飛び込み、これでもかというくらい水を飲む。一気に1Lくらいは飲んだろうか。
ついでに行動食も補い、残り数十分、スキー場を歩いてようやくアルペンプラザに到着。
16時間半に及んだ谷川デビューが終わった。

登山界の諸先輩方を惹きつけて止まない山、谷川岳。
クライミングをしてみて、この山の魅力がほんの少しわかったように思う。
ここを登ったということは、自分は一応、クライマーということだろうか(まだまだヒヨッコだけど)。
この山にまた来たい、そう思った。

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