岩櫃山[キツネの]
- GPS
- 02:28
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 533m
- 下り
- 532m
コースタイム
- 山行
- 2:20
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:29
7:58 岩櫃山8:07
8:34 蜜岩通り登山口
8:46 赤岩通り登山口
9:23 岩櫃城址9:29
9:40 岩櫃神社
9:43 駐車場
天候 | 晴れ直後雨、時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口より沢通り 8合目までは樹林帯。元?沢筋を登っていくので道を見落としやすい。 梯子・鎖場もあり。 山頂付近 鎖場多い。岩稜帯、痩せ尾根なので滑落注意 密岩通り 鎖場多い。梯子もあり。岩穴くぐりやこのコースの目玉、天狗の架け橋などアスレチック色が強い。今回は下山で使ったのだが登山口から序盤の登りは崩落気味なので滑りやすくまた、落石しやすいので要注意。 赤岩通り 序盤の草が繁ったところで道を見失い易いので注意。その後土道の急登。尾根に乗ると郷原方面への分岐。山頂方面へ進むと更に原町方面との分岐。 尾根通り(岩櫃城址) 樹林帯の道。途中で岩場有りと岩場迂回ルートがあるが、岩場ルートでも鎖場や梯子があるわけでもなく、難なく歩けた。城址周辺は道幅も広がり散策気分で歩ける。この山中で一番安心して歩けるコースと思われる。 |
その他周辺情報 | 利用しませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
解熱鎮痛剤
小はさみ
コンパス
熊よけ鈴
スマホ予備バッテリー
手拭い
手袋
帽子
登山靴
カメラ
時計
食料
飲料
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感想
最近は高山、名山をむさぼるように登り続け私らしさ、を見失いかけていた。
もっとも私らしさってなんのことやら分からないのですが。
と言ったわけで登りたい低山のストックプランであった岩櫃山に行ってきた。
駐車場には「岩櫃」とかかれたのぼりがいくつも掲げられており、賑やかな印象。
そのうちの一つを見てみると2016年大河ドラマの「真田丸」と関係があるようで、調べてみると真田幸村がここにあった岩櫃城で幼少期を過ごしていたという。
今更なんだ凄い所だと気付いた私であるが当日はそんな予備知識など持ち合わせておらずとにかく山頂を目指すべく城址との分岐をスルーして沢通りと呼ばれる登山道をひた進んだ。
沢があったと思われる窪地を登ってゆくので道がややわかりづらいがリボンや道標などが頻繁に現れるので不安はごく少なく進めた。
のだが、天気予報が当たらない。
当日は15時から雨でそれまでは晴れ予報、駐車場に着いた時こそ晴れていたのだが樹林帯ということを差っ引いてもどんよりした空。そして遂に7合目あたりで予報とは真逆の降雨。
樹林帯なのでしばらく思案したのち、折り畳み傘を出し山行続行。
なのに2、3か所まがったかと思ったら鎖場の登場。傘の出番はあえなく終了。
9合目、そして山頂と岩稜帯なので雨をもろに受けるが360度見渡せるここがとても800m程度の山とは思えぬ開放感であった。
あいにくの天気なのでピストンしようか迷ったが、この先の蜜岩通りにある「天狗の架け橋」と呼ばれる刃渡り的な登山道がどうしても気になりそこまで行ってみようと決めて進む。
雨中の鎖場は足元が滑りやすく無我夢中で無様な格好を晒しながら下りなければ危険。
もっとも周りにハイカーはおろか、野生動物すら見当たらないのでそれこそ宇宙から監視されてなければ恥ずかしがることもなかろう。
そして件の天狗の架け橋。
噂では戸隠山の蟻の塔渡りに似た末恐ろしい天然平均台だというが、確かに平均台状態で進まなければならないが距離と高度感が本場より劣るため難なくクリア。
で、結局そのまま蜜岩通り登山口まで下りることを決めた。
最近まで通行止めだったコースだったためか登りだと確かな急登部分が結構荒れており、落石しやすい状態だったためへっぴり下山を決め込んだ。
集落を経由して次は旧赤岩通り登山口から登り直す。向かう途中で地元のおばあちゃんに「もう登ってきたんかい?」と尋ねられ、これから再度山に入って駐車場まで戻る旨話すとご親切に分岐を教えてもらい、今日初めて会話を交わした人物のやさしさがうれしかった。そしていつの間にか雨は上がっていた。下山した途端に止むなんざぁ、キツネにつままれた気分だ。
旧赤岩通りから多少藪で見失いがちな序盤に手こずりながらもすぐさま始まる急登に汗がドバドバ。虚ろな目で見上げたその先には何やらオレンジ萌える光景が?
よく見ればそれはこの道中でもあちこち見かけたオレンジ色の花の群生。見た目がニッコウキスゲのようなその花に、花無知な私が名付けたのは「オレンジキスゲ」であったが、下山後すぐにスマホで調べてみると名前だけは聞いたことがあった「キツネノカミソリ」という花であった。初めて見たが綺麗でシャープな花だ。
花の群生を通り過ぎいよいよ目がキツネ目のように吊り上がってきたころようやく尾根に乗る。分岐を山頂方面に進み再び分岐。ここから城址方面、尾根通りと呼ばれるコースで戻る。
尾根コースでも途中、岩場と迂回路の二手に分かれるが岩場のコースを通り、そしてどこが岩場だったのか?と余裕で迂回路と合流すると、「沢山の山を歩いてきた俺にはイージーだったな」と天狗になってみせる。
なにせこの山には「天狗の蹴り上げ岩」「天狗の架け橋」「天狗岩」と執拗に天狗押ししてくる節がある。虎の威を借る狐、ならぬ天狗の威を借るキツネノカミソリといったところだろうか、きっとそんなことはない。
城址は小広く、東屋もあるのでここで休憩。ふと見上げると空はうっすら晴れているのだが雨が。・・・・ん?これって狐の嫁入りってやつじゃん!
そんな思いを知ってか知らずか下山した後は雨も止み、かといって晴れてもない曇天模様。
帰りに近くにある不動滝に寄ってみたがここの駐車場わきに観音山という更に低山の登山口があり、新たな低山発見にちょいと心躍る。
帰りの車中ですぐさま雨が降り出し、ついでにFOXならぬFOGが湧きたち全くあてにならない天気予報に呆れてしまった。全く自然とは偉大すぎて人智の及ばぬもの。
懐かしのバービーボーイズが歌った「女狐on the RUN」の歌詞から引用するならば自然から見たら、
「俺なんて眼中にないよ〜♪」
家に帰っても早い帰宅となり、たまにはゆっくり休日をとの思いから 昏々 と昼寝を続けた。
コメント
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写真14ですが、気持ちの悪いものが割と好きな私は、ついパッと見で気持ちの悪いものに違いないと早合点して開いてみたのですが、なんだ土星かぁ…とひどくガッカリしました。
そしてキツネノカミソリの群生がすごい、初めて知った花ですが葉がついてないのでまるでマンジュシャゲのようで、山の暗さが加わりすごく妖艶な風景。
毎度いい山、選びますよねぇ
peachfaceさん、おはよう。
ガッカリも何もあそこに土星の切り抜きの、しかもパウチされたものが落ちていたらそりゃあ写真に撮るでしょう、俺の人となりを知っていれば
キツネノカミソリね、名前だけは知っていたんだよ。秩父のどっかに群生地があって看板を見たことがあったからね。
曼珠沙華といえばこちらでは巾着田が有名、お祭りも開かれるんだよ。今度行こうよ。
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