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ハイキング
大山・蒜山
大山ご法度「元谷砂滑り」…を登るねん!(^u^)
2014年08月05日(火) ~
2014年08月06日(水)
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,050m
- 下り
- 1,041m
コースタイム
駐車P10:29⇒大山山神社10:55⇒元谷避難小屋11:33⇒砂滑り入渓12:35⇒ルンゼ詰まる13:51⇒ユートピア小屋14:43⇒1600チョイピーク15:07⇒ユートピア小屋15:31⇒大山山神社17:35⇒駐車P18:05
天候 | 朝大雨警報発令中…ガス…強風 あじゃまぁー(*_*; |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、Pに設置してあります。 えーっ、元谷の砂滑り(富士山の大砂走りみたいなモノ)は、なんと禁止になっているではあーりませんかっ! 崩壊が酷いらしいのです・・・。勿論大山縦走も禁止・・・ じぇじぇじぇ・・・ しかも、夕方は晴れだったのに 早朝起きたらザーザー降りの大雨。 こりゃ無理と思って 2度寝(笑) 7時に起き直しても 大雨・・・(~_~;) スマホもないし、どーしたらお天気情報がわかるの? あっ、カーラジオあるやん! テントちゃうねんから(笑) ありゃ、鳥取県西部と島根県東部に大雨警報ってか???? あちゃー。 雨具着こんで、もう一般夏道を 上がる? いやいや、ワンセグテレビをガラ携で見てみよう。おおっ、島根県の電波を拾いましたよ。うう?パケット代無でレーダー画像が見れるやん!(^u^) で、 結論は、10:30に雲が切れる。雨が止む・・・行く出ぇ、元谷砂すべり逆走登りに! ひたすら 雨が止むのを待ち続け、やったぁ! 雨が上がりましたっ! えっ、ガスはかかってますよ。それは取れないでしょう。 しかし、元谷は荒れていました。数年前と違っていました。更にガスの為に尾根に逃げる残置ロープの発見が遅れて、ルンゼの奥まで滝を登攀し、雪のブロックを蹴りこんで・・・ 実は元谷の下は「万年雪」が谷を覆っているのです。大山の標高は僅か1729mです。しかも元谷の雪があるのは1200m〜1400mびっしりと真夏でも敷き詰められているのです。 まさか、大山で雪のブロックのチムニーを登る羽目になろうとは・・・ お隣の谷では高さ10m以上はある雪のダム?も見られました。 元谷の一歩進んで二歩下がる(笑)で砂滑りを突破したら、急峻なルンゼが待ち受けてました。やたらに落石が多く常に上を見ての行動です。小滝を何か所も登り、やがて登攀不可能そうな滝に遭遇・・・ 登れてもクライムダウンできなければ、上で詰まれば はい、それまーでぇよー!ですので、じっくり登攀ルートを見ましたが無理そうです。おまけに上部はガスで見えません。 仕方がないので登って来たルンゼや崩壊雪渓チムニーなどをクライムダウンします。 すると、一瞬ガスが取れて・・・ありました!残置ロープが!!! こんな低いトコロにあったのですね。 あー、えらいこっちゃでしたわールンゼ・・・ で、そこを登って稜線に出て、冬期は非常に怖いトラバース(無積雪期は、なんでもないトラバースです)をしてユートピア小屋に。 なんと、そこはお花畑でおおわれた別天地。 ルンゼは地獄、ここは天国? でもガスと強風が酷くって、一時小屋に避難です。 さぁ、剣が峰まで行けるか? 時間はもう午後の3時です・・・ 取り合えず像の鼻ピークまで行こう! すると、進入禁止ロープが出て来ました。 でも、まだまだ上がりましたら標高1600mちょいで 暴風が一発・・・。 急に風が変わりました。 これは、幅20cm位しかない縦走路で 北壁に叩き落とされるなぁ・・・ 「やーめたっ!時間もヤバいし・・・」の軟弱な心が本日は優りまして、下山に。 当然砂滑りを滑って(笑)降りました。 登りの5倍以上のスピードで 一気に降りました。 大山寺からの元谷避難小屋までのルートは確実ですが、元谷まで入るのはもう昔と違って、バリエーションに近いルーファイが要りました。ガスとチョコレート色した川の渡渉とか・・・ガスっていますので4つに別れた谷で判断がなかなか決まりませんでした。 勿論ガスが発生していなかったら、急斜面の砂すべりが下から見えますので、間違いはないかと思われます。 帰りはガスが取れましたので、砂滑りの異常な角度が下から見ることができました。 諦めずに、車の中でじっと待機していて良かったです。夏道もいいですが、この元谷を遡るのも実に豪快迫力感があります。 大山にお越しの場合、このコースも検討してください。是非、万年雪に触れてみてくださいね(^u^) |
その他周辺情報 | ここのモンベル店・・・流行ってるのでしょうか? こんな登山口(標高約800m)にあるモンベル店(かなり立派です)は、他の山でもあるのでしょうか?富士山でさえありませんが…。 |
写真
しかし、パカパカ携帯でワンセグテレビからレーダー画像が見られました。大山の真上はダメですねー。広島も大雨なのがよく判りました。でも・・・この雲西で切れていますね。あと数時間もすれば、雨はやむのではないか???それに賭けます!
数回渡渉を繰り返し、ダムを巻いて元谷避難小屋に到着しました! 結構立派な小屋です。残雪期のルンゼ登攀基地になりそうですね。張り紙に「ロープや登攀道具の窃盗多し」と注意書きが書いてありました(@_@;) そんなことしたら、絶対にアウトですよー。
ううう。かなりの角度の上、足首まで砂に埋もれます。「上がれるのか?」厳しいです。足を入れた途端に、上3m程の砂が雪崩始めます・・・富士山に比べ規模はかなり小さいですが、角度は30°以上あり、大変です(@_@;)
装備
備考 | ヘルメットを車の中に忘れてしまいました・・・。元谷では小さい落石がかなりありましたので、念のために持参した方が気分的に楽になると思います。 |
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感想
実に楽しい山行でした。モノトーンの砂滑り、ルンゼから極彩色のお花畑のユートピア・・・
雨さえ降らなければ、早朝4時スタートでしたので、大山縦走してぐるりと一周しようと考えていましたが、あの雨・ガス・風ではどうにもなりません。
大山・・・まさかの雪渓・万年雪・・・感激しました。
それと、大山の麓は北海道みたいな雄大な光景がみられます。
大峰よりも少し低いですが、なかなか 大山・・・やりますねー(*^_^*)
数年前に4月にこのコースを辿りましたが、砂滑りは、がっちりとアイゼン効きましたし、滑っても滑落停止が十分にできます。ただ、ユートピア小屋までのトラバースがとても緊張します。
剣が峰〜弥山の縦走は積雪期の方が、安心できます。
また、いつか4月頃にもう一回、縦走してみたいです。
無積雪期大山縦走往復記事↓
http://blogs.yahoo.co.jp/koubejyunntarou/folder/519727.html?m=lc&p=5
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>登りの5倍以上のスピード
あぁ。思いたったら、
人並み以上の下山パワー発揮しそうですね。
思い入れのあるお山なんですね。
濁流の川が似合う人は なかなか いないぜ。
naminoriさん
はい、お花畑きれいですよねー(^−^)
でもねー。ブヨさんだらけで
特に雪渓のある砂滑りでは、酷いモンです。
耳はタオルのバンダナ隠してでOK!やけどね・・・
そうなるとね。なんと指の間を狙って刺しに来ます(@_@;)
半袖なのに 不思議と腕は狙いませんね・・・
耳と指の間の狙う。。。
耳を隠したから、残りの指を徹底的にヤラレて・・・
遂に、ミッキー君に変身したわけです。
私がヘンシーンするのは、虫さんのお陰なのです(~_~;)
あっ、砂滑りの動画をアップしてみました。
こんな感じで一発で降りてしまいました(笑)。
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