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Yamareco

記録ID: 5091640
全員に公開
ハイキング
赤城・榛名・荒船

鹿岳・四ッ又山 奇岩の里山巡り

2023年01月14日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:37
距離
7.5km
登り
900m
下り
934m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:46
休憩
1:11
合計
5:57
距離 7.5km 登り 931m 下り 934m
9:33
20
11:18
11:19
24
11:43
11:52
12
12:04
12:34
30
13:04
13:13
47
14:00
14:21
23
14:44
19
天候 曇り一時雨 のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往き:上信越自動車道 下仁田インターより
帰り:登山口〜県道45号〜国道299号(上野村〜神流町〜志賀坂峠)〜道の駅両神温泉経由〜国道140号〜秩父〜R299-463〜所沢インター

駐車場は、鹿岳登山口駐車場(10台程度:トイレあり)
コース状況/
危険箇所等
岩尾根や急登の続くコースで、道の不明瞭な箇所などもあります。
★木々岩峠登山口〜高原下降点(ルートファイディング要、岩のロープ場あり)
登山口からしばらくかつて車が入った荒れた作業道が続きます。一部は舗装されていたようです。その舗装路が終わり、左に山道に入ってしばらく進んでいくと尾根に取りつきます。標識はありませんが、時々テープがあります。
急な尾根を登っていくと、右手に広い伐採地が広がります。伐採地の上の方に岩峰が見えていますが、目指す高原下降点はその岩の方向です。さらに尾根を進むと、一本の道型が横切ります。更にそのまま尾根を進むと、急斜面になって直進が難しくなり、右側をトラバースしていくと、右下から踏み跡が上がってくるのが見えました。そちらが正しい道のようで乗り移ります。先ほど尾根を横切った道型と繋がっているのかもしれませんが不明です。他にも道があるかもしれません。
テープのある道を辿ると、遠目に見えていた岩峰の基部に登り上げていきます。基部から岩の合間を縫って、ロープを頼りに岩の道を這い上がっていきます。岩を抜けると急斜面をジグザグにつけられた道になりますが、かなり傾斜がきつい道です。この道は稜線上のピークまでまっすぐ登っていきます。高原下降点というので鞍部的な所かと思ったのですが、尾根上の小ピークでした。(他に巻道があったのかもしれません)
★高原下降点〜鹿岳(ロープ・鎖・梯子のある急登が続く)
鹿岳に向けて、小さなピークを越えていくと、鹿岳(二ノ岳)と対峙するピークに出ます。ここから岩壁のように立ちはだかる二ノ岳に登っていく道が見えます。鞍部から二ノ岳へ取付くと、最初はロープにも頼りながらの岩登りで、途中から左に巻き気味に山頂の一角に出て、折り返して山頂に着きます。ここが本日の最高点です。
二ノ岳〜一ノ岳は歩く人も多いようです。急下降で鹿岳のコルに降ります。鎖、ロープ、梯子などが連続します。鞍部からは、一ノ岳の岩峰の基部を巻く、マメガタ峠への道が分かれます。一ノ岳の登りも二ノ岳同様で前半が岩の急登で、後半は土の急登です。それほどの標高差ではありません。
一ノ岳山頂から更に踏み跡があり、少し下ると展望のあるテラスに出ますが、ここから下は、三方が垂直な断崖になっているはずで、行き止まりです。一ノ岳からは、元の道を辿って鹿岳のコルに下ります。
★鹿岳〜マメガタ峠(一ノ岳の基部まではロープなどの急下降)
鹿岳のコルからの僅かなトラバースは細いので注意して進みます。一ノ岳の基部まではロープなどに助けられながらの急な下りで注意して進みます。基部まで来ると一ノ岳の断崖の迫力を感じます。マメガタ峠までは穏やかな道。800mあたりは水平な道でいい雰囲気です。何度か下降して植林地に入ると、広い雰囲気のマメガタ峠に到着します。
★マメガタ峠〜四ツ又山
落葉樹の中の尾根を登っていきます。最初はそれほどでもないですが、登るにつれて傾斜が増していくような感じがします。急登を登りきると、緩急繰り返すようになり、四ツ又山の看板のあるピークに到着します。しかし、ここは一番北のピークで、名前の通りここから四つのピークを登っていきます。それぞれにいろいろな石像や石祠があります。最後のピークが山頂で二等三角点が設置されています。
★四ツ又山〜登山口
しばらくは急な尾根道を下り、天狗の石像のある天狗峠に降ります。西上州らしい里山の雰囲気が出ています。峠からは右に大久保に下っていきます。前半はザレた急なつづら折りの道が続き、やがて植林地に入ると緩やかになってきます。そしてマメガタ峠からの道と合流し、歩きやすい道はやがて広くなって集落が近づくと車道となり、四ツ又山登山口の駐車場に出ました。最後は西上州らしい里の雰囲気のある峠道での締めくくりとなりました。
その他周辺情報 ドライブがてら、道の駅なんもく、道の駅両神温泉薬師の湯(600円)に立ち寄りました。
道の駅なんもくに、打田0貉瓩離汽ぅ麕椶あるのを見て、なるほど…と思いました。
木々岩峠登山口から山登りスタート。最初は舗装混じりのかつての車道です。道標はここから鹿岳の山頂まで出現しませんでした。
2023年01月14日 09:53撮影 by  iPhone 12, Apple
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木々岩峠登山口から山登りスタート。最初は舗装混じりのかつての車道です。道標はここから鹿岳の山頂まで出現しませんでした。
古い車道も終わり、山道を登っていくようになります。このあたりはかつての峠道の一部ではないかと思いますが、小石や木の枝、落ち葉などが道にたくさん落ちていて、歩きやすくはありません。
2023年01月14日 10:08撮影 by  iPhone 12, Apple
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古い車道も終わり、山道を登っていくようになります。このあたりはかつての峠道の一部ではないかと思いますが、小石や木の枝、落ち葉などが道にたくさん落ちていて、歩きやすくはありません。
尾根に取りついて登っていくと、右側に伐採地が広がりました。伐採地は道が探しづらくなります。前方に見える岩峰が目指す高原下降点の方向になります。
2023年01月14日 10:26撮影 by  iPhone 12, Apple
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尾根に取りついて登っていくと、右側に伐採地が広がりました。伐採地は道が探しづらくなります。前方に見える岩峰が目指す高原下降点の方向になります。
尾根を道型が横切っています。どこからきて、どこに行くのか不明です。
2023年01月14日 10:35撮影 by  iPhone 12, Apple
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尾根を道型が横切っています。どこからきて、どこに行くのか不明です。
尾根から外れ、テープを頼りに踏み跡を辿っていくと、前方の岩峰が近づいてきます。
2023年01月14日 10:42撮影 by  iPhone 12, Apple
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尾根から外れ、テープを頼りに踏み跡を辿っていくと、前方の岩峰が近づいてきます。
高原下降点に登りつきました。林の中の尾根上の小さなピークでした。
2023年01月14日 11:07撮影 by  iPhone 12, Apple
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高原下降点に登りつきました。林の中の尾根上の小さなピークでした。
二ノ岳手前のピークから、鹿岳の二ノ岳が一望できます。道は中央の岩場の左側を登って行っているようです。
2023年01月14日 11:31撮影 by  iPhone 12, Apple
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二ノ岳手前のピークから、鹿岳の二ノ岳が一望できます。道は中央の岩場の左側を登って行っているようです。
鹿岳山頂に到着しました。狭いですが、展望のいい山頂です。
2023年01月14日 11:40撮影 by  iPhone 12, Apple
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鹿岳山頂に到着しました。狭いですが、展望のいい山頂です。
鹿岳山頂からみる荒船山です。どこからも良く目立つ山ですが、今日は近いです。
2023年01月14日 11:41撮影 by  iPhone 12, Apple
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鹿岳山頂からみる荒船山です。どこからも良く目立つ山ですが、今日は近いです。
二ノ岳の下りから、一ノ岳が良く見えます。その向こうが四ツ又山ですかね。なんか、山頂がデコボコしていますね。
2023年01月14日 11:46撮影 by  iPhone 12, Apple
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二ノ岳の下りから、一ノ岳が良く見えます。その向こうが四ツ又山ですかね。なんか、山頂がデコボコしていますね。
一ノ岳の登り口。ここから高原の鹿岳登山口(駐車場の先)に下ることができます。マメガタ峠方面へは、この手前から一ノ岳を巻いていきます。
2023年01月14日 11:57撮影 by  iPhone 12, Apple
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一ノ岳の登り口。ここから高原の鹿岳登山口(駐車場の先)に下ることができます。マメガタ峠方面へは、この手前から一ノ岳を巻いていきます。
一ノ岳山頂です。ここも狭いですが、展望はいい所です。
2023年01月14日 12:04撮影 by  iPhone 12, Apple
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一ノ岳山頂です。ここも狭いですが、展望はいい所です。
一ノ岳の方向から二ノ岳を振り返ります。見る角度でいろいろ見えますが、一ノ岳は指先が突き出たような形。二ノ岳は横に広い岩のようです。下仁田方面から見ると両方とも細い岩が突き出ているように見えるのですね。
2023年01月14日 12:22撮影 by  iPhone 12, Apple
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一ノ岳の方向から二ノ岳を振り返ります。見る角度でいろいろ見えますが、一ノ岳は指先が突き出たような形。二ノ岳は横に広い岩のようです。下仁田方面から見ると両方とも細い岩が突き出ているように見えるのですね。
マメガタ峠に到着しました。ちょっと広い場所で、小休止しました。16時には下山したいので、ここからは、多少時間を気にしながら頑張って登ります。
2023年01月14日 13:04撮影 by  iPhone 12, Apple
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マメガタ峠に到着しました。ちょっと広い場所で、小休止しました。16時には下山したいので、ここからは、多少時間を気にしながら頑張って登ります。
登りついたピークに四ツ又山とあります。もう着いたのか?と思ったのは束の間のぬか喜びで、地図を見れば四つのピークのうちの最初のものなのでした。
2023年01月14日 13:41撮影 by  iPhone 12, Apple
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登りついたピークに四ツ又山とあります。もう着いたのか?と思ったのは束の間のぬか喜びで、地図を見れば四つのピークのうちの最初のものなのでした。
四ツ又山の最初のピークからは、鹿岳が良く見えています。こちらからは二つとも似たような形に見えます。
2023年01月14日 13:41撮影 by  iPhone 12, Apple
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四ツ又山の最初のピークからは、鹿岳が良く見えています。こちらからは二つとも似たような形に見えます。
二番目のピークに到着。山頂に仏像がありました。
2023年01月14日 13:47撮影 by  iPhone 12, Apple
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二番目のピークに到着。山頂に仏像がありました。
三番目のピークは道は巻いていくので、外れて少し登ります。その入口にある石像です。
2023年01月14日 13:51撮影 by  iPhone 12, Apple
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三番目のピークは道は巻いていくので、外れて少し登ります。その入口にある石像です。
三番目のピークには同じく仏像があります。少し、背後が晴れてきました。
2023年01月14日 13:51撮影 by  iPhone 12, Apple
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三番目のピークには同じく仏像があります。少し、背後が晴れてきました。
そして、最後に四ツ又山の山頂に到着しました。四ツ又山の登山口から登ると、ここが最初に登る場所になりますね。展望が良く、ここでやっとゆっくり休憩することにしました。
2023年01月14日 14:21撮影 by  iPhone 12, Apple
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そして、最後に四ツ又山の山頂に到着しました。四ツ又山の登山口から登ると、ここが最初に登る場所になりますね。展望が良く、ここでやっとゆっくり休憩することにしました。
天狗峠に到着。ここに小さな大天狗の石像がありました。
2023年01月14日 14:43撮影 by  iPhone 12, Apple
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天狗峠に到着。ここに小さな大天狗の石像がありました。
天狗峠から里の近くまで下りてきました。最後は西上州の山里の道らしい峠道でした。下に見えている広場は、四ツ又山登山口の駐車場です。
2023年01月14日 15:12撮影 by  iPhone 12, Apple
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天狗峠から里の近くまで下りてきました。最後は西上州の山里の道らしい峠道でした。下に見えている広場は、四ツ又山登山口の駐車場です。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル(使用せず) タイツ ズボン 靴下 グローブ(使用せず) 雨具 ゲイター(使用せず) 毛帽子(使用せず) ザック アイゼン(使用せず) 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 保険証 携帯

感想

曇りの予報ですが、この時期には珍しく気温が高いという予報。行く場所にさんざん悩んで定まらず、ヤマレコ昔作って保存していた計画を引っ張り出しての山行です。

下仁田インターから登山口に向かうと、鹿岳の奇峰が良く見えています。鹿…なんとなく、納得感がありました。そして、ゴルシュのような場所を車で抜けると再び景色が広がり、西上州でこんな駐車場があったのかと驚くような立派な駐車場に到着しました。登山口まではその山上の集落の中を歩いていきます。いい雰囲気です。
木々岩峠登山口からの道は、最初は舗装路こそありますが、道標がある訳ではなく、なんとなく山のカンを働かせながらの道。テープや地図を頼りつつの登りになります。尾根に取りつくとかなり急坂になっていき、最後に岩の基部から登っていくところは、一歩一歩体を持ち上げていく感じで、かなり息が切れました。このあたりで本物の鹿が2頭、山腹を駆けていっていました。そして、高原下降点の小ピークに到着。ほっと一息でした。

鹿岳の二つの峰は、岩場の上り下りもあり、見た目は大変そうですが、実際に登ってみるとそれほど標高差がある訳ではないので、意外とすんなり山頂に立つことができました。マメガタ峠に着いて時間を気にしましたが、これも杞憂でした。このあたり案ずるより産むが易しなのです。ただ、あまり調べていかなかったので、四ツ又山という名前からすると、まさか四つのピークを上り下りするのでは??と考えながら登って行ったのですが、ここは見事にフラグを回収したのでした。

さて、石像の並ぶ四ツ又山からの下り、大天狗のある峠に出て、ふと既視感を覚えます。西上州の峠の雰囲気は確かにこうだったなと…。そして下ってマメガタ峠からの道に合流した時、再び今まで数回歩いたことのある、西上州の集落を繋ぐ山道を思い出しました。その先に山奥の集落の屋根が見えてきます。西上州の山に登る楽しみは、奇岩や藪もさることながら、きっとこの麓の山里と一体となった里山の雰囲気と郷愁を味わうことのように思われたのでした。

大久保から鹿岳駐車場に戻るとき、再びゴルシュの中のような車道を歩いていきます。きっと車道ができる前から、この道は高原の集落への道として歩かれていたことと思い、往時を偲びます。よく整備された駐車場や標識を見て、南牧村の人々の好意に接した気がして、道の駅なんもくに向かい、並べてある素朴な品々を手に取ってみるのでした。

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