熱中症になるかと思った・・・ 谷川 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜〜国境稜線
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,366m
- 下り
- 1,380m
コースタイム
5:00 一ノ倉沢出合
6:50 テールリッジ取り付き
7:30頃? 南稜テラス
8:30 1P開始
9:20 2P開始
9:50 3P開始
9:57 4P開始
10:30頃? 5P開始
11:45 6P開始
12:33 全P終了
15:55 国境稜線
17:00 谷川岳(トマの耳)山頂
20:40 アルペンプラザ駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓末端の崩壊が進んでいたので高巻きしようとして失敗。大きく時間をロスした。 クラックが走っているので注意が必要だが、左岸側から歩いて登れる。 テールリッジは、雪渓からまだ十分に乗れる状態。 |
写真
感想
山岳会のYさん、I君と一緒に、本格的なアルパインデビューしてきました。
I君と私は初の谷川でテンションMAX!
金曜夜にアルペンプラザに到着し、12時半就寝、3時半起床4時出発。
一ノ倉沢出合いに5時到着。
雪渓末端が崩壊しているので高巻こうとしてルーファイミス。大きく時間をロス。
テールリッジに取り付くも、あまりの暑さで早くも自分の水筒の中身が尽きかける。
途中、中央稜取り付きを過ぎて中央ルンゼに水がチョロチョロ出ていたので、2Lのプラティパスを満タンにする。
I君はその水絶対オシッコ入ってますよ、と言うが、沢屋の私は細かいことは気にしない。
ジャンケンの結果I君、Yさん、私の順で、各人2ピッチ連続でリードすることになる。
ということで、自分は核心の6ピッチ目リードとなる。
結果、たくさんの岩燕が舞う、硬くて快適な谷川の岩壁を、全ピッチA0することなくフリーで抜けることが出来た。
6ピッチ目終了後、国境稜線に向けて歩き出す。
すぐ上の岩場は沢のように滑っていて、万一足を滑らすと確実に谷底へ行ってしまう高度なので、ロープを出した。
その後、どこの頭だかよくわからないが、岩場が出てきたのでロープを出す。
自分がリードしたが、右のほうへ行ったところ岩がどんどんボロくなり、どうにかリードできたが生きた心地がしなかった。
ここは左のほうが安定しているのだろうか。
南稜6ピッチ目を抜けてから3時間ほどかかって、ようやく国境稜線にたどり着く。
一ノ倉岳山頂では、3人で熱い握手を交わした。
登山を初めて年月が経ち、山に登っても久しく心を動かされることはなかったのだが、今回の山行は大きな達成感と感動を得ることができた。
物凄く新鮮な気持ちで、ただただ満足感と達成感に包まれ、ここまで一緒に来ることが出来た仲間に感謝の念がこみ上げてきた。
さて、ここからがまた大変だった。
このあたりで全員の水が尽きた。喉の渇きを覚え、若干フラフラになりながら肩の小屋に着く。
早速飲み物とカップラーメンで疲れた体を満たす。
この時点で既に18時近くなっていた。天神尾根から田尻尾根に向かうが、下るにつれてだんだん暑くなる。
相変わらず水がないわけで、また熱中症気味になりながら、滑りやすい尾根を下る。
スキー場に出てしばらくすると、道が沢を横切った。
暗闇の中、みんなで沢に飛び込み、これでもかというくらい水を飲む。一気に1Lくらいは飲んだろうか。
ついでに行動食も補い、残り数十分、スキー場を歩いてようやくアルペンプラザに到着。
16時間半に及んだ谷川デビューが終わった。
登山界の諸先輩方を惹きつけて止まない山、谷川岳。
クライミングをしてみて、この山の魅力がほんの少しわかったように思う。
ここを登ったということは、自分は一応、クライマーということだろうか(まだまだヒヨッコだけど)。
この山にまた来たい、そう思った。
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