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Yamareco

記録ID: 500573
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北アルプス/西穂高岳

1999年11月20日(土) ~ 1999年11月21日(日)
 - 拍手
tadomasa 13K その他1人
GPS
32:00
距離
7.8km
登り
813m
下り
813m

コースタイム

◆11/20
0420 湘南発⇒0900 新穂高温泉着⇒1005-1040 ロープウェイ西穂高口まで
1135 西穂高口発<2156>→1305 西穂山荘着<2360>
1900 就寝

◆11/21
0400 起床
0712 幕営地発<2360>→0827-0840 独標<2700>→0930 ピラミッド<2775>→1042-1110 西穂高山頂<2909>→1210-1220 ピラミッド→1252-1300 独標→1345 幕営地着
1430 西穂山荘発→1530 ロープウェイ西穂高口着
1605-1630 ロープウェイ新穂高温泉まで
1730 新穂高温泉発⇒2240 湘南着
天候 11/20 快晴
11/21 曇り後晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◆駐車場
新穂高に駐車。(確か遠い所)
新穂高温泉より笠ヶ岳を望む。
新穂高温泉より笠ヶ岳を望む。
西穂口展望台から西穂山荘から奥穂に至る稜線を望む。
西穂口展望台から西穂山荘から奥穂に至る稜線を望む。
奥穂高岳(3190m)。
奥穂高岳(3190m)。
カフェテリアで優雅なランチ。
カフェテリアで優雅なランチ。
西穂山荘への登りを行く。
西穂山荘への登りを行く。
西穂山荘到着。
西穂山荘のおしゃれな室内。
西穂山荘のおしゃれな室内。
テント場。奥に見えるのは霞沢岳。
テント場。奥に見えるのは霞沢岳。
21日朝。独標から西穂の路。右には薄く前穂が見える。
21日朝。独標から西穂の路。右には薄く前穂が見える。
同じく独標から西穂。
同じく独標から西穂。
独標正面。
独標への直登。
独標(2701m)にて。
正面に西穂山頂。
正面に西穂山頂。
西穂までの最後の休憩。ピラミッドにて。
西穂までの最後の休憩。ピラミッドにて。
焼岳、乗鞍、既に独標ははるか下。
焼岳、乗鞍、既に独標ははるか下。
ハイ松越しに前穂から奥穂。
ハイ松越しに前穂から奥穂。
最後の雪のついた斜面を登る。
最後の雪のついた斜面を登る。
トラバースを慎重に…。
トラバースを慎重に…。
西穂高山頂(2909m)。背後は奥穂。標識の左に槍が穂先だけを覗かせている。
西穂高山頂(2909m)。背後は奥穂。標識の左に槍が穂先だけを覗かせている。
前穂から奥穂。
西穂山頂にて満足。
西穂山頂にて満足。
奥穂高への路は厳しい。
奥穂高への路は厳しい。

感想

新穂高ロープウェイを利用して安楽な西穂高山行を行った。

11月20日。快晴。
早朝湘南を発ち、渋滞に出会うこともなく順調に約4時間半の行程で新穂高温泉に到着した。
ロープウェイ駅より300m程手前、雪避けの手前で蒲田川の方へ下りたところに村営無料駐車場がある。川向こうの深山荘が目印となる。(実は多少探しあぐねた。)
準備を整え、ロープウェイ駅へと向かう。ロープウェイは2本乗り継いで西穂高口まで行くが、片道1500円、往復2800円である。往復切符は2日間有効とあるので、1泊であればこちらを使える。(但し、最終が16:30であることを良く覚えておかなければならない。)また、5kg以上の荷物は手荷物代300円を片道当り請求される。
ロープウェイは実に“普通”の観光客で賑わっている。諸設備も整っており、快適な観光コースを提供している。鍋平高原には山岳博物館があり、興味もあったのだが今回はあいにくと立ち寄る時間はなかった。 西穂高口駅には実に多くのアウトドア用品が陳列されていた。
西穂高口の屋上は展望台となっており実際東西南北それぞれの雄大な展望が楽しめる。西穂からの稜線は南は焼岳に続き、更に谷を挟んで乗鞍へ。北へは奥穂、涸沢、北穂から南岳、中岳、大喰、そして槍へと続く。槍は西鎌尾根を分けまたぐるりと笠ヶ岳で西正面に戻ってくる。遠くには白山が純白の頂を連ねている。

さて、食堂でコーヒーを飲みながら優雅に昼食を摂り、11:30過ぎに出発とした。何しろ今日の行動時間は西穂山荘までである。
庭園では5cm程の積雪があるが、少し歩くともう雪は見られない。西穂山荘までは最後の1/3行程が急登になるがのどかなものである。2回の小休止を挟んで13:00過ぎには到着した。
西穂山荘は豪華な建物である。それに比較してテント場は余り広いとは言えない。が、この季節余裕で場所選びが出来る。ここまでくると梓川のむこう山−霞沢岳が毅然と立っているのが望まれる。
山荘の出しているニフティの情報どおり、周囲には雪はほとんど無い。

テントを張って特にすることも無いので昼寝をしたりして時間をつぶして、16時頃手持ちぶさたが我慢できないように夕食と言うことにした。今回は「おでん」とのアナウンスであったが、直前にこれなくなったAki-CLさんから食材を渡されたN本さんは朝から荷の重さを訴えていた。その甲斐あっておいしく戴いた。
13Kさんは新酒のワインを持ってきたがやはりフランス産だけあってコルク栓である。3名いずれもワインの栓抜きは持ってきていなかったが山荘で借りて開けることが出来た。これもまた美味い。
もう寝るだけである。

11月21日。曇り後晴れ。
寝る前に04:00起床、05:30出発としたが、夜半からチリチリとあられ状の雪がフライを叩く音が響いていた。昨日は快晴であったが、夜中にはもう星も見られなかった。朝食を済ませても一向に明るくなる気配が感じられず、相変わらずチリチリと音がする。暗い時間に出て行く気になれずもう一眠りすることとした。
06:00を過ぎて周囲が明るさを増してきた。雪音も止んだようである。支度を整えて07:12出発した。

西穂山荘からは独標は見えない。凍り付いた這松の間の小径を登っていくとやがて正面に四角い独特なピークが見えてくる。天候は雪は止んだものの余りさえない。しかし、風はない。左手側に望めるはずの笠ヶ岳も深い雲に覆われていて一向に姿をあらわす気配も無い。
が、ぐいぐいと標高を稼いでいくと共に雲間に少し覗いていた青空が広がり出し、独標に達する頃には快晴に近い状態にまでなってきた。

独標着は微妙な時間である。不安はあるが時間もまだ余裕はあるし、天候には不安はなさそうなので更に先まで(西穂まで)行くこととした。独標でアイゼンを付けるべきかどうか悩んだが付けずに下りたところかなり凍っているところがあり、教蘢度だが緊張を強いられる。慌ててアイゼンを装着した。
独標を過ぎると明白に岩稜帯である。2・3個所切れ落ちているところがあり注意を要する。しかし、眺めは良く心を和ませてくれる。
2・3回の小休止を挟んで独標から2時間で西穂高山頂(2909m)に達した。山頂は遠くから見た三角錐の姿のとおり数畳程度の広さしかない。しかし、360度の展望をこの高さで独占できる感激はまたと得られるものではない。この時、正に空は快晴。遠く富士までが視界に届く。槍は中岳・南岳から穂先だけを覗かせている。もとより前穂から奥穂、ここから奥穂は手に取るようだ。
先の事を考えず30分も山頂での一時を堪能した。

ロープウェイの時間を気にしながら帰途はやや急いだ。
まるで我々だけのためにあったかのように独標に着く頃には奥穂も西穂も霞んでいた。テント場まで約2時間半で帰投した。
西穂山荘からの下りは昨日と全く様子が違い積雪でスリッピーであり、よっぽどアイゼンがあればと言う状態であった。

16:30に新穂高温泉に着くことが出来たが、既にバス停の村営浴場(無料)は閉められていた。16:00までであった。仕方なく駐車場より川を渡り深山荘で湯浴みとしたが、川縁の露天風呂で風流至極である。入浴料も300円と安い。3段の風呂となっており、最下層は混浴(しかし水着可である)となっている。一番上の風呂には打たせ湯もある。
村営温泉もきっと良いものだろうがまあ深山荘も良いのではないだろうか。

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