苗場山(崖で進退極まる)
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- GPS
- 08:09
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,343m
- 下り
- 1,330m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 8:09
天候 | 雪 上部はホワイトアウト |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
3合目まで林道利用 1750mまでは登山道を利用 その後は歩きやすいところを歩く |
写真
感想
遠征二日目、乙妻山の激藪に懲りて秋山郷に来た。ここなら大丈夫と踏んで苗場山の新コースを開拓しようと思ったが、残念ながらこちらも雪が少なくノーマルルートしか行けなかった。
今日は山渓の仲間の沢Gを誘った。彼も山渓の同学年バリバリの20代、予想通りめちゃ強かった。山渓と沢G二人いればおじさんたちの出番は回ってこない、嬉しいような、寂しいような、、、
その昔パクが新人1年生で来たことがある。あの時はパクは半泣きで苗場山をピクった。今やガチ山スキーヤーに変身したのはあの時の半泣きがあったからだろう。試練は人を強くする。
今日もあの時と同じ安定のホワイトアウト試練であった。
台地の下は崖になっているので十分気をつけていたが崖を避けて急斜面に飛び込んだYSHRはまさかの崖で進退極まった。後続には安全地帯で登り返すように指示したが、進退極まった自分は板を担いで登り返を試みるも雪の下は岩で70度を越す岩の崖を登り返すのは無理であった。雪も深く蟻地獄だ。
落ち着け、落ち着け、何とかなる。下を見るが崖で下が見えない、ガスの中、よーく辺りを見渡すと一箇所岩の切れ目がありそうだ。ダブルウィペットでガシガシクライムダウンしかし足場が悪く一度少し落ちて岩に足をぶっけた。大丈夫だ、もう少しだ、ハラハラドキドキでクライムダウンして何とか安全地帯まで降りることができた。
安全地帯で板を履いて少し滑ると登り返した後続の声が聞こえた。良かった。無事合流できた。ほんまにヤバかった。視界のない急斜面は地図にない崖もあるから油断できないの巻であった。
進退極まったらとにかく落ち着いて慌てない!
今日から遠征に合流、安定の秋山郷から苗場山を目指す。小赤沢からスタート、山渓のお友達サワジーも参戦です。サワジー先頭に林道をガシガシラッセルしていく…若いって素晴らしい。
1時間半以上の林道歩きを終えて登山道に取りついた。雪が少ないから道は外せない。ルート工作がなければ若い2人は飛ばす、もう前に出るタイミングがなく口が出ていた。
明るくなるころに核心に突入していた、苗場は台地に登り上げる所が一番の核心、元気な山渓の足が止まった。さて、おじさんに出番です。際どくモンキーをしながら登る、台地のルートも作っていく。サワジーは後ろで勉強をしていた。
4人そろってピクろう、ホワイトアウトの中小屋が現れた。そういえば昨年は天気がよかったな。
サックっとピくったでゴンゴン。記念写真を撮って小屋で滑走準備だ。台地はGPSで確認しながら慎重に下る、そして視界が出てくればお祭りゴンす。あっという間に高度が下がるが調子に乗りすぎて崖に突入、ボスが行く、しかしヤバすぎなので若い2人はラッセルして安全地帯まで登り返した。山スキーはいろんな危険が潜んでいるのです。
再び合流すればパウダー祭り、年末年始はパウダー食わずに何を食う…。お疲れ三四郎。
昨日の戸隠から2時間ほど運転
栄村初めてきました
7時間しっかり寝てスタート
登山道を行く予定がそのまま林道を来てしまったけど,藪が濃そうだし帰りは良く走ったので結果的には良かったかも,林道澤Gオールラッセル
3合目からは登山道を,標高は上がるが雪は増えない
予定変更で登山道をそのまま行くことになった
1800から上は藪も気にならなくなり1900の崖を避けて稜線へ
上はホワイトアウト何も見えない
帰りも稜線はGPS片手に滑る
稜線からパウダーをいただきはじめるも崖の右端あたりに行ってしまった
登りで見た感じでは滑れなくもなさそうと思ったのでそれを先生に言ったら進退窮まってしまった...すみません
降りてなかった自分たちはツボとシールで少し登り返して事なきを得た
クライムダウンした先生と合流出来てほっとしました
ピンチの時ほど冷静に,だそうです
あとは尾根をサッと滑って林道はほぼ自動運転で車に帰還
明日も初めての山で楽しみです
年末年始の予定を考えていたら、お声がけいただき参加させていただきました。
ありがとうございます。
カタヤさんとは初めましてで、学生の時からブログを拝見していただけにお会いできて嬉しかったです。
北陸山スキー文化の産みの親お二人についてけるかなーとか、ルーファイミスったらどうしようとかなーって思ってラッセルしてたら登山道入るとこミスって林道から行くことに、、すみませんでした。
滑走に問題はないけど、まだ雪が十分でなくルーファイはモンスターや地形、薮などでかなり複雑。
複雑で暗かったりガスってたりすると、先頭歩いててだんだん自信無くなってくるけど自信持って歩けるようになりたいです。
何事も落ち着いて確実に行うことが大事。
楽しかったです。
コメント
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小赤沢の神社前駐車スペースから苗場山往復、どうもお疲れ様でした。
そろそろ苗場山のレコが上がらないかなあと思っていたところようやくレコが上がり、小赤沢から苗場山のルートの状況がよくわかり大変参考になりました。
それにしても苗場山は東面に限らず、西面でもYSHRさんの体験されたように「視界のない急斜面は地図にない崖もあるから油断できない」、まさにその通りかと思います。何事もなく無事に帰還されて本当に良かったと思います。
毎年一度は通っている厳冬期の苗場山。カイデ沢がしっかりと埋まりSBで横断できるようになったら自分の出番かと思っています。
hareharawaiより
秋山郷なら大丈夫とふんでいましたが予想外の雪不足でがっかりでした。秋山郷で2山考えていましたが守門に転身です。秋山郷もこれから雪は増えるでしょうから年が明けたくらいに挑戦してみてください。崖のクライムダウンは久しぶりに痺れました。
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