富士山 須走口5合目から日帰り(6日前の剱岳早月尾根日帰りの勢いに乗じて)
- GPS
- 07:21
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,752m
- 下り
- 1,747m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 7:16
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://bus.fujikyu.co.jp/line/sh04.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 危険箇所は特になし |
その他周辺情報 | 人参湯 住所: 〒412-0043 静岡県御殿場市新橋2036−1 電話:0550-83-7337 |
写真
感想
富士山は日本人として誇りであり,その美しい姿に心が浄化されます。
周囲の山の頂や稜線から,あるいは街中のお散歩の途中で,あるいは電車の中から
自ずと富士山を探しています。
でも,登ってみようという気持ちになれなかった。
例え百名山を目指しても,富士山だけは除いて99名山でよい。
樹林帯の樹木の香りや苔むした岩や沢歩きが5合目からは楽しめない,
一般登山者が登れる期間が限られており,渋滞する,
山小屋で1枚のお布団に数人という話,
そして,富士山からは富士山の雄姿が見えない!
ところが,
6日前の剱岳の下山口で一緒になった青年から,
御殿場口から日帰りしたばかりですが,剱岳日帰りよりも余程楽でしたよ,
と聞き,日帰りできるようならば登ってみよう,と思った。
ちょうど息子が一人で富士山日帰りを計画しており,
砂走りを楽しみたいと話していた。
今の体力ならば,息子に迷惑をかけずについていける。
【登山コースの選定】
日帰り,公共交通機関という条件で登山口とのバスの時刻を調べた。
自宅から一番早く登山口に到着する(08:35)須走ルートを登り,
同じく,一番遅くまで下山後のバスがある(20:00)須走ルートを下ることにした。
登山バス運行最後の週末に,登山道の渋滞を避けられ,砂走りも楽しめる。
剣ヶ峰やお鉢巡りしたいけれど,とにかく最終バスに間に合って
日帰りすることが目標。
【登山前】
睡眠をたっぷり7時間,朝食もきちんととった。
荷物は必要なもののみ。
飲み物はそれぞれ1.5リットル。おにぎり,パン,行動食。
ウェアは半袖シャツ2着,長袖シャツ1着,ウィンドブレーカー,レインスーツ,登山ズボン2本,CWXで
頂上での寒さの重ね着でもあり,下山後お風呂に入れた場合の着替えも兼ねることにした。
その他に,防水手袋,タオルマフラー,フード付きネックウオーマー,スパッツ。
ヘッドランプの電池の予備の点検。
【登山】
家を発つときに,ファイテンのウォーミングアップジェルを足全体に塗る。
六甲山全山縦走大会のときに勧められて使用した残り。効果のほどは?
アミノバイタルタブレット2粒。
須走口5合目にバスが10分遅れて到着し,
スパッツを装着,トイレ(200円/回),富士山保全協力金(1000円/人)などで
出発が午前9時頃になった。
こんなに遅い登山開始は経験がなく,とても喉が渇く。
3時間後の本七合目での昼食までに2人で1リットル,剱岳の2倍。
登山道は明瞭で,整備されていて,煩わしい木の根などもなく,
単純に登ればよいだけで,効率よく日本最高峰を目指せた。
気を付けたことは,呼吸。
水泳の時のように,肺の中の空気をすべて吐き出すことを意識し,
口から全部吐き切って,吸うのは鼻から自然と。
特に,9合目より高いところでは,「ぱーーーーっ」と声を出しながら吐いた。
休憩は立ったままで水分を摂取したり,飴を口に含んだり。
昼食時もベンチに腰掛けないようにした。(これらは通常通り)
気分が悪くなって横たわる人を何人も見た。
幸い,特に異常は感じなく9合目までこれたが,
9合目から3度ほど,次に足をどこに置くか,考えるときに
ふと意識が遠のき,うっかり小石の上に足を置いてふらつくことがあった。
そのときは立ち止まり,水分をとった。
ウェアは半袖シャツ1着,長袖シャツ1着,途中からウィンドブレーカー。
頂上で寒さを感じたものの,展望がなく剣ヶ峰を断念したために,
そのまま重ね着をすることなく下山。
天候は穏やかな晴れで,無風だったのが幸いした。
下山の最後,砂払いのあとにポツポツと雨粒を感じ,
レインウェアを装着する登山者も見かけたが,
バスの時刻が気になり,一気にバス停まで。
バス発車までは本格的には降らなかった。
砂走りがとっても楽しくて,
こんなに楽な下山は他の山では経験できない。
砂払いで終わって残念で,
このまま山頂まで登り返して
もう一度山頂から砂走りを楽しみたかったが,
登山スタートが遅かったので,諦めた。
次回は午前4時スタートで,砂走りを2回経験したい。
下山は草スキーのように(経験は無いが)滑り降りた。
注意したのは,腰を低くして,カーブのたびに
谷側ではなくて,山側に位置をとって,勢いで滑落しないようにした。
下山時だけCWXを装着する予定だったが,
山頂で足に違和感がなく,元気だったので,そのまま下山。
息子は自宅からCWXを装着。
結果的に,どちらも痛みはなく,ただ疲れは残った。
スパッツは登山開始時から装着していたが,
下山の砂走りでは必須。
また,下山時のダブルストックも安定感あり。
息子はストック無しで若さで滑りきった。
約3万歩だった。
剱岳早月尾根ピストン時の記録はないが,
六甲山全山縦走大会の時は約9万歩。
やはり,六甲山全山では,
累積標高差が富士山登山の2〜3倍になると聞いていた通り。
実際の疲れも,万歩計の数字と同様に感じた。
【登山後】
午後4時20分発の御殿場行きバスに乗ることができたので,
事前に調べておいた御殿場駅前の銭湯「人参湯」
(400円,シャンプー,石鹸各30円)で汚れを落とした。
さらに,お気に入りの沼津のお寿司屋さんで空腹を満たした。
午後11時に帰宅できて,富士山日帰り登山を満喫できた。
【感想】
日本一高いお山,日本三霊山のひとつの富士山に登ることができ嬉しい。
樹林帯歩きの好きな私には,山小屋の混雑や登山道の渋滞,落石の恐怖などの
たくさんのマイナス面から,富士山は敬遠し,富士山は眺めるお山,と思っていた。
でも,やはり富士山。さすが富士山。
急に思いついての登山だったが,絶好の登山日和に恵まれた。
頂上だけガスで展望がなかったので,
また登る機会があれば,剣ヶ峰やお鉢巡りも楽しみたい。
そして,下山は砂走りで。
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