富士山・吉田ルート&お鉢巡り


- GPS
- 30:19
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,679m
- 下り
- 1,686m
コースタイム
- 山行
- 2:55
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:02
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 9:38
天候 | 9/13(土)晴れ一時霧、9/14(日)晴れ、七合目より下で霧 14日午前5時で3℃、お鉢巡り時は13℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りはザレた道中心で岩稜地帯(七合目〜八合目間と九合目手前)があります。頂上での御来光を避けたため、渋滞はありませんでした。 下りは基本的にザレ場ばかりです。最後の1.9Kmはアベレージで登りですが、歩き易いので時間短縮には貢献します。 |
その他周辺情報 | 三連休の中日ということもあり、下山後の富士吉田市から御殿場市方面に続くR138の渋滞が激しく、日帰り温泉(石割の湯)まで1時間以上掛かりました。 |
写真
感想
先週のリベンジで今回は吉田ルートから一泊で挑戦しました。
嫁はんは里帰りのため不参加、私一人での山行となりました(前回の里帰り時は一人で硫黄岳山荘に泊まりました)。
希望としては八合目以上で泊まりたかったのですが、9/9(火)のお昼時点では一番頂上に近い山小屋で空いているのは七合目の「鳥居荘」でしたので、即決で予約しました。電話では「もうキャンセル料が発生する期間に入っているが、いいですか?」と念押しされましたが、「暴風雨以外なら行きます。」と答えました。
初めての吉田ルート、それも一泊なので何時にスバルライン五合目に到着したらよいのか分からず、駐車場待ちは覚悟の上で先週と同じく、新東名・清水PAで車中泊して、先んずれば人を制すの喩えもあり、東富士五湖道路(休日割引適用で二区間合計740円)も利用して、富士スバルラインを目指しました。
富士スバルラインの料金所通過が午前7時、料金所には「五合目駐車場待ち3時間以上」との表示がありました。7時半前には車列の最後尾に取り付きました。私より前には20台くらい先行の方々がいらっしゃいました。
結局、2時間弱で駐車することが出来ました。スバルライン五合目は完全に観光地で、飛び交う言葉は日本語より中国語が圧倒していました。
先週に引き続き「富士山保全協力金」を支払いました。水ヶ塚乗換駐車場(富士宮ルート)では地図と小冊子を配っていたので、「地図はいただけませんか?」と聞いたところ、「なくなりました。」との回答でした。その代わりゴミ回収用のレジ袋を配布していました。(コンビニより上等の厚みのあるものです)
初日は七合目までなので、少し早く着きすぎた感もありましたが、遅くなるよりは良いだろうと思い直しました。結果、いつもの鈍足で歩いても3時間で鳥居荘に到着しました。鳥居荘は七合目では上の方に位置しますが、それにしても富士山吉田ルートは七合目と八合目の範囲が広過ぎます。
鳥居荘では会計と小屋の説明を受け、案内されたのは蚕棚の二階部分でした。布団は既に敷いてあり、布団2枚に3名くらいの超過密スペースでした。枕元に靴をビニールバッグに入れて引っ掛け、その下にザックを置く形です。隣のスペースには就寝中の方が1名、ザックは4つ置かれていました。
入口からすぐの位置に囲炉裏が切ってあり、焼印のための炭火が用意されていました。3名の方が囲炉裏を囲んでおられたので、私も中に入れてもらいました。昼食は途中のトモエ館でカップヌードル(閉店前セールで通常600円が500円)を頂いていたので、鳥居荘では”おしるこ(400円)”を注文しました(餅入りのカップしるこです)。ちなみに鳥居荘ではカップヌードルは600円のままでしたので、今回は大正解でした。
「トイレは外で右に行った所にあります。最初の1回だけ200円の協力をお願いします。後は何度行っても無料です。ベッドでは飲食禁止です。ここでお願いします。携帯、においのするスプレーなどは外でお願いします。」
囲炉裏端に4時間くらい居たので、自分でも説明できるくらいになりました。また、焼印(300円)も目の前で見るにつけ、六角形の杖に押印する方法もマスターしたような気持ちになりました。
従業員に聞くと、本日は満室とのことでしたが、閉館を明日に控えスペースを縮小しているので、その範囲で満室とのことでした。囲炉裏端にいた4時間で電話での宿泊問い合わせや、飛び込み客数名ありましたが断られていました。(外国人が多いように感じました)
唯一宿泊OKとなったのは、八合目から電話を掛けてきた80歳の女性とその息子さんだけでした。80歳で宿泊予約なしで富士登山し、上で断られて電話してきた訳で、無謀といえば無謀な行動ですが、人道上の配慮がなされたのだと思います。
夕食は4時半から24名単位で名前を呼ばれてのカレーです。私は当然第一グループです。最初はみんな「中盛」が出てきますが、一回だけおかわりが出来るシステムで、その時は「大・中・小」とリクエストできます。また、水は小さな使い捨てコップに一杯だけです。(私と同じ列にいた男性は三杯目をおかわりして認められていたので、このルールは厳格な適用ではなく、臨機応変の運用がなされているようです。)
食事が終わると次の方々が呼ばれるので、寝床に戻って只寝るだけということになりましたが、隣の人の腕と干渉するくらいの過密さです。当初は寝返りも打てず、じっと上を向いて目を閉じているだけでした。
皆さん同じような感じだったのでしょうか、鼾(いびき)も聞こえませんでしたが、2時間が経過したあたりから私の右隣の方が鼾を掻きはじめました。自分でも分かるのかすぐに停まり、また復活の繰り返しです。
左の二つ隣の方はもっと強烈でした。すぐ左隣の人と二人で来られているようですが、その人も我慢の限界のようで一時避難されました。そして、戻って来て今度は、その鼾の主とヒソヒソ話が始まりました。本人たちは小声で喋っているつもりなのでしょうが、漆黒の静寂の中ではよく聞こえます。
堪らず私が「談話室で話しゃええじゃろうが、わりぁ〜」と云ってあげました。隣の彼は「すみません。」と云って静かになりました。広島弁にビビッたのか、はたまたそれからも続く連れの鼾に耐えられなかったのか、午後10時ごろ寝床から出て行かれました。
頂上御来光を見る人のため午後11時半に”総員起し”が実行されます。その後は午前5時前の小屋前での御来光用の”総員起し”です。
この頂上御来光のメンバーに両隣の二人連れ2組も加わっており、それから後は打って変わって十分なスペースと静寂がもたらされました。頂上での御来光にはハナから拘らなかったのが正解でした。
朝は4時45分にトイレに行き、そのまま御来光を外で待ちました。この時間でも次から次と登山者が登ってきます。小屋前は御来光ポイントなので結構な人が集まります。昨日、予約なしで泊まった80歳の女性も早く目覚めたらしく、外でご来光を待ちながら、登山客と立ち話をしていましたが、小屋主が、「中で寝ている人がいるから立ち止まるな。」と云いに出てきました。
御来光を見て、その後、一泊二食付きの人は弁当が配布されます。また、「チェックアウトは6時でお願いします。」とのアナウンスもありました。私は小屋内で弁当を食べましたが、件(くだん)の80歳の女性が私に、「ここで食べてもいいのですか?」と聞きに来るくらい、小屋内は雑然としていました。
また、小屋内に水回りの設備はなく、トイレにはご丁寧に”歯磨き禁止”と貼紙がしてありました。”トイレ内での着替え、休憩は禁止です。発見した場合は素泊まり料金5400円を請求します。”とも書かれていました。
私自身、初めてトイレに行かずに出発するという事態となりました。富士山の山小屋は以前に比べて改善されたと聞いていたので、以前はどうだったのか・・・、空恐ろしいものを感じました。
ここ鳥居荘から岩稜帯がスタートします。ペース配分を誤ったようで、次の東洋館に辿り着いたときには息が上がっていました。それからは心を入れ替えて、ゆっくりペースで登って行きました。結果的には一般的なコースタイムで登れたようです。
先週は3094Mで引き返したので、それ以上は初の領域です。今回は痙攣の兆候もなく、発汗もそれほどでなく、順調に進みました。登りは昨日もそうでしたが、ZigZag方式です。岩稜帯ではそうも行かず、最小段差方式を採用しましたが、歩行距離は伸びますが、アキレス腱に掛かる負担は減り、確実に楽に登ることが出来ると思いました。剣ヶ峰への登りでも、滑ることなく、息も上がることなく登れました。
剣ヶ峰では記念撮影待ちの渋滞で30分の停滞を余儀なくされましたが、日本最高所は外す訳には行きません。
下りは当初は直滑降方式で下りましたが、親指に豆の兆候が現れ、下手すると爪までダメージを受けそうな感じだったので、ZigZag方式に戻しました。それ以降は親指への負担は減り、無事に下り終えることが出来ました。
下山後は日帰り入浴のため、先週と同じ”石割の湯(700円)”を目指しましたが、三連休の中日ということもあり、R138は渋滞が激しく、忍野八海経由でも1時間以上掛かってしまいました。
その後は、御殿場ICから高速に乗り、名古屋を目指しましたが、山小屋での午前0時以降の熟睡と、”強強打破”のお蔭で途中で仮眠することなく、無事戻ることが出来ました。
参考にさせていただきます。
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