石転び沢(梅花皮小屋往復)
- GPS
- 08:14
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,858m
- 下り
- 1,892m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石転び出合までの夏道は意外にアップダウンあり。途中数カ所ロープ場あり。 |
その他周辺情報 | 飯豊山荘は19時まで日帰り入浴可。500円。 |
写真
感想
晴れ予想の土曜日、ただし気温は相当上がりそう。こんな時は沢か雪。先週下見した仙人大滝スイミングに子供を誘うも、予定あるとのことであえなく却下。それならば、かねてから切望していた石転びに行ってみようではないか。蛇足ながら小生、毎日見ているHPの一つが飯豊朝日の登山者情報である。
またも出発が遅く、飯豊山荘に着いたのはもう8時半。とにかく大雪渓を堪能するのが目的だから、せめて石転びの出合まで行くことにしよう。
石転びの出合までは夏道。沢沿いだから暑くないだろうというのは甘かった。陽は当たらないものの樹林の中はとにかく暑い。バテ気味のせいもあり道が意外に険しく、そして長く感じる。途中の沢で何度か頭から水を被りながら進む。ああ、早起きしていればと悔やむ。
駐車場から2時間以上かかってやっと石転びの出合到着。初めて間近に見る大雪渓にしばし見取れる。土砂で汚れているのが、ここの荒々しさを際立たせているようだ。しばし休んでいる方と談笑後、時間が押しているので登りのタイムリミットを14時と設定して出発。10分ほどでアイゼン装着。暑さから解放され心地よい冷風が吹く雪渓登り、休み休みではあるが高度を稼ぐ。今日は脚が痙らないのが幸いだ。
本石転び沢出合、北股沢出合を過ぎ2時間かけて中の島に到着した。安全なところでアイゼンを外す。満開のキンポウゲで出迎えてくれた中の島を落石に注意しながら登り、梅花皮小屋前の雪渓はキックステップで凌いで、小屋に着いたのは何とか14時前だった。疲労困憊の心身を復活させてくれたのは、初めて見る大日岳の雄姿。いつきても雲に隠れていた最高峰を眺めながらの昼食は最高の一時であった。ただ残念なことに寝坊のつけで、時間がない。治二清水で2.5Lほど水を補給し(水場までの路傍に癒やしのイイデリンドウ咲いてました)、賑わっている梅花皮小屋を後にした。
まだ登ってくる方がいるので中の島の下りは落石させないよう慎重に下りる。雪渓はピッケルを出して、痛くなってきた膝や足趾をなだめながら下った。うんざりするような夏道を、辛抱強くかつ怪我しないよう慎重に歩いて18時に駐車場到着。早く帰りたかったが汗ダクダクでは帰途が辛い。遅い時間だがダメ元で飯豊山荘に伺うと19時まで日帰り入浴OKとのこと。有難く汗を流させていただき、コーラを飲みながら気分良く仙台までの帰途についた(翌日は仕事が待っているが)。
念願の石転び沢を歩け、かつ大日岳まで望めた最高の山行であった。次回は、もっと雪の多い時期に訪れてみよう。
コメント
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小国山岳会の方の言葉ですが、本当だったのですね。
以前ソレを聞いて、眉唾?しかし本当なら東北人として誇りに成るな。と思って去年の海の日に計画した白馬登山、すったもんだの末9月にずれ込み、せっかく持っていった10本アイゼンも出番が無く(9月では当然なのかも知らないのですが)検証も出来ないまま悶々としていました。
針の木も登られた方の話では本当なのかも知れませんね。
暑い夏に石転びベストな選択でした。
ところで、10本アイゼンは正解だと思いました。近頃[軽アイゼンで大丈夫。道迷いも無く軽装で楽に登れました。]とのレコを見かけますが、それは本で読んだのですが、タマタマ条件が良かっただけで、山は最悪を想定して登るべきだと。
実際北海道からわざわざ石転びに要らした登山者の痛ましい事故も起きてました。
この方がレコの安易な情報を読まれて計画したのでは無い事を祈ります。
自分のレコを読み返して、いかにも大変な登りをしたように誇張し過ぎも反省するべきかも知れませんが。
何より無事で帰宅するのが次の素晴しい山旅へ繋がるのかと思います。
お互い長く登り続けられるように精進していきましょう。
堅い話長々とすみませんでした。
今回のように天気に恵まれ、雪渓も安定していれば楽勝かもしれませんが、視界が悪ければ、臆病な小生は即撤退ですね。踏み跡は全くないし、左岸に寄れば落石や北股沢に入り込みそうです。ガスの中、落石が来たらと思うとゾッとします。
そして、ここ、アプローチの長さに参りました
途中で話した方々も口々にそう仰ってました。油断してると転びそうなところは多いし、急な高巻きもある。体力消耗して雪渓に挑んではリスク増しますよね。10―12本爪アイゼン・ピッケルで脚を安心サポートするのは必定でしょう。
そうそう、北アルプスに行く予定は全くないのですが、来年の石転びを想定してヘルメット買おうかと思ってます(笑)
7月末に遭難があったとのこと(ご冥福を祈ります)、石転び沢はお気楽に登るコースではないと小生も感じましたよ。格段の「恐れ」と「畏れ」を抱いて歩くべし、ですね。
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