戸川公園駐車場から三ノ塔、塔ノ岳、バカ尾根で下る


- GPS
- 05:18
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,539m
- 下り
- 1,528m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三ノ塔から烏尾山荘までの下りがそれなりに危険 |
写真
感想
12月16日、今年も無事に「クビ」にならずに仕事を納めることができた。「遊び」としか思えなかった仕事でも、四半世紀もやり続けると仕事になってしまう。
そして、納めた後の天気は、週末も含めあまり冴えない。特にアルプスはかなり危なそうだ。しかし、日曜日の朝9時に起きるとなんか空が青い。みんなそうだったと思うが、ソワソワし始めた。
「どこなら行けるか?」
そう、こんな時間から行ける所は丹沢しかない。「ケルベロスでもやるかな?」と、丹沢ケルベロスをやったヤマレコのmasaxxxさんのレコを見ると、スーパーハイスピードで6時間半ほどかかっていた。今日は恐らく11時半頃スタートになるので、ちょっと無理か。なら、三ノ塔、塔ノ岳、鍋割山の周回をやろうと、10時頃自宅を出た。
久しぶりにJimnyではなく安定のマイカーでスタートした。暫く乗っていなかったが、ガソリンが25%しか残っていないのに気付いた。仕方なくガソリンスタンドに寄って行く。比較的直ぐにあったセルフの出光でピットに入れると、ドライブペイとある。「ドライブペイって何ですか?」と近くにいた女性の従業員に声を掛けると、よくわからないが登録するとリッター辺り10円くらい安く入れられるという。時間が押しているので、「どれくらい時間かかります?」と聞くと、「5分くらいです」。言われるがまま、免許証やクレジットカードを出し、よくわからないDrive Payと書かれた赤い小さい端末をあてがわれた。スマホにもDrive Onというアプリを入れさせられる。アプリと赤い端末を使いハイオクを選択すると、リッター158円となった。「おー!これは安いんちゃう」と満タンを選択した。しかも、アプリインストールのキャンペーンで箱ティッシュも5個ほどプレゼントされた。
余計な時間を使わされ、やっと11時頃戸川公園駐車場に到着した。第一駐車場は予想外に満車だったので、左に曲がり少し下って第二駐車場に止める。第二駐車場はガラガラだった。今日は三ノ塔から行くので、第二駐車場でむしろよかったのかもしれない。ハイドレーションの用意をして、11時20分頃山行をスタートした。
まずは、第二駐車場から階段で少し上がり、巨大で堅牢な吊り橋を渡る。あまりにしっかりした橋で一切揺れない。そこから少し車道を歩き、三ノ塔尾根コースNo.1から登山道に入る。丹沢の表尾根やバカ尾根にはこの黄色標識がこまめにあり、何かあった場合はその番号を伝えればすぐに場所を特定してもらえるようだ。
暫くは、ソコソコの斜度の林道を登っていくと、巨大な鉄塔にたどり着く。その手前に少し眺望のいいポイントがある。鉄塔の足元をくぐり奥に行くと、登山道が続いていた。そこから少しトレイルを行くと、前方は行き止まり、左右はゲートでブロックされた場所にくる。ここが牛首のようだ。右のゲートの手前に登山道への入り口があり、左上に上がっていく。ここから程なくして、登山道に雪が出てくる。少ないが、まだ標高が1000メートルぐらいなので意外だった。そこは塔ノ岳が綺麗に見えるビューポイントでもあった。
とにかく意外に丹沢が雪山化している。かなり予想外だった。しかしそれでも三ノ塔までは坪足でも問題なかった。三ノ塔では登山者グループのリーダーが、メンバーに色々説明していた。「あっちには筑波山が見えますよ!」。また、富士山はそれまではあまり見えていなかったようで、「おー!富士山が雲から出てきましたよ!」と言いながら、「前で、集合写真撮りましょう」と言っていた。確かに、パーフェクトではないが富士山が大きく見えていた。ここまでかなり寒かったので、木テーブルの上にザックを下ろし手袋を出そうとした。しかし、ザックの中身を全部ひっくり返しても、手袋と帽子を入れたジップロックモドキは出てこなかった。恐らく車の中で荷物の整理をしていた時に取り出して、入れ損ねたようだ。「なるほど...、ちょっとキツイな」。体を暖めるべしかと、薄手の ロングスリーブジップシャツだけで少し寒かったので、ウィンドブレーカーを羽織った。
三ノ塔から一気に道が険しくなる。先ずは三ノ塔から直ぐに結構な下りになる。その手前に、少し険しい顔をした若い登山者が立っていた。少し違和感を感じながらも、挨拶をしながら横を通り、下りに足を一歩置いた。その瞬間、ツルっといきなりリアルに滑り、「おっ!これアカン😨」と、坂を登り返しその若い登山者が立っていた平らなスペースまで戻る。するとその彼が、「結構滑って危ないですよ。アイゼン(チェンスパの意味か)あるなら着けた方がいい」と口を開いた。「僕は持ってくるの忘れて大変でした」。なるほど、それで顔が険しかったんか。「あー!僕も手袋忘れちゃいました」と素手をグーパーして見せた。彼は軍手のようなものをはめていて、「どっちかはないとキツイですね」
チェーンスパイクを装着し、暫くは慎重に行く。三ノ塔からは、結構長い間なかなかに痺れる岩場の下りが続く。去年の夏に通った道なのにすっかり忘れていた。チェーンスパイクは途中ですぐ外していて、雪が付いた危険な岩場を慎重に下り続けた。鎖やロープがあるので、ゆっくり行けば問題無さそうだが、お年寄りには難しいのではないだろうか。
そういうちょっと嫌な下りを繰り返し、烏尾山荘の少し手前にかけて200mほど標高を下げる。ここから450mほど登り返して塔ノ岳だ。塔ノ岳に迫るにつれてかなり積雪量が増え、普通に歩くだけでも少しツルっと足が滑る感じがしてきた。樹氷のような景色が至る所に見られ、「しかし、丹沢十分雪山の風情やな...」と嬉しい誤算だった。
解体作業が終わり小屋が潰された新大日茶屋、営業中の木ノ又小屋を越え、少し嫌らしい下りになった時に、再びチェーンスパイクを装着した。さすがにチェーンスパイクを着けると滑る感覚はなくなり、安全に塔ノ岳に到着した。時刻は午後2時40分頃だった。さすがにこの時間かつ寒さだけあって、いつものように大混雑ではなかったものの、それなりの数の登山者が絶景を楽しんでいた。やはり止まると、素手の手がすぐ冷たくなって辛い。それでも景色が素晴らしく、暫く山頂で山座同定しながら冬景色を楽しんだ。
帰りは金冷やしを右に折れ、鍋割山まで行って帰るつもりだった。しかし、ちょっと時間が足りないようだ。かつ、手袋を忘れたので、無理は禁物だ。ここは、自分の失敗を認めて計画を変更すべしと判断した。「たまには物足りないのもガマンガマン」と何度も通ったバカ尾根最短ルートを下っていった。
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