南部のデカい山 聖岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,508m
- 下り
- 2,499m
コースタイム
天候 | 晴れ。午後少し雲が |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場日帰りは無料(前泊者や宿泊者は有料) ある意味核心はここまでのアクセスかもしれません。 自宅からはR1−152号線ヒョー越ー遠山郷ー便ヶ島 赤石林道は落石や崩落、倒木などが日々起こります。ダートの林道ではパンクなども頻繁に起こるようです。携帯もつながりません。 一応7月いっぱいは規制もなく通行可能でしたが8月からまた変更があるようです。 事前(特に直前の情報)確認をしっかりとした方が良いと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<便ヶ島〜西沢渡> 元々遊歩道なので広い歩道ですが崩落が酷く、昨年あたりはかなりの難所と化していましたが、今は崩落場所にもステップが切られており一部ロープもかけられていました。通過は特に問題なし。 沢渡で人力のゴンドラで沢を渡る感じになりますが、かなりの労力です。 せっかく来たのだから使ってみるのも良いですが、沢がよほど増水していなければ飛び石で渡れます。ゴンドラ10分、飛び石30秒。 <西沢渡〜薊畑> 急登と少し緩やかな登りの繰り返し。 ひたすら樹林帯を登って行きます。 南ア南部のキツさを知らないと結構大変だと思います。 1400mぐらいから200mごとに標高を示す表示があります。 基本的に樹林帯の急登で、たまに離れた尾根の稜線が見える程度で殆ど眺望はありません。が、深い森と苔むした景色は素晴しい。 聖平からとの分岐の薊畑に到着すると上河内岳〜光岳の素晴らしい眺めです。 造林小屋跡から登り始めて少ししたところに少し崩れかけたところが出てきますが、ロープが掛けてあったりネットが張ってあったり整備されています。 分岐を聖平の方に進むと、少し下って木道を歩き聖平小屋へ。 <薊畑〜山頂> 植生が少し変わりこれまでの樹林の登りに比べると幾分か緩やかな登りになります。 背中には大きな上河内岳、右手には富士山、正面は樹木が切れれば聖岳がそびえ立ちます。 森林限界を超えると小聖岳。 少しだけ痩せ尾根を歩きますが危険なところはありません。 小聖を越えると聖岳への最後の登りですが、ここはザレていて急で非常にキツいです。富士山の胸突き八丁みたいな感じでしょうか。 足元が緩いので落石を落とさないように。 きつい登りを登り終えると360度の展望が広がる山頂に到着です。 山頂から少し東に進むと奥聖岳〜東尾根に続きます。 水場は聖平に寄らなければありません。 奥聖の水場は出ていなかったと思います。 標高差2000m以上のタフなルートです。 |
その他周辺情報 | 登山情報は梨本ていしゃばへ。 下山後はかぐらの湯は近くて良い設備だと思います。 620円 |
写真
装備
備考 | 聖平に寄るつもりだったのでそこで水を補給するつもりでしたが、山頂に長居してしまったのと、残りの水で持つかな?と思って補給せずでしたが、後半水が切れました。 |
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感想
限られた平日のお休み、お天気もまずまず。
さて、どこ行きましょう?
6、7月はあまりガッツリ歩いていなかったので少し登り応えのあるところに行きたいな。できるだけ大きな山。
で、今回は聖岳。
大好きな南アルプスの山の中でも間ノ岳、聖、赤石、上河内この辺りのデカい山がボクの好みです。何度も登っていますが大きくて、高くて、緑と水が綺麗♪
去年は光〜縦走しようとして急用で途中下山しちゃったので登ってなかったし。
ここに登る上でネックになるのがアクセス。
静岡側からだとなかなか日帰りは大変なので、長野側の登山口便ヶ島から登る事にします。
ここに辿り着く林道は酷道として有名。
状況が酷い時は一年以上も入れないなんてことも・・・。
幸い昨年から工事が進み今年は問題なく入れますがそれでも道路事情はあまり良くないです。前日の夜家を出て途中で仮眠し慎重に運転して便ヶ島に到着したのが6時過ぎ。のんびりしすぎた・・・。
聖光小屋の犬と遊び、準備をして予定より1時間以上遅い出発です。
実は自分の運転ながら疲れなのかここまで来るだけでちょっと車酔い気味でぐったりして体調不良。
便ヶ島からはしばらく遊歩道。
昨年まではその遊歩道が崩落して危険な状態だったみたいだけど、今は踏み跡もしっかりついて一部ロープも掛けてあって安心して歩けます。
しかし調子が悪くて前半はペースが上がりません。
名物?手動のゴンドラは労力が割に合わないのを知っているので使わず飛び石で渡渉。
造林小屋の裏手から2000mの登りが始まります。
登りは総じて急。たまに平坦なところが出てきますがとにかく樹林帯の急な登りが続きます。コレコレ♪久々に登り応えのある道です。
登りは好きだし、午前中は日が当たらないので割と涼しく快適に歩けます。
体調悪くて前半はペースが上がりませんでしたが、急登で汗をかいたら調子が出てきました。苔むした深い森が気持ちいい♪
200mごとに標高を示す指標があるのでだいたい今どのぐらいの地点にいるかの目安になります。少し崩れかけのところがありましたがしっかりと整備され、ネットやロープがかけてありました。
とにかくひたすら登りです。
下山してきた方にすれ違う時皆苦しそうなのに兄ちゃん楽しそうだねと言われましたが、きつい登りは楽しいんです♪
薊畑に到着。
ここで一気に視界が開けます。
まず目の前に上河内岳!
そこから繋がる稜線も素晴らしい。
ここで一息ついて再出発。
ここまで来ると植生も変わり薄暗い森から明るく開けた道になります。
右手に富士山、背後に上河内、そして目の前には大きな聖岳!
1500m程登ってきた疲れも吹っ飛んでしまいます。
森林限界を超え、痩せ尾根を少し歩くと小聖岳に到着。
ちょっと雲が流れて来始めましたがまだまだ青空が広がっています。
小聖を過ぎると山頂までの最後の登りですがここはとってもキツイ。
ザレた足元に急な斜面。
これまで2000m近く登ってきた最後の最後に試練が待っています。
山頂はすぐそこに見えてるのに全然近付かない・・・。
朝一で兎方面から歩いてきた方や、薊畑にザックをデポして山頂ピストンして下ってきた方が励ましの声を掛けてくれて元気が出ます。
そうして聖岳山頂に到着。
山頂には2〜3名人がいたので休憩しながらお話しして、奥聖に移動。
奥聖まではすぐなんだけど意外と皆行かないようで、こちらは貸切の山頂だったので食事していつものお昼寝♪
気温もそこそこあって暖かいし優しい風が吹いていて快適でした。
冬季に通るかもしれない東尾根を少し下って様子見して、聖の山頂に戻ります。
山頂には途中追い抜いた方が登って来ていました。
その後夫婦は聖で100名山達成だそうです。
おめでとうございます(^_-)-☆
聖の山頂で人に会う時は毎回百名山達成の瞬間に出くわします。
最後の一座になってしまうぐらい大きくて辿り着くのが大変な山なんでしょう。
他にもほぼ同時刻に出発した方や赤石の晴れ待ちをしてる方などと楽しくお話しさせてもらいました。
結局奥聖でのお昼寝も含め山頂に3時間も滞在しちゃいました。
あまり長居すると下山が遅くなっちゃうので、名残惜しいですが下ります。
小聖までの下りは滑りやすいので慎重に。
その後は聖の山頂を何度も振り返りながら下りました。
薊畑で休憩し、山頂でお話した方達ともお別れ。
あとは暗くなる前に下ればOK
聖平で水を補給しようと思っていましたが、まだ半分近く残ってるし、ゼリーとかもあるし、山頂に長居しすぎてのんびり寄り道してる時間もないので残りの水を有効に使って下山しようと思ってましたが、樹林の下りが思ったよりも暑くて、しかも後半の疲労も出て来て非常用の水以外は使い切ってしまいました。
これは反省点。1600mぐらいからは水の事ばっかり考えながらのキツイ下りの下山でした。反省。
登りの時はあまり気にならなかったネットがかけてある崩落ポイントは下りで見るとなるほどちょっと怖いと感じる人もいるだろうなと思いました。
ゴンドラのところで水を浴びるように飲み、少し長めの休憩を取って便ヶ島に下山。
もうちょっとサクサク歩けるつもりでしたが、この2カ月程比較的軽めな山行が多かったので下山した後は結構な疲労感でした。
水も切れ、足も売り切れそうでした(笑)
聖光小屋の方とお話しして駐車場に大の字になって休憩してから車に乗り込み、またあの悪路を戻りました。
神楽の湯で携帯の充電と自身の充電が切れたので入浴後にご飯をたくさん食べ、仮眠をとって元気を取り戻してから帰宅。
久しぶりに歩き応えのある山でした。
やっぱり南部の山は懐が深くてデカいねぇ〜
コメント
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違う山に登っていました。
聖も見えましたよ〜。
昨年、小屋泊で私も登りましたが、その時もここを百名山最後にする人がいました。
登山口まで遠いのが理由ですかね〜。
標高差2,000mですものね。
楽そうにさらっと書いてあるけど、やっぱりmamepyonさんにとっては朝飯前?
凄い山を日帰りするのでいつも驚いています。
こんにちは〜
小河内岳に登ってたんですね、あそこだって結構な距離でしょう
聖からは北側は雲が出ちゃってあまり良く見えませんでした。残念。
皆が嫌がるきつい登りは好きなのでさらっと行けちゃうんですが、下りは苦手です。
今回はある程度勝手がわかっている山なのでこのぐらい朝飯前だろって思って登ったけど後半電池切れでした
休みがもう少し自由に取れれば本当はもっとのんびり歩きたいんですけどねぇ・・・。
いや〜自走で日帰り聖とはお疲れでしたね(>_<)
でも天気も良くてすばらしいですね〜
そしていつものお昼ねですね(^ム^)
この時期水分はほんと重要ですよね・・・。
太陽のさじ加減でまったく変わりますし(^_^;)
行ってみたいけど、すんなり足が向かない聖岳・・・。
仕事の都合で一日しか休みが無いので大抵の山は頑張って日帰りします。
本当はもっとのんびり歩きたいんだけど・・・。
この辺は大きな山だけどホームだからある程度勝手も分かってる分気分的には楽です
夏は水は重要ですねぇ。
一応大丈夫だろうと計算してましたが、あまりギリギリだと何かあった時困っちゃうから少し余裕を持ってないと ダメですね。沢があるのが分かってたから使い切っちゃったけど初見のルートだったらアウトですね
南ア南部の大きな山々はいいですよ〜
気軽に行ける山じゃないかもしれませんが是非足を運んでみてください。
アクセスの悪さや登りのキツさを吹っ飛ばしてくれる景色に出会えると思います
こんばんわ
先日、 初の南アルプスに入り、大きさ、神秘さに感動しました。
お好きな上河内岳もいつか見てみたいですね〜
次の南アルプス目指して又、色々参考にさせていただきます
よろしくお願いいたします。
hmd3180 さんこんにちは〜
先日登られた仙丈ヶ岳は南の中では明るく開けた最も脱ぎやかなお山で、南に行けば行く程大きくて深くて静かな山になって行きます
これから少しずつ南下して是非是非南アルプスの雄大さを味わってみてください。
とりわけこの聖、そして最南の光なんかは緑がいっぱいです
南の主要なピークはだいた過去のレコに載ってると思うので行かれる際は参考にどうぞ
きつい登りは好きなんです。
私も♪(下りは苦手で嫌い)
デカイ山ですね。聖。
未だに行けずの山です。
かっこいいなぁ。
お昼ね、気持ちよさそ!
みんな下向いて黙々と歩いてるので、ニコニコしながらあっちをウロウロこっちをウロウロしながら登って来る人は珍しいんでしょう
南の登りはとにかく急でキツイ(大門沢とか経験してるでしょ?)けど登り応えはバッチリ!今日はガッツリ歩いたなぁって達成感があります。
山が大きくて苦労も多い分山頂に着いた時は気分爽快だし
聖岳いいですよ〜
デカくて堂々としてて格好イイ山
お昼寝のし甲斐もあります
この間行けなかった聖のレポありがとうございます(*^_^*)
流石に行動時間7時間での往復は無理でしょうけど、休憩4時間もしなければ自分にもなんとかなりそうですね!
ただ、もう一度行って聖ピストンにするか、或いは静岡側から茶臼経由で登ろうか、
はたまた易老渡からまた登って、光岳方向へ行かずに茶臼小屋に行こうか…
コースの悩みで楽しみまくってます。
まあまだまだ先の話ですけどね〜
noster さんこんにちは
聖はボクの好きな山の一つ。深い森があって大きな山
この辺りは時間が許すならピストンよりもじっくり歩いたほうがおすすめです。
特に茶臼〜上河内〜聖平は無駄に時間をかけてのんびり歩くのが気持ちイイ
問題は・・・遠いのと林道の脆弱さですね
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