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Yamareco

記録ID: 5085960
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大台ケ原・大杉谷・高見山

1839跋渉記#45 奈良・台高山脈 奥深き台高の山懐に眠る木組集落跡と台高南部の静かなる展望台・マブシ嶺

2023年01月11日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:36
距離
9.7km
登り
1,111m
下り
1,106m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:58
休憩
0:38
合計
7:36
距離 9.7km 登り 1,112m 下り 1,119m
8:31
217
スタート地点
12:08
12:30
171
15:21
15:37
30
16:07
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道228号東川河合線の大杖橋手前バリケード付近の路肩に駐車。
奈良県下北山村池原ダムから国道425号線を辿ること16km、大台ヶ原を源流とする東ノ川を塞き止め1962年に完成した上北山村坂本ダム。ここからこの静まり返った坂本貯水池に沿って遡って行きます。
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奈良県下北山村池原ダムから国道425号線を辿ること16km、大台ヶ原を源流とする東ノ川を塞き止め1962年に完成した上北山村坂本ダム。ここからこの静まり返った坂本貯水池に沿って遡って行きます。
国道425号線から県道228号線に入り、しばらく走ると県道脇に佇んでいるのが廃墟マニアの方々には有名な旧・東ノ川小中学校。坂本ダム建設により水没する旧校舎から移転して1964年に新築されましたが、わずか5名の生徒が学んだだけで1969年に休校となりました。
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国道425号線から県道228号線に入り、しばらく走ると県道脇に佇んでいるのが廃墟マニアの方々には有名な旧・東ノ川小中学校。坂本ダム建設により水没する旧校舎から移転して1964年に新築されましたが、わずか5名の生徒が学んだだけで1969年に休校となりました。
出合橋から県道228号の荒れた舗装路を辿ることおよそ8km、大杖橋の手前でバリケードが設置され、車はここまでとなります。通行止めの表示もなく、簡易バリケードなのでよければもう少し進めそうではありますが…。
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出合橋から県道228号の荒れた舗装路を辿ることおよそ8km、大杖橋の手前でバリケードが設置され、車はここまでとなります。通行止めの表示もなく、簡易バリケードなのでよければもう少し進めそうではありますが…。
ダム湖となった東ノ川を左岸から右岸に渡る大杖橋。全長92.20mの人道吊橋で、地形図にはこのまま東ノ川左岸沿いに薬師堂まで続く道が県道として描かれていますが、この人道吊橋も県道扱いになっていて、そうすると県道はここで対岸に渡ることになりますが、真相はいかに…?
ダム湖となった東ノ川を左岸から右岸に渡る大杖橋。全長92.20mの人道吊橋で、地形図にはこのまま東ノ川左岸沿いに薬師堂まで続く道が県道として描かれていますが、この人道吊橋も県道扱いになっていて、そうすると県道はここで対岸に渡ることになりますが、真相はいかに…?
以前はその大杖橋の先で左岸に続く「県道」は大きく崩れ通行不能になっていましたが、いつのまにか崩壊箇所の上方へ迂回する新たな道が作られていました。
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以前はその大杖橋の先で左岸に続く「県道」は大きく崩れ通行不能になっていましたが、いつのまにか崩壊箇所の上方へ迂回する新たな道が作られていました。
迂回路が新設されるくらいだからしばらく車道が続くのかなと思いましたが、「県道」は木組谷手前であっけなく無残な姿を晒していました。
迂回路が新設されるくらいだからしばらく車道が続くのかなと思いましたが、「県道」は木組谷手前であっけなく無残な姿を晒していました。
大量の土砂で埋まってしまった木組谷出合、その右岸側岩壁(ひとつ前の写真中央奥)の基部に土砂が深くえぐれた流路があって、その奥にはゲートが!壁にははっきりと水線の跡が残り、最初はなぜ河道にゲートが?と思いましたが…
大量の土砂で埋まってしまった木組谷出合、その右岸側岩壁(ひとつ前の写真中央奥)の基部に土砂が深くえぐれた流路があって、その奥にはゲートが!壁にははっきりと水線の跡が残り、最初はなぜ河道にゲートが?と思いましたが…
以前の写真を見ると、このゲートの手前に木組谷を渡る橋があって(写真ではゲートの左側)、そこから県道より分岐して木組谷に入る林道がありました。林道はかつての河床より一段高い右岸側を通っていたのですが…
以前の写真を見ると、このゲートの手前に木組谷を渡る橋があって(写真ではゲートの左側)、そこから県道より分岐して木組谷に入る林道がありました。林道はかつての河床より一段高い右岸側を通っていたのですが…
木組谷が大量の土砂で埋まり、ゲートから100m程上流で林道と河床がほぼ同じ高さとなりましたが、ゲート右側にある大岩から上流へ続く岩盤が壁となって重たい瓦礫は林道へは抜けられずに谷を埋め、軽い土砂や水だけが岩盤の上を通り越して、林道の路盤を洗いながら流れ下った、と推測します。
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木組谷が大量の土砂で埋まり、ゲートから100m程上流で林道と河床がほぼ同じ高さとなりましたが、ゲート右側にある大岩から上流へ続く岩盤が壁となって重たい瓦礫は林道へは抜けられずに谷を埋め、軽い土砂や水だけが岩盤の上を通り越して、林道の路盤を洗いながら流れ下った、と推測します。
改めて自然の力はすごいなぁと思いながら一面瓦礫で埋まる木組谷を登って行きます。
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改めて自然の力はすごいなぁと思いながら一面瓦礫で埋まる木組谷を登って行きます。
地形図で林道から木組峠へ続く古道が分岐するあたりで適当に斜面を登ると、かつての面影を残す林道が残っていました。そこからさらに斜面上方へと登って行くと…
地形図で林道から木組峠へ続く古道が分岐するあたりで適当に斜面を登ると、かつての面影を残す林道が残っていました。そこからさらに斜面上方へと登って行くと…
ここが山深い「東ノ川」のなかでも最奥に位置していた木組集落跡です。こんな僻地ではありますがその歴史は古く、今から400年程前に現在の上北山村西原より移り住んだのが始まりとされています。
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ここが山深い「東ノ川」のなかでも最奥に位置していた木組集落跡です。こんな僻地ではありますがその歴史は古く、今から400年程前に現在の上北山村西原より移り住んだのが始まりとされています。
集落跡は木組谷から右岸側に少し上った標高480〜580m付近にかけてのやや傾斜の緩まった南向き斜面に位置していて、立派な石積みが斜面にいくつも築かれていました。
集落跡は木組谷から右岸側に少し上った標高480〜580m付近にかけてのやや傾斜の緩まった南向き斜面に位置していて、立派な石積みが斜面にいくつも築かれていました。
最盛期の1931(昭和6)年頃には8戸、人口30余人を数えたそうで、「木組」の名の通り山林業務を生業としていたようです。しかし、山深きが故に東ノ川でもいち早く離村が進み、1938(昭和13)に無人となりました。
最盛期の1931(昭和6)年頃には8戸、人口30余人を数えたそうで、「木組」の名の通り山林業務を生業としていたようです。しかし、山深きが故に東ノ川でもいち早く離村が進み、1938(昭和13)に無人となりました。
集落には田3反畑3反(3反は900坪)もの耕地があったそうで、8戸しかなかったとは思えないくらい広範囲にわたって立派な石積みが広がるのはその名残かと思われます。
集落には田3反畑3反(3反は900坪)もの耕地があったそうで、8戸しかなかったとは思えないくらい広範囲にわたって立派な石積みが広がるのはその名残かと思われます。
杉林の中に真っ直ぐに延びる参道を登って行くと…
杉林の中に真っ直ぐに延びる参道を登って行くと…
とても綺麗に整えられた石積み。ここが集落の最も奥に位置していた八幡神社の跡です。集落跡に建物こそありませんが、廃村から80年以上が経った今も台高山脈の深い山の中に人々の営みの跡をはっきりと遺す木組集落跡です。
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とても綺麗に整えられた石積み。ここが集落の最も奥に位置していた八幡神社の跡です。集落跡に建物こそありませんが、廃村から80年以上が経った今も台高山脈の深い山の中に人々の営みの跡をはっきりと遺す木組集落跡です。
そんな木組集落から、台高主稜線上にあるマブシ嶺へと向かいます。本来であれば木組峠を経て熊野灘に面した海山(現・三重県紀北町)へと通じていた古道を辿りたいのですが、古道は集落跡の先で大きな山抜けにより寸断されているので、集落北側から直接マブシ嶺へと続く尾根を登って行きます。
そんな木組集落から、台高主稜線上にあるマブシ嶺へと向かいます。本来であれば木組峠を経て熊野灘に面した海山(現・三重県紀北町)へと通じていた古道を辿りたいのですが、古道は集落跡の先で大きな山抜けにより寸断されているので、集落北側から直接マブシ嶺へと続く尾根を登って行きます。
尾根には古いワイヤーがたくさん残されていて、かつて山仕事が盛んだった頃を想像させます。
尾根には古いワイヤーがたくさん残されていて、かつて山仕事が盛んだった頃を想像させます。
樹は決して太くはないですが、いったいどれくらい経つとこんな風になるのでしょうか。
樹は決して太くはないですが、いったいどれくらい経つとこんな風になるのでしょうか。
集落から尾根筋まで上がると基本的には穏やかな尾根が続きますが、所々に岩があり、標高1150m付近には見上げるような大きな岩が立ちはだかります。
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集落から尾根筋まで上がると基本的には穏やかな尾根が続きますが、所々に岩があり、標高1150m付近には見上げるような大きな岩が立ちはだかります。
大岩を右から巻いて上がると、再び穏やかな尾根に戻ります。いわゆる厳冬期と呼ばれる時期ですがほとんど雪はなく、特にこの日は穏やかでなんだかもう春の山に登っているような感覚です。
大岩を右から巻いて上がると、再び穏やかな尾根に戻ります。いわゆる厳冬期と呼ばれる時期ですがほとんど雪はなく、特にこの日は穏やかでなんだかもう春の山に登っているような感覚です。
木組集落から2時間程で台高主稜線に出て、大台ヶ原に続く尾鷲道に合流します。目指すマブシ嶺がだいぶ近づいて来ました。
木組集落から2時間程で台高主稜線に出て、大台ヶ原に続く尾鷲道に合流します。目指すマブシ嶺がだいぶ近づいて来ました。
「マブシ」とは聞きなれない言葉ですが、奈良の方言で崖や裸地のことを「マブ」と呼ぶようで、その名の通り山頂西側にはザレ地が広がります(写真では左奥にちらっと見える程度ですが)。
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「マブシ」とは聞きなれない言葉ですが、奈良の方言で崖や裸地のことを「マブ」と呼ぶようで、その名の通り山頂西側にはザレ地が広がります(写真では左奥にちらっと見える程度ですが)。
振り返ればもうすでに大展望が広がります!中央右の険しい山容は、上北山村の中心部と東ノ川を隔てる竜口(りゅうご)尾根末端に位置する標高1267.4mの荒谷山です。同じ上北山村内ですが、東ノ川地区は中心部の河合や小橡からは1000m級の険しい峰々が連なる竜口尾根を越えなけらばならず、独立した村のような存在でした。
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振り返ればもうすでに大展望が広がります!中央右の険しい山容は、上北山村の中心部と東ノ川を隔てる竜口(りゅうご)尾根末端に位置する標高1267.4mの荒谷山です。同じ上北山村内ですが、東ノ川地区は中心部の河合や小橡からは1000m級の険しい峰々が連なる竜口尾根を越えなけらばならず、独立した村のような存在でした。
そして出発から3時間半、ピークというよりは広い尾根末端のマブシ嶺に到着です。竜口尾根の向こうには大峰山脈の雄大な山並が連なります。
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そして出発から3時間半、ピークというよりは広い尾根末端のマブシ嶺に到着です。竜口尾根の向こうには大峰山脈の雄大な山並が連なります。
大峰山脈の最高峰・標高1915.2mの八経ヶ岳が両翼に弥山と明星ヶ岳を従え、この季節らしい厳冬の様相で凛として聳えます。
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大峰山脈の最高峰・標高1915.2mの八経ヶ岳が両翼に弥山と明星ヶ岳を従え、この季節らしい厳冬の様相で凛として聳えます。
山頂には標高1410.80m、点名「雷峠1」という三等三角点が埋設されています。奥は大台ヶ原のたおやかな山並。大峰に比べやはり雪が少ない…。
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山頂には標高1410.80m、点名「雷峠1」という三等三角点が埋設されています。奥は大台ヶ原のたおやかな山並。大峰に比べやはり雪が少ない…。
北東方向には、伊勢湾の向こうにおよそ250kmも離れた南アルプスがやはり白い峰を連ねていました。見にくいですが写真中央が標高3189.5mの間ノ岳で、その左側が標高3193m日本第二位の高峰・北岳です。
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北東方向には、伊勢湾の向こうにおよそ250kmも離れた南アルプスがやはり白い峰を連ねていました。見にくいですが写真中央が標高3189.5mの間ノ岳で、その左側が標高3193m日本第二位の高峰・北岳です。
そして眼下には美しい熊野灘。“木組集落から台高主稜線に上がると海が見える” それはつまり、あれほど山深い集落ですが、実は海のない奈良県で“もっとも海に近い集落のひとつ”ということでもあります。
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そして眼下には美しい熊野灘。“木組集落から台高主稜線に上がると海が見える” それはつまり、あれほど山深い集落ですが、実は海のない奈良県で“もっとも海に近い集落のひとつ”ということでもあります。
ほぼ同じルートで下山しましたが、帰りは行きに歩いたルートよりやや西側を通り、木組集落跡の石積みがかなり広い範囲にわたって広がっているのを確認しました。木組谷に出ると、はるか高みに台高主稜線が聳えていました。
ほぼ同じルートで下山しましたが、帰りは行きに歩いたルートよりやや西側を通り、木組集落跡の石積みがかなり広い範囲にわたって広がっているのを確認しました。木組谷に出ると、はるか高みに台高主稜線が聳えていました。
せっかくなので木組谷出合の先へ、地形図に「県道」表示されている区間を辿ってみます。木組谷のひとつ上流の谷・大谷を渡る橋も、木組谷ほどではないにしても大量の瓦礫に埋もれようとしていました。
せっかくなので木組谷出合の先へ、地形図に「県道」表示されている区間を辿ってみます。木組谷のひとつ上流の谷・大谷を渡る橋も、木組谷ほどではないにしても大量の瓦礫に埋もれようとしていました。
そしてこれが「県道」の終点にあるという薬師堂ですが、情報通り完全に倒壊しています。かつて「寛政十二年」(1800年)の銘のある薬師像が祀られていたそうですが…。ちなみに場所は地形図に卍マークのある地点よりもう少し先になります。
そしてこれが「県道」の終点にあるという薬師堂ですが、情報通り完全に倒壊しています。かつて「寛政十二年」(1800年)の銘のある薬師像が祀られていたそうですが…。ちなみに場所は地形図に卍マークのある地点よりもう少し先になります。
そしてすぐ脇にはかつて「薬師温泉」と言われた冷泉がちょろちょろと湧き出していました。わずかに湯の花が付着し、かすかに温泉の臭いが漂います。昔は入浴できたそうですが。
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そしてすぐ脇にはかつて「薬師温泉」と言われた冷泉がちょろちょろと湧き出していました。わずかに湯の花が付着し、かすかに温泉の臭いが漂います。昔は入浴できたそうですが。
帰りは県道を辿らず、完全に伏流となった東ノ川の河床を戻ります。大谷出合からは、登った尾根とマブシ嶺が綺麗に見渡せます。
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帰りは県道を辿らず、完全に伏流となった東ノ川の河床を戻ります。大谷出合からは、登った尾根とマブシ嶺が綺麗に見渡せます。
最後は河床から対岸に上がり、右岸に続く踏み跡を辿って大杖橋へ。グレーチングの長い吊橋を渡ると県道のバリケードへ出て旅の終わりです。
最後は河床から対岸に上がり、右岸に続く踏み跡を辿って大杖橋へ。グレーチングの長い吊橋を渡ると県道のバリケードへ出て旅の終わりです。

感想

「近畿の屋根」と呼ばれる大峰山脈と対峙するように、紀伊半島東部を南北に連なる台高山脈。その最高峰である大台ヶ原から4km余り南下した台高主稜線上に位置するのがマブシ嶺で、シーズンは多くの観光客で賑わう大台ヶ原周辺とは対照的に訪れる人も少なく、静かな山頂からは大展望が広がります。そんなマブシ嶺の南東麓・台高山脈の懐深い山間にはかつて「木組」と呼ばれた集落がありました。地図からその名前が消えて久しく、地形図を見るとこんな奥地に集落が?というような場所に位置した奈良県上北山村東ノ川最奥の集落跡を訪ねます。

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