南ア深南部第四弾、寸又峡推薦の前黒法師岳〜晴れなのに展望なし
- GPS
- 11:35
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,873m
- 下り
- 1,856m
コースタイム
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 11:33
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
行動時間 11時間半 標高範囲 500m〜1900m 気温 朝4度 冬じゃないけど寒いよなあ 山で会った人 ゼロ 登山道様子 やや際どいとこあり 展望 なしに等しい ハイマツ もちろんない 日帰り温泉 飛龍の宿 18時まで スマホカウント 30000歩 雰囲気 秘境登山 満足度 70% お勧め度 超低い 出費 一日P 500円 観光 山越え〜静岡 行きかえり堪能 |
写真
感想
グレートサミッツ最終章 NO65
南ア第四弾、寸又峡温泉最寄り前黒法師岳〜快晴なのに景色なし
寸又峡温泉とは、案外ホスピタリティがあって好きだ。旅館は8軒のようだが、割と安いはず。40年前に一度泊ったことがある。当たり前だが夜は真っ暗静寂で、今日は18時半からトロトロマイカー帰宅したが、30分間は対向車が来ない。
何より地元が勧めている寸又三山の前黒法師に今日は行くのだが、標識道案内OKのようだが、今日は山で誰にも会わない。ハイキングには適当ではないから。なのに平気で「どうぞ」というこの投げやりなアウトドアの態度が好きだ。実行する。
地図を見ただけでまずは理解するが、開始が500m、頂上が1900m。それだけで誰も行かない理由が分かる。5時半真っ暗にライトで出る。
標識に沿っていくらか知った道だが、まだ暗すぎて写真が撮れない。飛龍橋へ行くが、下に工事中通行止めの夢の吊り橋があるはずで、帰りに期待する。
その飛龍橋の看板に、「昭和8年」とか帝国林野局という、おどろしい、当時の看板のまま掲示されていて、ああ私はその軍部の時代が大好きだ。(但し橋は70年代に改築された)。
渡って左へは、廃林道歩いて思ったより少しで「登山口」。まだ暗い。お助けトラにつかまってザグザグと壊れた階段の取りつきの急斜面で、普通はここで帰ってしまいそう。
尾根末端は大井川(ここでは大間川)に垂直の落ち込んでいるわけだ。とりあえず1時間急登してすればと思うと、途中に「湯山集落跡」。すげえところに村があったよなあと思い続けて、左右には歩道か軌道跡らしき。どうやらその軍部の時代には、まだ住民がいた(住宅10戸くらいか)というし、彼らは旧夢の吊り橋から下界に出ていたはずらしい。山登って歴史感じる。
その上の一旦平地には、なんと廃林道と廃小屋が出てきた。深南部は古びた出し物が不意を突いて出てくる。突っ切ってさらに急登の後に、尾根に出る。ところが予想した通りに、展望は皆無に近い。一応目のまえの朝日岳はでかく、隣にはマニアの風イラズ。その左に大無間ちゃんがいる。さらに左にらくだ4連コブがなんとも悩ましくて、三方嶺から大根沢への4連続ピークのようだ。
そのほかは原生シラビソと植林杉に遮られる。すっごい急傾斜にも植林杉があって、軍部は南ア全山を、一度伐採さらに植林でカネを生む山に作り替えようとしたいわくつき。のために、目的の前黒法師も一度として見えず、逆光の3700mのあの人も一瞬ボケて見えただけで、東名から飽きるほどみたからいいや。いや冠雪しているはずの3000m美人も不明。知ってはいたがなんという山じゃ。
朝から下山時間を気にして、ちょうど昼に、最後の急登から平坦になったところが、山頂だった。やはり原生シラビソ群のまっただなかで、それだけ展望なし。展望所というところでもなし。つまり私は、自分の登った山を確認するために、再度別の山からこの前黒法師を見なくてはならないわけで、「んな、つまらない」という率直に、何故登ったと聞かれれば「そこに前黒法師があったから」という。ガイドによれば、さらに進めば廃林道が横切って、ヘリポートがあるようだが、私は20年前にマイカーでそこまで乗り入れた経験をうっすらと思い出してきた。標高2000mまで平気で林道が伸びて、そこにある1900mの山などはゴミと当時は思ったが、いま負け惜しみのように登った。
登り6時間半だから、下りは夜かとも思うが、どうにか4時間で林道まで出た。帰りは月が出たがまだ明るく、写真撮れた。夢の吊り橋も大間ダムに見えるが、しかしあそこまで客歩かせて渡らせるという趣味も、相当なモノだと感心する。飛龍橋も遠くからみれば、なんという場所に。ここにトロッコが走った時代は何だったのだろうと。12月はすぐに暗くなる、温泉街はひなびた様に静かで、でも日帰りまだやっていてくつろぐ。地元に聞くと、東京に行くには山越え〜静岡が普通で、山走れない都会人は大井川〜島田だが、倍時間かかるよと、笑われたから、好きな山越えでトロトロ帰った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する