白馬三山〜不帰の嶮〜唐松岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,183m
- 下り
- 2,165m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:00
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:45
- 山行
- 2:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:10
天候 | 初日 曇り〜夜雨 2日目 午前 晴れ 午後 曇り 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
その他周辺情報 | おびなたの湯 9:00から開いてます。大人600円。八方から車で20分くらい |
写真
感想
<感想まとめ>
・白馬はスケール大きかった
・寒気が入って空気は冷たかったが、「雪降るかも」という予報ほど寒くはならなかった
・不帰ノ嶮は岩場慣れ・高度慣れしていれば問題ないと思われる
・ヘルメット着用の登山者が多く、周知徹底が広がっているのだなと感じた
・テン場には14時には到着していないと場所の確保が厳しい
・とにかく人が多い、テント泊の登山者も多い。登山ブームは定着しているのかな?
<装備>
・500hpaで-15℃の寒気が入る予報だったので、寒さ対策としてウェアは秋山仕様で行った。
・シュラフは上下ダウン着用で夏山用(モンベル#5)で寝れた。他の2人は3シーズン用、厳冬期用だったので人それぞれ?
・キレット越えがあるので余計なものは持ってこないようにと事前に伝え、軽量化してきてもらった。ゴンドラ乗り場で軽量したところ、全員15kg以下。ナイス!
・不帰ではメット着用。簡易ハーネスをつけるか悩んだが、ビレイを取るよりもさくさく進んだ方がより安全だと考え、ハーネスは作らず。
<長い感想>
去年から行こう行こうと思ってなかなか機会がなかった不帰ノ嶮。
今回の連休、当初予定していた北アルプス案がなくなったので、代替としてこちらへ行くことに。
3大キレットの中で、八峰キレットがいちばん容易というのはよく聞くけど
不帰は大キレットと比較するとどうなんだろう?というところが、結局調べてもよくわからなかった。。
八方の第5駐車場に前泊。
3時時点ではまだまだ停められたが、朝5:00に起床した頃にはすでに満車だった。
タクシーで栂池まで移動し、チケット売り場に並んでいる際に、こやP班に遭遇。
頂上山荘まで行くということなのでしばらく行動を共にするが、途中で「大池泊まりにする」との変更。
がーん、宴会できると思ったのに…。おいしい夕飯を分けてもらえると思ったのに…!!
我々は翌日の行程が長いため、初日に頂上山荘までたどり着かないと後がツライ。
泣く泣く別れ、先を急ぐ。
小蓮華山を過ぎたあたりから、徐々にガスが湧いてきた。
飛騨側から漂ってくる空気がとても冷たい。寒気が入っていることを実感。
白馬岳を通過すると、山荘から頂上へ向かうたくさんの人とすれ違った。
さすが収容300人を誇る白馬山荘、人が多いわけだ…。
我々はテントなので、頂上山荘のテン場へ急ぐ。
15時時点で、もういっぱい。4テンは張るところがなく、ロープ外に張るしかないか?と思ったところ
どうにかギリギリのスペースを確保。
雨が降り出し、濡れながらの作業となったがなんとか設営。
テントに入って落ち着いたところで、ビール飲みながら夕飯。
yachimayuさんの自家製乾燥野菜入りビーフシチュー。旨い!パンも焼いてくれてお腹いっぱい、満足。
乾燥野菜作れるのすごい!軽量化・保存可できていいなぁ。見倣って自分も作ってみたい。
この日は2時間睡眠でとにかく眠くて、ご飯食べたらソッコーでおやすみなさい。
まだ18時前の明るい時間だったが、みな即寝。
稜線上では雪が降るという予報もあったため、シュラフは夏用か3シーズン用かで悩んだが
夏用(モンベル#5)で大丈夫だった。(ただし上下ダウン着用)
他の2人は3シーズン用と厳冬期用だったので、真ん中に寝させてもらったおかげかな。
2日目、朝はいい天気。
3時起床5時出発。
準備に2時間あるとテント撤収含めてもかなり余裕があり、手慣れてるメンバーだとラクだなーと実感。
テン場を見下ろすと、すごい数でびっくりした。カラフルなテントがひしめき合っていて綺麗だけど、混雑っぷりに引く。
稜線歩きは気持ちよい!
久々の山で、「やっぱり縦走いいな〜!!」とテンションが上がる。
朝陽がキレイ、雲海がキレイ、稜線がキレイ、下界の景色もキレイ。
歩いてきた栂池方面や、剱や槍、果ては富士山、八ツ、南アルプスまで眺めながらご満悦。
ルンルン気分で杓子・白馬鑓を越えて、さらっと白馬三山を制覇。
天狗山荘には不帰へ向かう人への注意喚起の看板などがあり、
ここでヘルメットを着用して進む人が多かった。
ちなみに今回、不帰を通過する8割以上の登山者がヘルメットを着用していたと思う。
つけていない人の方が目立っていた。
我々は天狗の大下り前でメット着用。
大下りは最初に鎖場が2箇所ほどあり、そこが一番の悪場であとはザレた下り。
約300mの標高差を一気に下りる。
登ってくる登山者と会話を交わすと、みんな「下る方がイヤだ」と言っていたけど
下りきった後に見上げると、やっぱり登る方がイヤだと思った…。。。
そして今回の主役、不帰ノ嶮。
急な岩場を淡々と登ってl峰を通過し、難所と言われるll峰へ。
遠くから見ても、長い鎖場の登りでちょっと渋滞しているように見えた。
ここは、登りに関しては鎖を使わない方が断然登りやすいと思った。鎖掴むとルートが限定されちゃうから。。
この後の鎖のトラバースが核心なのかな?
岩場慣れしてないとか、足場が悪くて高度が怖いとかっていう人はセミになっちゃうかもね、という感じ。
我々は淡々と通過…。ホントに淡々と…。
しかし今年初めてのテン泊縦走だったので、重荷で岩場を登るのはやっぱり疲れた。
体をひきあげるのがツライ!筋力も体力も落ちてるの実感。山に行ってないとダメだなぁ。
ガスってきてしまって、高度感を堪能できなかったのは残念でした。
lll峰はもはや「あれ、どれがlll峰…?」状態で、よくわからないまま気がついたら唐松頂上が目の前だった。
そんな明確なピークはなかった気がする。。
唐松頂上は激混み。さすが人気の山!山荘へ下るのも渋滞でした。
テン場もやはり混雑…。なるべく上の方に設営し、とっとと生ビールを買いに行く。
缶ビールも買って、さっそく「お疲れ宴会」開始。
時間を見計らって夕食の準備、今日はcapeの焼き鳥丼。五目御飯を使うのがよい。旨かった。
この日もさくっと就寝。山の中でたっぷりと睡眠を補給しました。
最終日は素晴らしい日の出を写真におさめて、たったか下山。
小屋では「8:30から運行」と聞いていたので、早くついても仕方ないからのんびり下っていたのだけど、
8時過ぎに到着したらリフトがすでに動いてた。どうやら8時から運行していたみたい。ラッキー。
下山して、みんな「小腹が減った!!」と叫ぶので
八方インフォメーションセンターでケーキだのおやきだのと食べて一息入れ、温泉へ。
「おびなたの湯」は情緒ある露天風呂だった。
洗い場が外で、シャワーが2人で1つを使うカタチなので寒い日はキツそう。。
脱衣所も狭く、身支度できるようなスペースがないので(ドライヤーも1つだけ)
風情は申し分ないけれど、アメニティやドレッサーなど利便性を求める女性には厳しいかもしれない。
単純に浸かるだけならステキな露天風呂でした。
お昼を食べて、ムスカの美術作品を見に行き、おいしいと教えてもらったパン屋さんに寄ってピザを食べ…
中央道の渋滞に突入!!
もうちょっと早く出ていれば回避できたかもしれないけど、その分色々と楽しめたので
「我が人生に一片の悔いなし」!!
楽しい縦走でした。一緒に行ってくれたyachimayu、cape、ありがとう〜。
白馬岳も唐松岳も行ったことがあるのに、不帰キレットを超えたことはなかったので、この連休に行くという頼もしい山岳会のパーティーに加えてもらいました。
テン泊全荷、縦走、岩稜帯。
加えて、同行者はクライミングスキルの高い健脚メンバー。
「行ける」と思ったから参加表明させてもらったのだけれど、「自分がお荷物にならないよう」というのが1番の課題だったのでした。
<準備で心がけたこと>
・軽量化(共同装備、食材、水(テルモス含む)で15kg以内)
⇒寒くなることが予想されたので防寒対策は秋山+レベル。せっかくの女子山行なので食事は貧相にしたくないなという思いもあり、まず削ったのは「あると便利なもの」とお酒。
自分は極端な寒がりではないのでダウンパンツも省きました。今回は大丈夫でしたが、これ以上寒くなった場合は必須かと。
・最低限のロープワーク
⇒何を持って「最低限」というかは、クライミングスキルの未熟な自分には判断が難しいところですが、「簡易ハーネスでセルフビレイとってね」と言われた時に一応できるようにというレベルで復習。
2014/9/13(土)
栂池から登り始めた頃は天気も良く、女子会トーク炸裂な楽しい山歩き。
ガスってきたため、小蓮華山から白馬岳の眺望を堪能することは出来なかったのが少し残念。
(同じ山岳会パーティーと一緒のテン場に泊まれなかったのも残念っ。)
白馬山頂宿舎のテン場はすでにいっぱいで、4テンが張れたのが軌跡のような混みっぷり(ふたりとも、ありがとー)。
「いつでも寝れるようにして女子会トークすればいいやん」と言いつつ、
前日の睡眠時間が少なかったせいもあり、横になった瞬間に激落ち。
17時30分に就寝。
一眠りして目が覚めた19時30分。
空には満点の星。天の川も見える!!
2人を起こそうか迷ったのだけれど、疲れてぐっすりな様子だったので、明日のことを考えやめておく。
雪を心配したのだけれど、そこまで酷く寒くはなかったので寝るのに支障なし。
2014/9/14(日)
朝日が出る前に、テン場を出発。
朝の7:00には白馬三山を踏破し、しばらくは楽しい尾根歩き。
景色も良くはしゃいでしまいそうになるところを、体力温存のために我慢、我慢。
天狗の大下り
上部に数か所鎖があり、手を使って下る箇所も何か所かあり。
登りの人とすれ違いが必要な場があるので、声をかけあいながら待つ場面も。
「石を落さないよう」CLからも言われていたのに、すれ違いを待つような何でもない場所で落としてしまう。大きく反省。
不帰嶮
先行するふたりに勉強させてもらい、声をかけてもらいつつ超えていきます。
全く登れないという箇所はなかったけれど、二峰北峰の登りで、一か所自分のスキルが足りないなあと感じる場所あり。
でも、怖さや不安より、まず「楽しかった!」が1番な不帰嶮超えでした。
登ること、下ること自体が楽しくて。
眺望(CL曰く、高度感(笑))が得られなかったのが少し残念ですが、あれで周囲も下もばっちり見えていたら、自分はどうだったのかなと思ったり。
<メモ>
キレット自体ではなく、自分の後ろのパーティーの在り様がすごく怖かった。
2人の体をロープで繋いでいるのですが、スキルのない私でも「???」と思う感じ。
しかも、あまり岩場に慣れていないのか、勢いに任せて反動をつけて登ってこられるので、何度か接触されて、びっくり。
(さすがに少し待ってもらうよう伝えました。)
でも、やはり1番怖いのは、「もうだめ」「置いて行くぞ」と喧嘩しながら進んでいることかもしれません。
早めに唐松岳頂上宿舎に到着。
今回もふたりが良い場所にテントを設営してくれたおかげで、早々と生ビールで乾杯ができ、まったりテントライフ満喫。
2014/9/15(月)
今日は、八方尾根を下るのみ。
振り返れば、白馬三山、天狗の大下り、不帰嶮、唐松岳も見え、
天候にもメンバーにも恵まれた この夏(夏?)1番の縦走でした。
反省は、縦走なのにラジオで天気を確認しなかったこと。
ちゃんとした山荘のテン場だと、そこで天気が確認できてしまうので、つい忘れがち。
今回同行させてもらったふたりを見ていたら、
自分も、もう少しいろんなことにチャレンジしたいかもと思えた山行でした。
今回は、本当にありがとうでした!!
<おまけ>
下山後は、大町にある山岳会仲間の芸術作品を見に行きました。
すごく不思議なかんじで、ひとことで言えば「綺麗」でした。
<おまけ2>
・根菜を乾燥野菜にするには、電子レンジを使用すれば早いです。
(人参、じゃがいも)2cm角に切り、電子レンジ10分。粗熱とレンジで発生した湿り気を乾かす程度で、その週に食すくらいなら問題なし。
ひ、ひろみちゃん(動揺)と行く!
白馬三山〜不帰の劍!!
前からずっとアプローチし続けてやっと実現したひろし兄貴との縦走にいけました!
なにはともあれ参加条件の「ひろみちゃん」と呼べるか核心…
歯を食いしばり、血反吐ははいたものの(?)なんとかクリア!
無事白馬へ乗り込みました。
白馬もキレットも初めて。
正直あまり白馬に興味がなかった(有名すぎて…)もののさすがの名山。
スケールの大きさに脱帽。
栂池からのとても登りやすい道+この景色。とても素敵な山でした。
初日はゴンドラ乗り場でコヤピー班に遭遇し、これはお夕飯のご相伴に…!!
と過大な期待をしたところ、なんと白馬大池までとのこと…
何たる絶望感…。
久しぶりにマコさん、チカさんも居て夜は楽しみにしていたから本当残念。。
しかし、2日目の行程を考え気を持ち直し白馬頂上へ。
頂上に近づき天気もガス気味。
寒気が入っている影響もあってか寒さが秋山…
よく見ると草紅葉も始まりつつありました。
寒さをレイヤリングで調整しつつ頂上を踏み、山荘へ。
頂上山荘についたときはテン場はいっぱい。。
テントとテントの間を縫って設営。
ヤチさんの乾燥野菜を使った激うまビーフシチューでコヤピーを忘れ…、
前泊の寝不足に陽があるうちに3人とも落ちました。。
2日目はいよいよ三山制覇と不帰越え。
予定通り出発し、朝日を拝みつつ杓子、白馬鑓を踏破。
最高の稜線歩きでした。
天狗山荘で十分準備し、いざ天狗の大下り。
ザレた斜面に気を付けつつ、降りて目の前にそびえる不帰へ。
難所は2峰の登りとトラバース。
しかし鎖はしっかりあります。
ザックの重さに降られないように、足が雑にならないように気を付けつつ
無事通過。
後ろを歩いてた別パーティが何やら口げんかしてたことの方が怖かった…
ロープで後方を確保してたけど、、ボディビレイ?なのか先頭の方はセルフをとってるようにも見えず…
人のことを気にしてる場合じゃないものの、険悪な雰囲気にびくびく。。
切れ落ちてる箇所で冷静さを欠いた行動はやっぱり怖いですね。。
ともあれ我がヒロミパーティは仲良く通過。
2峰のピークでちょっと一息。
さあ、あとひと越え!と進むと…
あれ、、あれはもう唐松山頂??
3峰はいずこ…
3峰を確認できず気づいたら唐松到着の失態…(汗)
ともかく無事ついたことはよかったよかった。
今回はひ、ひろみちゃん(やはり動揺)の安心CLとヤチさんとも相互確認しつつ
良い緊張感とそれでいて楽しい雰囲気で登れて充実した縦走ができてよかったです。
下山後はほっこりごはんを食べ、ムスカ先生の作品を解説付きで見てさらに女子旅を満喫!
充実満足の3連休でした。
みなみな様ありがとうございました!
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