富士山を間近に眺めて箱根外輪山(金時山〜丸岳〜富士見ヶ丘公園〜桃源台)―深い秋霧は去り冬の真っ青な晴天へ
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- GPS
- 06:35
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 948m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
八王子06:37(JR横浜線) 町田07:04/07:10(小田急小田原線) 小田原08:04 小田原駅BS(東口4番乗り場)08:30(箱根登山バス・桃源台行)¥1120 仙石BS 09:25(定刻は09:12) 復路: 桃源台16:05(箱根登山バス・小田原駅行)¥1180 温泉場入口17:00(定刻は16:40) ※日帰り温泉 「箱根湯本天然温泉和泉」¥1250 箱根湯本駅18:57(箱根登山鉄道) 小田原19:11 ※小田原で夕食 小田原19:55(小田急小田原線) 町田20:49/20:55(JR横浜線) 八王子21:21 |
写真
感想
人気の金時山には過去3回登っているが、その内富士山を眺められたのは1回だけ。
2年前一緒に登った友人が金時山で富士山を見たいというので、今回は金時山から箱根山の外輪山を乙女峠、丸山を経て歩き、湖尻水門まで下り桃源台まで歩いてみることにした。
行きの小田急線からはきれいに富士山が見えていたが、先月丹沢大山に登った時も小田急線からは富士山が見えていたのに、山頂からは見ることができなかったので油断はできない。
金時山の登山口となる「金時登山口」バス停へは箱根湯本駅が始発となる御殿場プレミアムアウトレット行きのバスに乗らなければならないが、その1つ手前の「仙石」バス停なら小田原駅始発の桃源台行き(またはポーラ美術館行き)のバスで行ける。
箱根湯本駅始発の御殿場プレミアムアウトレット行きも本数は少なくないので座れないことはないと思うのだが、小田原駅始発の方が確実に座れると考え今回は小田原駅始発の桃源台行きのバスに乗ることにする。
仙石バス停と金時登山口バス停は歩いて数分しか離れていないのでどちらでもいいのである。
早めにバス停にいた友人によると小田原駅8:10発のバスは混んでいたそうだが、乗った8:30発のバスは余裕ありで出発。
紅葉の時期は終わったがやはり人気の観光地である箱根なので多少は渋滞があり、バスは定刻より10分遅れで仙石バス停に到着。
1時間弱ゆっくりとバスの時間を楽しむことができた。
2年前は紅葉の時期だったが、今回はもう冬枯れの時期。
ただ思った以上に風もなく陽射しも強く、厚めのシャツで来てしまったために暑いくらいだ。
金時山も4回目ともなると山頂までは気分的にもすぐ着いてしまう。
登り始めは誰もいなかったのだが矢倉沢峠辺りから人が増えだし、山頂は大賑わいだった。
さすが人気の金時山、高尾山、御岳山、塔ノ岳、大山、日和田山、宝登山、筑波山と同じくいつ来ても人がいる。
特に今日は天気も良く、目の前には、雲ひとつない富士山が裾野を広げているのだから尚更だ。
昼食には少し早かったが、せっかくなので山頂でお茶などを飲んでゆっくりとする。
箱根外輪山はところどころ急斜面はあるものの基本的には歩きやすい稜線だ。
ただ、今日は乙女峠から登ってくる人も多く、その急斜面ではすれ違い待ちがかなり発生する。
富士山方面はアズマネザサの一種である背の高いハコネダケや樹林に覆われて展望がほとんど開けないのだが、箱根山中央火口丘方面は展望が開けている場所が多い。
数年前は盛んに噴気を上げていた大涌谷の噴気もほとんど収まっている。
ブナ林は丹沢山塊も彷彿とさせるが、この生い茂る笹原は伊豆の山を感じる。
植物相的にも丹沢山塊と伊豆の間にあるのが箱根なのだ。
2年前に歩いた台ヶ岳麓の仙石原のススキ原が上から見るとあんなにも小さい。
今日一緒に歩く友人2人は波長が合っているので、2人合わさると波長が増幅してとても賑やかだ。
そんな2人といると、深い秋霧は去り冬の真っ青な晴天がやってくるような気分がした。
乙女峠から先は人も少なくなるかと思ったのだが、丸岳山頂も大賑わい。
13時とお昼にちょうどいい時間になっていたのだが、人が多過ぎるし富士山方面の展望が開けないので通過。
この先の展望のいい場所で食べようと思ったのである。
が、これが失敗。
この先はハコネダケがますます深く展望の開ける場所が全然ないのである。
丸岳の先で、箱根山中央火口丘と外輪山とその向こうの天城山から伊豆山稜線、駿河湾の展望が開ける気持ちのいい場所があったのだが、食事をするようなスペースはなかった。
途中「富士見台」なんていう場所があるので期待していたのだが、展望台に上がるとぎりぎり富士山が見えるだけで全然展望がよくない。
長尾峠を過ぎると改造?バイクや車の爆音が聞こえてきて、登山道は箱根スカイラインと並行するようになる。
友人がハコネダケの切れ目を見つけて箱根スカイラインへ出ると、目の前には大展望が広がっているではないか。
この稜線、このハコネダケで展望が遮られてしまっているのである。
「三等三角点落合」とあるピークにも期待したのだが樹林の中。
結局その先にある「富士見ヶ丘公園」まで展望は開けなかったのだ。
「富士見ヶ丘公園」はハコネダケが刈り取られていて、これまで歩いてきた金時山〜丸岳の稜線と富士山、愛鷹山、駿河湾までの大展望の気持ちのいい場所だった。
時間は14時過ぎとお昼にするには少し時間が遅くなってしまったが、ここまで我慢してきてよかったと思える素晴らしい場所だった。
冬場の大展望の場所だと風が強くてゆっくりできない時もあるが、今日は風も弱く陽射しも暖かいので、日が暮れる前に桃源台からのバスに乗れればいいので15時までゆっくりすることにした。
最初は貸し切り状態だったのだが、その内団体さんが次々と到着し大賑わいに。
年齢層の高い団体さんも大はしゃぎだ。
「みんな楽しそうでいいね」と友人が。
なるほど、確かにこんなに平和な風景はない。
友人が写真を撮ってあげた方々は東京に住んでいるという中国人の団体さんで、友人が中国が好きで何度も旅行で行ってるんですよと話しかけたことでちょっとした国際交流をすることができた。
自分も中国には何度も旅行に行っているが、こういう場合にそういうことを話しかけることができないので、友人のこういう社交能力にはいつも感服する。
富士山に雲がまとわりつき、そして流れて、そしていつの間にかまた富士見ヶ丘公園は貸し切り状態になっていた。
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