記録ID: 492560
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沢登り
丹沢
道志川水系 牧馬沢
2014年08月11日(月) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 318m
- 下り
- 300m
天候 | 晴れ時々曇り(台風明け) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■丹沢の沢記録集 http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ■道志川水系 牧馬沢 『東京起点 沢登りルート120』で一気にメジャーになってしまった 道志川支流の里山の沢。 標高差はないが15m大滝手前から両岸を高い垂壁ゴルジュで覆われ 房総の沢を大きくしたような構成。 15m大滝までは青根原キャンプ場を利用している家族連れが川遊びを している姿も。 遡行グレード:1級上(※「上」は大滝ほかの高巻きを考慮) ゞ極槓面から道志道(国道413号)梶野分岐路を牧馬方面へ左折し 青馬橋で道志川を渡る。(県道518号) 昨夜までの台風11号の影響で、下に見える道志川は茶濁色の流れで 水量も普段の倍はありそうだ。 青馬橋を渡り約200mほど、通行止めとなる降雨量目安の記載してある 表示板あたりの路肩に車を停めた。左手(山側)は採石場となっている。 路肩の谷側を覗くと細いコンクリの道がすぐ下に見える。 この道を右(北西)へ進むとジグザグと道志川に下りて一旦小沢を橋で 渡ると、右側に「大滝入口」と書かれた案内板が出てくるので、これに 従い道志川の支流沿いの踏み跡を進む。 この支流が牧馬(まきめ)沢ですぐに沢中を歩くようになる。 普段平水の状態はわからないけれど、今日は沢幅一杯に薄青色に濁った 水が流れている。膝くらいの深さでジャブジャブ歩く。 この薄青色に濁った沢水の色は普段もこうなのであろうか。 ⊂し行けば右手から水量は少ない支流が北北東から合わさる。 この支流は地形図を見ると落差70mくらいの滝になっている。 本流は南西から再び北西に曲がると右側(左岸)は苔の垂壁となり 幅広の3×6m滝が出てくる。右側に大滝見物者のためのものか 残置ロープがあるので、半分ゴボウで越えていく。(�級+) すぐに右手から水量比5:1で支流が合わさり、本流は両岸が次第に高い ゴルジュとなっていく。 そして再び北西に曲がると、左壁から見事な15m大滝が今日は物凄い 水量でヒョングリ状に落ちている。 すれ違いで家族連れがこの滝を見て帰っていった。 それにしても想像以上に凄い滝だ。両岸の垂壁は非常に高く50mはあろうか。 直登など微塵も無理な話だ。 高巻きは先ほどの幅広3×6m滝近くまで戻り右岸(上流に向かって左側のこと) の背の低いブッシュが生えた急な斜面を上の尾根に向かい登り、痩せた尾根状を 少し登って、今回は黄色の境界標の所から右側斜面をトラバースして、浅いルンゼ を渡って、対岸の尾根に乗り、少し下降して更に一本先の尾根状に移り下り、 先の急な土ザレを後ろ向きになってクライムダウンして沢に戻る。 大滝落ち口の20mくらい上流だった。 ぞし上流で西南西から10m滝で水のある支流が左(右岸)から合わさると また顕著なゴルジュとなり本流は北北西を向く。 標高225mでゴルジュ内を12m垂直滝となって右(左岸)から支流が 水量比2:1で合わさっている。この支流の滝も見事な滝だ。 本流は西北西にやや向きを変えると、今日は3条になっている10m滝出現。 水が少なければ直登ができる可能性もありそうだが、今日は超ド・シャワー必至 だし、それよりも水圧で吹き飛ばされてしまいそうだ。 一見巻けそうな右側(左岸)土ザレから高巻きを探ってみるが、上部の岩場は とにかくボロボロで途中で止めた。 反対側の高巻きにする。左側(右岸)の痩せたリッジを登っていくと壁に 突き当る。 この少し下を左側に30mほどトラバースすると、苔むした古い残置ロープが 上から垂れ下がっていた。効きを確認して急斜度を半分ゴボウでロープ沿いに 登る。下を見ると先ほど通過した12m垂直滝の正面辺りを登っていることに なる。 1本目の残置ロープの終了近くでルートはロープから離れ右側の急な斜上バンド 沿いを上がる。「おぉ木か根かホールドがほしい!」と思ったら、バンド上部 に2本目の残置ロープが出てきたので助かった。 ようやく斜度の落ちた斜面を上流方向へトラバースする。 下に聞こえる滝の音の先まで行く意識で進むと、下に結構な水量の滝が見える。 「あれっ?まだ3条10m滝の真上か?」と思ったが、滝をよく見るとどうも 3条10m滝よりも少々落差がないし、釜の形もしっかりしているし?? どうやら10m滝のひとつ上流側の5m?滝のようだ。(本当か?) 何となくある薄い踏み跡を伝って最後は土ザレを下り沢に戻った。 下りた地点は標高260mで右(左岸)から支流の合わさるポイントの少し 下流部であった。 標高260mで合わさる右沢(左岸沢)は3×5mナメ滝が架かっていた。 イ修両緡で幅広1.5m滝を越すと7m滝がやはり多くの水量で落ちていた。 釜の左側をバランスでへつれば流芯左コーナーを登れそうに見えたが 今日の水量ではド・シャワー必至で苦労するであろう。 先ほどの幅広1.5m滝すぐ上から左(右岸)を登って高巻きに入る。 高巻きスタート地点の木には青テープが巻いてあった。 やや滑りやすい土ザレ斜面をジグザグ上がっていくと踏み跡になっているので これを伝って沢に戻った。 Δ海諒佞ら沢は平凡になってきたので、標高275mで右(左岸)から入る枝沢 の少し上流台地から上部に見え隠れするガードレールと石垣目指し3分ほど 詰めると左岸林道へ上がった。 この林道は歩きやすく、途中一軒家屋を見送って県道518号に出た。 あとは右(南東)へ県道を下りれば車停めの路肩に戻れる。 下山後の入浴は清川村の別所の湯へ行こうとしたが月曜は定休。 鶴巻温泉弘法の里湯も月曜で休み。 結局その先の東海大学前駅南口数分にある「さざんか」で沢臭さを落とした。 平日料金650円、休日料金750円。 露店風呂が気持ちよかった。 |
写真
感想
台風11号でおそらく沢は増水引いていないだろうな。
そんな危惧のなか、まだ行ったことがない牧馬沢へmarinechanと行ってきた。
道志川は昨日よりは引いているのだろうが、まだ茶色の濁流中。
さて支流の牧馬沢は、と・・・お、なんかちょうどいい感じの水量じゃない?
たぶん平水の倍くらいの水量なのであろうけど、沢幅一杯に広がった水流は
膝くらいでジャブジャブやるにはええ感じやねぇ。
途中親子連れキャンパーが下ってきた。大滝まで行ってきたそうだ。
子供には泳ぐにはちょうどよい感じだろう。
大滝・・・すげぇ水量。小便ヒョングリ(失礼)状に放り出された水は
谷一杯に飛沫を飛ばしマイナスイオンびしばしだ。
たぶん平水状態ではこれほどの迫力はないだろうな。
ある意味今日でよかったかもね。
でも高巻きは結構急斜面だし大高巻きだし、おまけに雨後だからヒルちゃんたちの多いこと。
道志の沢だから甘く見てあまりヒル対策やらなかったものだから
まぁ靴下めくれば数匹引っ付いていた。
ディート入り虫除けスプレーは今日一日で1缶使ったよ。
やられた(出血)箇所・・・左足2カ所、腰(半袖Tシャツ1枚だったからね)1カ所。
まぁしかし標高の低い里山に650万年前のプレート活動によってできた断層の高いゴルジュと滝があるなんて
素晴らしいね。よい沢だ。
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コメント
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台風の影響で計画が中止になったのでふてくされてヤマレコ検索してました。
牧場沢って最初のゴルジュだけの簡単な沢というイメージでしたが
大滝のなんときれいなこと、すばらしい渓相が近くでみられるとはおもいませんでした。Gせんせの撮り方もうまいのだと思いますが
今度遡行してみたくなりました。
ぼちぼちジムに誘ってもらってトレーニングしてます。
また講習もよろしくお願いします。
meta_bomanさん、こちらこそよろしくお願いします。
牧馬沢は想像以上にゴルジュが発達した沢ですね。
だから高巻きも壁の上を行かなければいけないから
それなりに大高巻きになりますよ。
某書籍では1級とありましたが1級上にしてよいかなって感じ。
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