縞枯山・茶臼山
- GPS
- 07:40
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 765m
- 下り
- 755m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:54
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:18
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所なく。 圧雪した登山道は歩き易いの何の。 |
写真
装備
MYアイテム |
Kaz
重量:-kg
|
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個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
感想
さて今日は、今シーズン初めての北八ヶ岳。昨シーズン今年の1-2月に3回出掛けていて、ある程度は勝手がわかってきている。不要なもの、必要なものを自分なりに整理して、どこでどの装備を取り出して使うかを頭に描き。
今回は、3日前から急な仕事が入ってきたこともあり、準備は前の日にした。追加で持っておきたいものを買いに出た。けれども、既に売り切れて手に入らなかった。
八王子からあずさ1号3号車へ。窓側が空いてなくて、通路側の一番先頭を何気なく予約した。正解。荷物置き場が目の前にある。
茅野に着き、ドアを出るとすぐ階段。これも正解。バスチケット1,500円で購入。2番線に並ぶ。既に20人くらいが並んでた。
バスは全員着席で発車。臨時バスが出るのだろう。
1時間くらい掛かってピラタスのスキー場に着いた。
ロープウェイの1回券1,200円。窓口でスノーフィートが使えるか聞いてみた。使えないという。禁止なのかと聞くとそうだと答えた。ほんとに禁止なのかはわからないと思った。窓口は、聞いたことないギアの話が出たら、咄嗟にダメだと言うものかもしれない。
冬靴には電車の中で履き替えた。ゲイターも装着済み。アイゼンと手袋は山頂駅に着いてから取り出すことにした。トイレを済ませていざ。ロープウェイ待ちの行列がすごく長い。5回は待ったか。10分間隔での運転だと放送していた。50分くらいは待ったか。けれど、さほど待った感じはしなかった。天気が良く、雪の積もった景色も綺麗で、前後の人たちの他愛もない会話に心の中で突っ込んでいるうちに順番が来た。行列の割りと前の方だった。しかし、ロープウェイ前方の辺りは既に先行者で埋まっていた。後方が空いていて、端っこに陣取った。やがて動き出し、高度を上げていくにつれて遠くの山並みが見える。あれは、南アルプスだろうか。
アイゼンを取り出し、バラクラバと毛糸の帽子を取り出して被り、トレッキングポールを取り出して伸ばし、iPhoneに携帯バッテリーを繋ぎ、アプリを起動して登山スタート。
外に出てアイゼンを履く。昨シーズン初めて使った時に比べると、要領を得ているのが自分でもわかる。ただ、全体で見るとまだ慣れてないところがあり、結局歩き始めたのは前回と同じか遅かった。
中綿の入ったジャンバーは余計だったかもしれない。中厚手のワークマンシャツ持ってくればよかった。暑いの何の。
最初はペースが分からず息を切らしてしまう。Apple Watchのワークアウト ハイキングを始めるのを忘れていた。ブラックダイヤモンドの手袋の上からでは操作できない。諦めて呼吸に集中する。けれども、息が切れる。高山、というのもあるのだろう。縞枯山の登りでキャットアイのアプリを見ながら登ってみる。最高値158。登りで144くらい。早すぎだ。
縞枯山の山頂は展望なく。しばし休憩して歩き始める。縞枯山展望台は、遠くまで見通せて圧巻だった。暫く景色を楽しんでいたら、あれだけいたハイカーが1人もいなくなってしまった。
展望台付近は岩がちで、アイゼンの爪を傷めないよう気をつけて降りる。次は茶臼山だ。登りがやはり急でしんどかったけれど、割合なんとかなった。茶臼山にも展望台あり、少し登山道から離れる。ひとしきり、景色を眺めては、写真を撮り。あとは降るだけのはず。少しbehindとわかり、足早に降りる。
途中、何やら気になって、ザックの後ろに手をやってみる。ん?なさそうだぞ。あるべきピッケルの先端が手に触らない。しばし歩いて展望が開けたところでザックをおろしてみる。やっぱり、紐が解けていて、あるべきピッケルはそこになかった。どこで落としたか分からず、登り返す気にはならなかった。
そこから先下りはちょっと急だし、気をつけて降りないと。木道が出てきた。どうやら、夏山では湿地帯なのだろう。
麦草峠・麦草ヒュッテ到着。スノーモービルの手入れをしてる人がいた。
あと少し。ここからは、昨シーズンに来ていて勝手がわかってる。早く着こうと、白駒の奥庭は、写真パス。
白駒のバス停からの道に合流。ここからの登りが地味にキツい。
と、白いものが見えた。白駒池だ。思わず池の辺まで降りて後悔。新雪でツボ足。前に人が歩いたところをトレースしても、ズブズブ。
白駒荘の玄関まで来れた。アイゼンを外し、中に入る。ゲイターを外し、ワークマンシューズに履き替える。冬靴は袋に入れて。
アルコール消毒器が2台。効果ないってわかってんのにな。
案内してくれた大部屋に荷物を置き、風呂に入りにいく。一度に3人まで。マグネットで、中に入っている人数を見える化する方式。シャワーで身体を流してから湯船に入る。石鹸が使えないのは致し方ない。
ぬくもっていると、子どもが1人入ってきていきなり湯船に入ろうとする。おいおい、身体を流してから入らないと、と注意する。素直にすみませんと身体を流しにかかるそのお尻に何やら白いものが。おいおい、そりゃ、トイレットペーパーじゃないのかぁ?お尻もよく洗ってね、何やら白いものが付いていたよと促す。
温かい風呂はいい。しかも、ここのはお湯を循環しているようだった。
で、上がろうとした時、椅子の上に、濡れた紙のようなものが。やっぱりな。
店主に、明日の北八ヶ岳ロープウェイ線のバスの時刻を尋ねる。携帯は圏外だし、wifiは一般開放していないと張り紙にある。調べておく、と店主。
18時からの晩ごはんは豪勢だった。山菜の小鉢に、四角い大きめの皿に盛った鶏肉のソテートマトソース掛けに、サラダ・お弁当に入れる仕切り紙に入ったお惣菜が4品だったか。キムチに酢蓮根・豆を炊いたの。もう一品は、何だったか忘れた。ブロッコリーを炊いたようなのだったか。
で、メインは牛肉のしゃぶしゃぶ小鍋立て。頼んでおいた真澄で一杯やりながらお惣菜を摘む。と、生ビールが届く。いいねぇ。真面目な中ジョッキだよ。近頃街でよく見るくびれたやつじゃない。
と、店主が挨拶に来た。何でも、4代目だとか。100年目に当たるとかで、明日の朝、ここの手拭いをくれると言う。店主が挨拶に来る山小屋は初めてだ。
さて、鍋の野菜も半分くらい酒のアテにしてしまったし、ご飯をもらいに厨房のカウンターまで。
ここからは、一気呵成に牛肉をご飯と一緒に放り込む。最後のデザートは、ここの近くに生えていると言う柿を凍らせたもの。渋柿で、天日に干して甘くしたものだとか。旨い。今の代の祖父からのものだとか。
ほうじ茶を飲みながら、少し相部屋の人たちと歓談。うち2人は去年一緒に中山を越えて行ったんだとか。片方の人は、5年前の暮れにここに来て泊まり、発った翌日の朝に白駒荘が火事になったと報道で知って驚いたのだとか。その年の10月には建て替えて、それで新館は綺麗なんだと。そういえば、厨房で働いていた人に聞いた話では、新館は、年が明けると5年になると言った。
ご飯3杯食べておなかも膨れたし、部屋に戻る。と、何か左脚の膝裏脹脛の上部が攣りそうになる。歯を磨いたあと、もう一度湯に浸かることにする。8時までは入れるから。身体を温めて、部屋に戻ってマグオンと芍薬甘草湯を飲む。
これを書きながら何度も寝落ち。携帯バッテリーを充電したり、Apple Watchを充電したりと忙しいのに。あっという間に消灯の9時。
持ってきた黒霧を遣りながら、そろそろ寝るか。
夜中何度か目が覚めた。けれどもすぐにまた眠りにつく。朝6時近くまでぐっすりと眠った。
朝6時に電気を点け、6時半から朝ごはん。陶器鍋に何か温めてある。ソーセージにキャベツ・目玉焼き。小鉢が付いて、四角いプレート惣菜3品にサラダ。
店主が再び挨拶に来る。
ご飯をおかわりして、ゆっくりする。
トイレを済ませ、会計。100年記念の手ぬぐいをくれた。何でも、次回持ってきたら、何やらクジか何かのお楽しみがあるとか。頼んでおいた、北八ヶ岳ロープウェイ線のバスの時刻表を受け取る。今日はもう先へは進まないで、元来た道をピストンで戻るつもり。神様が、お前に天狗はまだ早いと言った気がした。
歯を磨いて支度に取り掛かる。同室の人たちは、次々と経っていく。
ようやっと出発できたのは、7時45分だった。今日も歩き始めはちょっと息が上がり、遅れ気味。ザックを下ろしてピッケルの無いのを確認した場所まで来た。さて、ここから先、どこで落としたか。
昨日宿で一緒になったハイカーが、茶臼山の下りはエグく、登る気にならないと言っていた。アイゼンで制動を掛けながらシリセードで降りたとか。確かにずいぶん急な下りだった覚えが。で、今日はそれを登る。確かに、リュージュでも降りてきそうな箇所があった。
何とか茶臼山展望台に着き、景色を撮る。ピッケル落としたなら、下りでなくて登りだろう。下りなら足に当たってわかるはずだから。下りで足早に降りつつ、辺りに気を配る。再び登り。縞枯山展望台。ここにもなかった。ザックを下ろした場所だから、もしやと思ったが。すれ違うハイカーの何人かにピッケルはなかったかと聞いた。しかし、誰も見ていないという。
縞枯山からの下りだったかで団体とすれ違う。百均で売っているような滑り台で尻に敷くプラスチックの板を背負った人とすれ違った。シリセードですか?思わず口に出た。
縞枯山からの下りにもなかった。そういえば、縞枯山荘から来た人に聞いたけれど無いって言ってた。となるとその先か。ごく初めの頃に落としたのだろうか。
縞枯山荘を通過。だんだら登りの後、坪庭への急な登り。つららがあって写真に撮る。登って坪庭をぐるりと回ったが無い。人通りが多いところだと、帰りがけの駄賃に持って行ってしまった人がいたのか。ついに、ロープウェイ山頂駅まで来た。やっぱりなかったか、という思いでアイゼンを外し、トレッキングポールを畳んで切符売り場の男性にピッケルが届いていないか尋ねる。ここには届いていないという。もしかしたら、山麓駅の切符売り場に届いているかもしれない、降りた時に聞いてみるようアドバイスしてくれた。
そうか、やっぱりなかった。もしもあったら、北横岳にでも寄ってから帰ろうかと思っていた。もうそんな気にもなれず。下まで歩いて降りる気にもなれず、ロープウェイで降りることにした。
で、ダメもとで山麓駅の切符売り場のお姉さんに尋ねると、奥から何やら取り出してきた。「それそれ、それです!」。間違いない。メーカーも、ピッケルカバーもリーシュも全部が一致。誰か親切な人が届けてくれたのだろう。歩き始めてごく初めの頃に落としたってことか。どの辺に落ちていたか尋ねたけれど、お姉さんは知らないと言った。
良い経験になった。もう、何も絶対に落とさない工夫をするだろう。
縞枯山と茶臼山の間
https://youtu.be/WL-KXGEXmkY
縞枯山展望台より
https://youtu.be/Y84GOjFGwsc
北八ヶ岳ロープウェイ
https://youtu.be/mcLAZ0AQKzQ
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