気まぐれな山の天気に翻弄された1日にダブル(約1.8周)の甲斐駒ヶ岳(長衛小屋〜仙水峠〜駒津峰〜直登〜甲斐駒ヶ岳山頂〜巻き道〜駒津峰〜双児山〜北沢峠〜長衛小屋)干支にちなんだ山シリーズ
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- GPS
- 05:58
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,237m
- 下り
- 1,231m
コースタイム
天候 | 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
諏訪南ICから20号、152号、南アルプス林道で仙流荘まで寄り道をしていたので1時間15分かかりましたが、寄り道なしなら1時間程度(寄り道なしの帰りはそれくらい)。 152号は少し、狭いところもありますが、ほぼ2車線の走りやすい道路。 途中の杖突峠は絶景で、立ち寄りにお勧めです! 南アルプス林道も、仙流荘までは2車線で走りやすい道。 仙流荘からは14:20発の最終バスで北沢峠に。乗客は20名程度。 北沢峠着は15:10くらい。 帰りは行きと逆のルートをたどっています。 バスはやっぱり20名程度。多くの方はお疲れのご様子で、途中から爆睡モードでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■長衛小屋〜仙水峠 しばらくは登りやすい樹林帯。 仙水小屋を超えてしばらくすると岩稜帯。 この岩稜帯はペンキもあまりないし、ちょっとわかりづらかったです。 危ない箇所はありませんが、迷子の危険あり。 まあ、最終的には道が収斂するため、本当に迷う危険はないでしょう。 ■仙水峠〜駒津峰 多少、岩場もあるワンペースの登り。 ■駒津峰〜甲斐駒ヶ岳(直登) 甲斐駒ヶ岳の核心部。 直登の場合、巻き道との分岐を超えてすぐの岩登りのところが、一番、難易度高いと思います。 あまり怖さを感じるところはありませんが、一歩、間違ったらケガをする、気を抜けないところであるのには変わりない。 骨折したということで、ヘリ救助されている方もいました(後から聞いた)。 上から救助の様子を見ていたところ、直登・巻き道の分岐手前だったように見えました。 ■甲斐駒ヶ岳〜駒津峰(巻き道) 上部は砂礫で滑りやすいので注意が必要。 巻き道とは言っても結構な登りもあります。 駒津峰への登り返しは、それなりの傾斜もあり、しんどいです。 ■駒津峰〜双児山 ハイマツ帯がきれいなザレ場の下り道で、滑ります。 双児山への登り返しがキツイ・・・ ■双児山〜北沢峠 樹林帯の道。ここは歩きやすい。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
運転士さんが、2日続けてこの時間(15時前)に晴れている、この時期は普通、午後には山頂にガスがかかるので変な天気だ、とおっしゃっていました。
でも、この日に登った方は、恵まれていたのでしょうね。
このあと、山頂方面に向かうも雨が降り始めて、だんだんと強くなり。
岩場で濡れると滑る山ですし、昨晩、目の前で鳴っていた雷も頭をよぎったため、基本的にビビリーな私は、「山は逃げない」と唱えながら途中で撤退!
でも、雨は降り続けていたため、「降りると決めたら降りるんだ。ここで意志を曲げた時に限って、いいことはない!」と自分に言い聞かせながら下山続行。
(でも、そうとう、後ろ髪を魅かれながら・・・)
写真ではわかりづらいのですが、いい天気。
時間も早かったので、仙丈ケ岳に行くか、再度、甲斐駒に行くかの2択で迷い、アホなオイラは再度、甲斐駒へ!!!
後ろから来たからによると、途中で骨折したっぽい方がいるということ。
救助地点を見ていたら、マキミチとの分岐手前、駒津峰側だった様子。
先ほどの女性でなければいいなあ、と思いながら、改めて気を引き締めて山頂に向かいます。
感想
お盆休みに引き続き、2回目の夏休み。
元々は、子供の夏休み中にテントを背負って、木曽駒〜空木岳縦走に行こうとして取った休み。
結果的には、子供の習い事がお盆休みだったりの関係で、かなり間隔があいてしまうため、一緒に行くのを嫌がられて一人で行くことに。
さらに、木曽駒はロープウェイが混むため、平日(金曜)の朝にロープウェイに行こうと思っていたのに、休みにも関わらず金曜の朝、仕事で呼び出され。
結局、取った選択肢は午後に仙流荘から北沢峠入りのテント泊での甲斐駒。
午年なので馬にちなんだ山に登りたいというところだけは変更なし。
甲斐駒は昨年も子供と登頂しており、一人で行くときには、極力、これまで子供を連れた山にしようという思惑もあります。
甲斐駒登山後の時間次第では、あわよくば、その足で仙丈にも行こうかという目論み。
前日の午後、快晴の杖突峠での絶景を楽しんで仙流荘へ。
南アルプス林道で晴れの甲斐駒を眺め、テンションあがります!
北沢峠に到着後は、長衛小屋のテント場泊。
そこまでいい天気だったのが、陽が沈んだと思ったら雷雨・・・
ここは山の雷で、かなり派手に光ったと思った瞬間に爆音と衝撃波。
その後には谷合なのでコダマも響き、改めて山の雷って怖いなあ、と思い。
(これが翌日の行動につながっていたりします。)
翌日は3時過ぎに起きて、4時前に出発。
この時点では天気のほどはわかりませんが、夜中に目を覚ましたときには星も見えていたため、好天を期待しながらの山行。
が・・・
夜が明けてくると、周りはガスガス、駒津峰を過ぎると、雨も降り始めました。
少し、迷いながらも
・ここから先は岩場で滑る山
・雨は強くなり、弱くなる気配もなし
・前日晩の雷もあり、この後、雷雨となる可能性もないわけではない
といったあたりを考慮し、山頂は諦めて下山開始。
はい、基本的にはビビリーで、リスクは極力回避します。
下山途中の双児山で振り返ると、山頂が見えていたり・・・
ここから登り返そうとも思いましたが、相変わらず雨はそれなりに強く、やむ気配もなし。
えてして、途中で意志を変えるとよくない結論が待っていたりするものですし、自分を言い聞かせながら下山を続行。
そんなヘタレな私をしり目に、双児山を過ぎてからすれ違う方は多かったですね。
あ、そうそう。
今年、新しくミズノのレインウェアを購入していて、雨のタイミングに着たのは今回が初めて。
ミズノのキャンペーンに参加しているので、半ば宣伝です。
仙水峠から駒津峰の間、かなり風が強くて防風のためにレインウェア(上)を装着。
雨が降り始めてからは、上下を装着。
これが予想以上に快適!
さすがに純粋に寒いのは防いでくれませんが、外からの風は通しません。
そうなると、普通のウィンドブレーカーだと汗で蒸れるのが、蒸れないし、意外なことに、登っていても暑くもなりません。
雨が降り始めてからは、雨を防いでくれるのはもちろん、蒸れないし暑くならないのも同様。
滑る岩場はともかくとして、雨の樹林帯などは風情もあり、悪くないなと感じさせてくれました。
下山後、雨でも登れる山に行こうかなあ、霧ヶ峰あたりかなあと思いながら、テン場に戻ると、きれいに晴れていて摩利支天が・・・
この時点で、もう一度、甲斐駒に行くか、仙丈に行くか迷いましたが、結局、なんとなくの悔しさが優って、もう一度、甲斐駒に。
まあ、我ながら、アホだと思います。
登山途中は晴れたりガスったりの繰り返し。
直登コースを入ったところ、上から降りてくる女性2人。
そのうちお一人、どう考えても70歳は超えているような・・・
お声掛けしたところ、登りは雨が降っていたので巻き道を選択、下りは別ルートを行きたくて直登コースを選択したとか。
「直登コースは登りはよいけど、下りは難しいのでは?」と話したら、「山はやっぱり、こういうところがないと、楽しめないね」ですと。
参りました&あやかりたいです。
そうそう。
おそらく、私の1回目下山途中にすれ違った方で、この日にお会いするの、おそらく2回目です・・・
こっ恥ずかしくて、言いませんでしたけど。
山頂に近くなったところで、救助っぽいヘリが。
後ろから来た方々の会話を聞いていると、どうも骨折して動けなくなった方がいる模様。
先ほどすれ違ったご婦人でなければいいなあ、と思いつつ山頂へ。
普段であれば、山頂で昼メシにするところですが、一回目の下山後、中途半端な時間に朝(昼?)メシにしたため、おなかは減っていません。
一通りの写真を撮って、少し休憩して早々に下山開始。
下山中にさらに周りの雲が取れてきました。
午後になっても晴れているの法則は、この日も継続していた模様(帰りの南アルプス林道のバスから見る甲斐駒は、さすがにガスっていました)。
甲斐駒はもちろん、周囲の山の景色を楽しみながらの下山。
テントをたたむのに20〜30分を見込み、16:00の最終バスに間に合うことを目指していましたが、途中で土日は15:00の臨時バスがあることに気が付き。
タイミング的に急げば間に合いそうな感じです。
1時間違えば家につくタイミングも当然、変わってきますので、気づいてからは先を急ぎます。
結果、写真を取る余裕は一切なし・・・
平日と土日ではダイヤが違いますので、注意が必要ですね。
14:40にテン場に着いたあとは、乱雑にテントを撤収して、10分でリュックに詰め込み。
焦っていたので、ポールの扱いに気を使わず、隣のテントの方の目の前を横切らせてしまい、危ない思いをさせてしまいました。
本当にごめんなさい。焦っているからと言って、周りの方には気を使わないといけないですね。
テント撤収後は、南アルプスの天然水だけ、家への土産に汲んで、急いでバス乗り場に。
結局、バス乗り場に着いたのは15:00ジャスト。
バスが出のが15:03で少し、定刻より遅れたので救われた感じもありました。
まあ、最後までバタバタ感が満載でしたが、それでも色々な天気・風景も楽しめ、満足した山行ではありました。
今年になって、越後駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳は制覇して、今年中に、会津駒ヶ岳、木曽駒ヶ岳、白馬岳、乗鞍岳と、馬にちなんだ山々には行きたいところ・・・
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