七丈小屋テント泊で甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 30:37
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,859m
- 下り
- 2,852m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:05
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 6:42
5:20駐車場ー9:22五合目ー10:12七丈小屋ー10:20テント場
<テント設営と休憩>
11:06テント場ー11:39八合目ー12:36甲斐駒ヶ岳山頂ー13:06同発ー14:20テント場
11月4日(金)
5:18テント場ー5:50八合目ー6:30同発ー6:50テント場
<休憩とテント撤収>
8:20テント場ー9:01五合目ー10:37分岐ー11:54駐車場
天候 | 11月3日(木):晴れ、樹林帯は無風、山頂付近は微風 11月4日(金):晴れ、樹林帯は無風、それ以外は微風・弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・七丈小屋までは雪氷はなかったが、それより上では雪氷岩のミックス。登りは何とかなっても、下りでは滑り止めを使ったほうが無難。自分は登りはつぼ足、下りはテント場までチェーンスパイク利用。 ・刃渡りから刀利天狗までと、5合目から七丈小屋まではストック利用せず。小屋より上もストックがあると邪魔になるところ多数。ストックの利用は臨機応変に。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
11月3日(木)
駒ヶ岳神社近くの駐車場には5時前に到着。気温6℃。祝日なので早い時間にも関わらず駐車場は半分くらい埋まっていた。準備の後5:20に行動開始。暗いので要ヘッドライトだった。駒ヶ岳神社を過ぎて吊り橋を渡ると本格的な登山道が始まる。今回はテント泊用の荷物を背負っているので、出掛けに計った限りでは約16kgだった。テント場は氷点下近くまで下がると思うので、防寒対策が必須だった。暗い中徐々に標高と距離を稼ぐ。標高が上がると紅葉が見えるようになってきた。暗くても分かる。帰りも同じ道を通るので、下山時のお楽しみだ。6時を回ると明るくなりライトも不要に。しかし登山はまだ始まったばかり。先は長い。天気予報は良いし、実際に日の出後の樹林の外は青空で、重荷で歩いていると暑くて仕方なかった。最初は薄手のフリースを着ていたが、暑くてシャツ一枚になった。黒戸山への登りの後下って9:22に5合目に到着。ここまで出発から約4時間。水分を補給し、持参したパンでカロリーも補給する。この先はハシゴが連続することを思い出し、ストックはしまう。ハシゴや鎖をこなし10:12に黒戸尾根のオアシスとも言うべき七丈小屋に到着。受付は後からでも良いとのことなので、水汲みのみでテント場に向かう。10:20にテント場到着。無人。テントなし。どこでも張れるので、寝心地の良さそうなところを選んで設営。その後サブザックに色々詰め込んで11:06にテント場を出発。
七丈小屋までは雪氷は見かけなかったが、テント場を出るとすぐに残雪が登山道上に出てきた。かなりしっかり踏み固まっているので、雪では最早なく氷だった。当然ツルツルよく滑る。取りあえず様子見でそのままで進むが、下山してくる人がほぼ全員チェーンスパイクを着けていたので、ここから上はそういう状況なのだろうと想像した。でも行けるところまでつぼ足で行く。8合目を過ぎても雪の状況は同じ。日当たりのよいところは溶けてなくなっているが、日陰はカチカチになっていたりして危険な状態だった。それでも登りはなんとかなってしまうのでそのまま進む。岩場もあり、このような場所はむしろ滑り止めは邪魔になるだろうと思った。ストックが両手にあり、本来ならザックにしまうところだが、しまうところがないのでそのまま何とか乗り切る。岩場をこなせば後は比較的なだらかに標高を上げて山頂まで至る。標高の高いところでは雪が雪のまま残っていたりして、さすがに11月だと思った。甲斐駒ヶ岳の山頂には12:36に到着。思ったよりも人は少なかった。ここまでシャツだけで歩いてきたが、さすがに寒くて防寒装備をまとった。展望は相変わらずよく、近くの北岳や仙丈ヶ岳、鳳凰三山などがよく見えた。富士山も近い。中央アルプスや北アルプスまで見えた。大変な思いをして来た甲斐があった。座って休憩するが、風の抜けるところは寒いので、岩陰で休む。しばらくすると誰もいなくなり、一時的に貸し切りの山頂になった。山頂には20分ほどいて下山開始。山頂直下のザレ場を過ぎたあたりで、下りのためのチェーンスパイクを装着。これで滑らない。実際に装着後はかなり安定して歩けるようになった。登りでも着けていればよかったかもしれない。岩場や凍った登山道をこなしつつ、14:20にテント場到着。自分含めて2張りと少ない。明日が平日だとこんなものか。その後水汲みと受付のため小屋に行き、その後はテント内でだらだら過ごす。ストレッチしたり、体をマッサージしたり。ストレッチ中、一度左足のふくらはぎ付近が攣った。持参した防寒装備で足りるかと不安に思ったが、不足することはなかった。17時頃に夕食を済ませ、18時前に下界へ定時連絡をした後に就寝。としたかったのだが、18時前からテント設営をしている人がいて、うるさくてしばらく寝られず。結局しばらく寝袋の中でゴロゴロした後に就寝。冬用の暖かいシュラフなので、寒さ知らずだった。
11月4日(金)
4:20頃に起床。一晩中強い風が時折吹いていて、天気予報のとおりだった。腕から外しておいた腕時計の温度計は約2℃を示していた。この時期なら氷点下でも不思議ではないため、2℃なら暖かいほうだと思う。実際にテント内の水は凍結していなかった。アルファ米の朝食を食べ、一度小屋に降りてトイレを済ませた後、5:18に8合目に向けて行動開始。今回はテント場でチェーンスパイクを着けた。暗い中登るが、左手側を見ると既に空が明るくなり始めていた。日の出まで1時間ないだろう。早朝でカチカチになった登山道を進み、8合目には5:50に到着。ここで日の出を待つ。既に明るくライトは要らない。徐々に明るくなり、6時を過ぎて日の出の時間。あまり焼けなかった。もう少し粘ると太陽本体が雲の上に出てきて、背後の甲斐駒ヶ岳が赤く染まった。真っ赤というほどではなかったが、早起きして来た甲斐はあったと思う。6:30頃まで日の出を見、寒くなったので下山開始。下りは20分だった。テントに戻ると本格的に朝食の用意。雑炊を作って食べる。体が温まった。テントの外は強風がやはり時折吹いていて、テント撤収に手間がかかりそうだった。とは言え降りないとならないので、適当なところでテントの外に出て撤収開始。風があったためか、テントはどこも濡れておらず、乾燥に時間はかからなかった。とは言ってもテントの底面とグランドシートを乾かす必要があるので、しばらく乾燥させる。どちらも飛ばないようよく見ておく必要があった。テント撤収とパッキングを終えて8:20下山開始。小屋で衣類の調整をした後本格的に行動開始。下りは速い。途中ハシゴや鎖のあるところはストックをしまい、両手を開けて行動した。9時に五合目着。10:37に笹平の分岐到着。紅葉はここから下が見頃だった。時々止まっては写真を撮って進む。更に下るとまだ青々としているところが多かった。11:54に駐車場到着。週末だと混雑するが、さすがに平日なので空きが多かった。
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