なぜか二王子岳、されど二王子岳。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,165m
コースタイム
天候 | おおむね晴れ 山頂はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
二王子岳 なぜか呼ばれた、ということでしょう。
この日はどこも予報がよくないなか、下越地方は晴れ予報でした。
なぜか気になっていた、二王子岳。
名前に惹かれたか? そして飯豊の展望台。
あわよくば朝日連峰、虫のいいはなしで鳥海山、妙高の大展望も期待しつつ、行ってみました。
高速道路を法定速度でかっ飛ばして新発田市へ。
久しぶりに来ました。
なぜかご当地出身の三田村邦彦氏を連想してしまう。
調べてみると、なんと"大倉尾根"を駕籠で登った大倉喜八郎の出身地だそうな。(尊敬の念をこめております)
小学生のとき笹川流れへキャンプの帰りに赤谷(国鉄赤谷線在りし日の)を通って行きました。
その時ちょうど甲子園では新発田農フィーバーで当地は賑わっていた印象(1981年、wandel9歳)。
完全に脱線。赤谷線は廃線。
そう、二王子岳のそばを通っていたのです。でも記憶にないねぇ。
いつから花鳥風月に気がつくのでしょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜
二王子さん申し訳ない、侮っていました。
登山口には立派な社殿の「二王子神社」が鎮座まします。
これで名山でないはずがありません。
一合目までは沢沿い、杉並木の美しい登山道。
登山道自体は総合してかなり整備されております。
しかし一合目を過ぎると、そこそこの勾配が続いていきます。
五合目から六合目にかけては疲労も濃くなり、その印象を強くしました。
標高300m弱から1100m登ります。遅出で、気温もそこそこに上がり、風も弱い。なかなかタフさが要求されます。
そんなときに「油こぼし」を過ぎたあたりの冷たい水場に救われました。2,3組が休んでいました。
やがて稜線に出ると山頂部が見えてきました。「二本木山」への分岐点から飯豊連峰最高峰の大日岳が見えました。(その時はわからなかったのですが)
そして、それが最後の飯豊連峰の展望になってしまった。なんとも。試練を与えてくださった。
山頂はたくさんの方々で賑わっていました。登山口駐車場ではほとんど新潟ナンバーでしたので、地元の方々に愛されている山なんだなぁと。
百名山とは異なるところは、やはり地元の人々だらけ、ということ。
二王子神社は農事の守護神が祀られていますので、より特別なのですね。
すばらしいお山です。
全国ブランドの「百名山」では味わえない空気でしたね。
さて下山というと、往路ですれ違った下山するトレランの方とまた六合目あたりですれ違ったのです! なんと3セット目なんだそう!!
登山道も整備され、適度な勾配。二王子さんは隠れたトレーニングの場なのでしょうか?
まぁたしかに、下りを見ると燕岳の合戦尾根風に似てなくもない。けしかけられたわけでは全くありませんが、彼に奮い立たされたもので、下りは前回に比べて明らかに変わりました。
ま、最近競馬に喩えてばかりですが、明らかに「変わり身」http://jra.jp/kouza/yougo/w137.html
がありました。
そうそう、二王子を「にのうじ」と読めるのは、地元の方々、山好き、そして馬好きです。
新潟競馬に「二王子特別競争」がありますので。
今回の二王子岳競争、スーパーハンデ戦。
3セット目・ウルトラランナーがゴールを駆け抜けたのは、我々が下山して3分後のことでした。
スーパーウルトラハンデをもらって辛くも逃げ切り勝ち!
なんともいつにも増してくだらない内容。ご容赦ください。
兎にも角にも、二王子さんのような、地元の「心のよりどころ」というお山は何度でも来たいと思ってしまいますね。
◆新発田づくし、新潟づくしの一日◆
「飯豊山の前衛」…この言葉では語り尽くせないほど多様な顔を持つ山でした。
二王子神社の立派な構え、整備の行き届いた登山道、そして駐車場の多くの車が新潟ナンバー。
それにしても、本当に多くの人とこの山で出会いました。
足元も実に様々。
登山靴は言うに及ばず、トレランシューズや長靴、果ては地下足袋までも。
新発田、そして地元新潟の方々にいかに愛され、生活に根付いている山なのかを、人々を通じて実感することができました。
下山後、里から二王子岳を仰ぎ見て、改めてその印象を強くしました。
加えて、低山ならではの植生や小動物に新鮮な印象を持ちました。
特に両生類が多かったような気がします。標高の低いところにはカエルが、山頂近くの池にはサンショウウオ(幼生)も多く見られました。
ちなみに、三合目の社の近くは、スズメバチ発生のため、封鎖されていました。
また、登山口付近ではシマヘビやヤマカガシも見かけました。木道の陰にいることもあるので、彼らをびっくりさせないように注意して歩いたほうがよさそうです。
下山後も新潟を満喫しました。
温泉は「百花の里 城山温泉」。
http://www.shiroyama-onsen.com/
食事は「くいどころ里味(さとみ)」。
http://www.sato-mi.com/
どちらも、地元新潟の方々で大変賑わっていました。
ゆっくりじっくり歩いて、山を含めて人々や生活など、その地域をまるごと楽しむ登山の良さを味わう山旅となりました。
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