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Yamareco

記録ID: 500726
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ハイキング
日光・那須・筑波

筑波山

2013年11月04日(月) [日帰り]
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suke-chan その他1人
GPS
--:--
距離
7.9km
登り
772m
下り
773m

コースタイム

日帰り
山行
5:00
休憩
1:20
合計
6:20
9:40
0
スタート地点
9:40
120
11:40
12:40
10
12:50
13:10
10
13:20
30
13:50
130
16:00
0
16:00
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

今回のルート。

御幸ケ原コース(筑波山神社〜御幸ケ原 距離:2.1km 高低差:540m 参考時間:登り約90分) 

山頂連絡路(男体山頂〜御幸ケ原〜女体山頂 距離:御幸ケ原〜男体山頂/300m、御幸ケ原〜女体山頂/550m 参考時間:御幸ケ原から両山頂まで、それぞれ約15分)

白雲橋コース(区間:筑波山神社〜女体山頂 距離:2.7km 高低差:620m 参考時間:下り約90分)

ルートマップに記載されている通りを計算すると、

全距離:5.65km
参考時間:210分(3時間30分)

それに対して、ワタクシどもの行動時間は

登山口出発:9時40分

御幸ケ原到着:11時40分

昼食休憩:11時40分から12時40分まで(トイレ・妻着替え含む)

男体山頂→女体山頂→筑波山神社到着:16時00分

実に、6時間20分を費やしているのであった!?

登山口からの出発時間が9時40分で御幸ケ原に到着が11時40分と、参考時間からすると30分も超過!

ワタクシはいつも50分毎に10分休憩するペース配分を守って、出来るだけバテない様に心がけているが、なんせ1年ぶりの登山。ベンチがあるたびに5分休憩&途中の男女川の湧水で水飲んでガハガハ楽しんで、そして風景の写真撮って。

これでは時間かかるはずだ。

登山口に着いて、「よし行くか。」と気合い入れ、軽快な足取りで登り始めて10分。

「思ったより斜面きつい。」

雨後ということもあり、久しぶりに登山をする者にとってはのぼりづらい。

御幸ケ原コース中盤に差し掛かると巨木や大岩が出てきて、なんとなく神聖な感じが周囲に漂い始める。巨木に見とれて歩いていると、男女川(みなのがわ)湧水場がひょこっとあらわれる。

「おっ!清水があるよ。ひしゃくもあるから飲めるんだよ。」と、さっそく一口いただくと「冷たくてうま〜い!」

けして大きくない溜りなので、どうしてもひしゃくで水をすくうとちっちゃなゴミが入るが気にせずガバガバ飲んでいると。

「ゴミ入ってるのに、よく飲めるね。」

妻は普段そこまで潔癖ではないはずなのに飲むの拒否!!
女の人はこういうワイルドでネイチャーな良さがわからんのかね〜?
自然を満喫しないなんてもったいない。

男女川は、小倉百人一首の陽成院の歌「筑波嶺の 峯より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」で有名とのこと。看板に書いてある。

男女川湧水を過ぎると、御幸ケ原までの最後の登りはそれまでより更に傾斜が増す。増すといっても鎖場があるわけでもなく、ビックリするほどではないが、やはり日頃の運動不足と急激に増加した体重がこたえてきて、脚を上げるのが辛くなってきているのに、更にスモールサイズ・ミディアムサイズの岩が増えてきて歩きづらい。

さらにその先を登ると、丸太階段が出て来てちょっと楽になり始めちょっと辛くなり始めたところで、御幸ケ原の建物が見えてきて「ホッ!!」

ようやく御幸ケ原到着。

御幸ケ原は男体山と女体山の連結部分見たいな広場と言ってよい感じのスペースで、ケーブルカー駅と土産屋さん、数軒のお茶屋さんが軒を連ねている。

お茶屋さんで食事休憩取ろうとして時計見て自分でもびっくり。すでに11時40分。一所懸命登ったわりに道草多過ぎたか?

ワタクシは日ごろの運動不足がたたり、汗がダラダラ。メガネに汗が滴りまくり、常に顔とメガネを拭く始末。全身汗ダクだったため、御幸ケ原の秋風を受け、体が一気に冷えてしまい、普段暑がりなワタクシが長袖インナー+Tシャツの上に、薄手のアウター+ウィンドブレーカーを羽織ってもまだ寒い。

「このままじゃ体冷えて体力なくなる。レインジャケットも着ようかな?」

と、思ったほどである。

体が冷えると欲しくなるのが、あったか〜い食べ物。お茶屋さんで食べたモツ煮込み定食のうまいこと、温かいこと。今回は体力不足をはやくも前半戦で露呈してしまい、この時点でへたばってしまい反省しきり。しかし、幸いした事が一つ。

「ビールが尋常じゃなくうま〜い!!」

ものすごく汗をかいたからだと思う。登山中水はかなり順調に補給してたけど、体がそれ以上に水分を求めてたんだろう、普段あまり好きじゃないビールが別物に思えるほど美味い!!

昼食後、妻が「前髪が邪魔になるから髪留め買うてくれ。」

というので、目の前の土産物屋を探したけど、そんな都合の良いものは売ってない。

後半戦の時間が心配だったので、常にゆっくりの妻を急かしてトイレタイムをすませ、目の前の男体山山頂を目指す。

所要時間10分程度で登れちゃう。

見晴しはと言うと、雲と言うか霞というか、快晴ではなかったのが残念。だけどこれはこれで風情があって良し。

筑波山を下から見上げると、平地に大きな石をデン!と置いたような感じに見えるけど、山頂からの眺めはまさに平たい台地に鎮座しているのが実感できる。

遠くまで平たい関東平野が見渡せて壮観。

山頂の社でもお参りを済ませ、記念撮影も済ませて、早速男体山を下って御幸ヶ原と通り、女体山山頂を目指していくと、右手にカタクリ群生地が。当然季節ではないのでな〜んにもない広場になってるけど、シーズンには是非再訪したい。

さらに登っていると突然出てくるのが有名なガマ石。

口に石を入れると願いが叶うと言う事で、必死に石投げるけど、どうしても岩や既に乗ってる小石にはじかれて入らん。
さらにムキになって夫婦で小石投げまくり、よもや玉入れ合戦の様相を呈して来た所で、妻が先に成功しよった。

くやし〜わ〜。

と思ってたらすぐワタクシも成功。無事に二人とも願掛け。この時点でおそらく15分は時間つぶしてる。

ここでも会社の事をお願い。どこに行っても会社の事が頭から離れんのはちょっとしんどい。

この岩みてると、ガマというよりもテラノザウルスが倒れて石に寄りかかってるように見える。

昔々、永井兵助と言う人が「ガマの油売り口上」を考え出した場所だからこの名がついたらしい。ガマの油って、実際は馬油とか諸説あるけど、いったい正解はなんなんだろうか?

着きました。早くも女体山山頂。男体山山頂から約30分くらい。こっちは見晴がとても良い。

この突きでた岩に上って関東を一望するとなんとなく「関東はもらった!!」的な感じになる。戦国時代の武将はこうやって世界を見渡していつか日本統一とか思ってたんかな?

平将門公も同じ事してたんやろか?

下山ルートは、女体山山頂から細くて急な岩場を降りなければならない。と言っても、途中短い鎖場があるけど、子供でもなんなくいける楽勝さ。

ただ、膝にくるな〜。

御幸ヶ原と違い、いきなり中程度の岩がゴツゴツと登山道を作っている感じで、ひたすらランダムに配置された岩の階段をおりていくのがこちらのコース。

ワタクシはどちらかと言うと、この手のコースの方が好きで、楽しい〜と思いながらピョンピョンはねながら降りていく。

本当は膝に悪いんだけどね。

逆に妻はこの手のコースが苦手。慎重には慎重を重ねてひと岩ひと岩「ズリズリズリ」と言う感じで降りてくる。

山頂にいた時は、後ろにまだまだ登山客が沢山おったのに、妻のズリズリ下山のせいで、おじいちゃんおばあちゃん登山者に置いてかれ、元気な子供に置いてかれ、「キャ〜怖い〜私こんな所降りられない〜!!」とかわいい声で降りてくるオシャレ山ガール達に置いてかれ、気付くとすでに後続なし。

圧巻だったのが、半ベソかきながらお父さんに促され恐怖に震え降りていく4、5歳の小さな女の子にもあっさり抜かれる始末。

妻曰「小さい女の子に道譲って見守ってた。」らしい。と言う事で完全に筑波山においてけぼり。しかたない、怪我されるよりマシだ。ここはゆっくり行こう。

筑波山は奇岩の宝庫。

我々が最後尾だろうがなんだろうが、日が暮れるまでに下山できれば問題ない。奇岩をじっくり見て楽しもう。

女体山山頂から岩場を降りて来て、ロープウェイの下をくぐる手前、つつじヶ丘高原に行く分岐までに点在している奇岩をじっくり見ながら、筑波山の作り出した自然の造形に見とれ、やっぱり山は良いなと心から思う。

「なんでこんな大きな岩が、大震災でも崩れず形を保っているんだろう。」

まずお目見えするのは北斗岩」(ほくといわ)。
空に向かってそびえ立つ様子が「天空で決して動かず輝き続ける北斗星」を意味しているらしい。

そして、何気に歩いていると足元にあるのが「国割り石」(くにわりいし)
太古の神々がこの石の上に線を引き、それぞれの行くべき国を割りふった。その伝説から国割り石と名つけられたとさ。

国割り石の横の斜面を降りるとすぐに現れるのが「裏面大黒」(りめんだいこく)
大黒様が大きな袋を背負っている後ろ姿らしいけど、う〜ん、そうみえるのかな?よくわからん。

「出船入船」(でふねいりふね)
出てゆく船と入ってくる船が並んでいるように見えるため、船玉神を祀ってるという出船入船。これも船には見えないワタクシは想像力のカケラもないという事?

出船入船を過ぎると、今度は「母の胎内くぐり」が現れる。写真はないけど、巨岩が幾重にか積み重なり、その間をくぐる様になっている。ちょうどその穴に祠があって、名前の力もあって神聖さがいやます空間。

母の胎内くぐりの先、岩場になっている斜面を下るとちょっとした広場になっていて、そこに高天原と弁慶の七戻りが鎮座している。

「高天原」(たかまがはら)
「神様の世界」を指す高天原。天照大神を祀る稲村神社がある。なんとワタクシ天照大神様へのお参りを忘れてしまった!次回は是非行かねば。

弁慶の七戻り
岩が今にも落ちそうで、弁慶がびびって七回戻ったと言う話は有名だが、ほかにも門の様な形からか、聖と俗を分ける門とも言われているらしい。

様々な奇岩を見ながらすっかり疲れが増して来て、最後の奇岩弁慶の七戻りを過ぎ、旧弁慶茶屋跡についた時、ふとコンデジを取り出すと、マクロ設定になっている。

「あれ何処からマクロかかったんだ!?」

あわてて、写真をチェックすると、高天原と弁慶の七戻りがボケてる...。

今更弁慶まで戻る気にもならず、かと言って筑波山と言えば弁慶の七戻り。

「ちゃんとした写真なきゃあかんやろ!!」

弁慶の七戻りではないけど、戻ろうとしたり、あきらめたり。戻ろうとしたり、あきらめたり。

それこそ逡巡のあげく七戻りしてしまった。

結局写真撮影はあきらめ、一路下山を果たすべく歩き続ける。

弁慶茶屋跡を過ぎると、正直単調で飽きて来た。

ひたすらひらすら下山するも、すれ違う人はもはやおらず、疲れて無口になってる妻の背中を見ながら、

「あ〜、飽きて来た〜。筑波山神社まだ〜?」

と思っている頃に、白蛇弁天が現れる。

白い蛇を見た人は巨万の富を得る事ができる。そのような事が看板に書かれていてそれを読んだ妻が、

「私子供の頃に見た事がある!!」

とのたまった。

それが本当なら連れ合いであるワタクシ、巨万の富を得る事ができるのか...。

「ぐえっへっへっへ!俺はお金持ちになれる〜!!」

この様に神聖な場所に来ても煩悩が爆発する。これが人間のサガっつうもんですな〜。

白蛇弁天を過ぎれば筑波山神社まで残り数百メートル。もう少しで筑波山ともお別れだ。と思っている頃、一組の若いカップルが軽装で上ってくる。

「こんにちは!!」

あのカップルこの時間から何処行くんだ?妻曰く、

「きっと星見に行くんだよ。」

ま〜、なんてロマンチックな。

そんな事話してたら、今度は完全登山スタイルのおじさんが一人上ってくる。

「こんにちは!!」

おじさん何処行くんだろ?するとまたもや妻が、

「きっとおじさんも星見に行くんだよ!!いいな〜。」

きっと違うと思う。

あと神社あまで50mと言う所で晴れていた空が曇りがちになり、ついに霧雨が降って来た。まるで我々の下山を待つ様に雨が降るこの天気に「やっぱり俺は晴れ男!!」そう確信して下山となった。

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