塩見岳 蝙蝠岳への尾根歩きが最高 (鳥倉より三伏峠テント泊)
- GPS
- 46:09
- 距離
- 39.1km
- 登り
- 3,199m
- 下り
- 3,204m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:26
- 山行
- 10:22
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 10:47
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:54
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥倉林道は舗装されていて走り易いコースです。 今回は到着が遅い為、第2駐車スペースにて停車しました。途中路肩への駐車がずーと続いていて第一駐車場は満車でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図42 塩見・赤石・聖岳 ●鳥倉林道〜三伏峠 登山口までの林道歩きは緩やかで足慣らしにちょうど良いです。塩川ルートよりも標高が高く、歩かれている為登山口から三伏峠まで歩き易い整備された登山道です。中盤過ぎあたりで水場あります。 ◎三伏峠小屋 テン場は50張り位はるスペースあります。段々になっていて区画わけされているので使い易く、小屋・トイレとも近いので便利です。水場が降って10分くらいあるのが若干難点でしょうか。幕営700円で宿泊分を先払いします。もらった紙をテントにつけましょう。ビール350mlで500円。500mlで800円也。 ●三伏峠〜塩見岳 三伏山、本谷山のアップダウンとゴーロに向かう下りのあとは一気に登りです。いずれもしっかり踏まれていて歩き易いルートでした。展望があまり無いのが残念。最後の岩陵帯は慎重に登ると西峰と東峰で、稜線反対側の展望が広がります。 ●塩見岳〜蝙蝠岳 北俣岳付近が若干岩陵帯ですが、その後の稜線歩きは素晴らしいです。 蝙蝠岳への登りはハイマツ帯を抜ける為、枝漕ぎでうっとおしいかもしれません。 何度か偽ピークになかされ山頂が見えてきます。山頂からは大展望です。百高山に入る蝙蝠岳は、遠いながらも最近訪れる人が増えているようです。今回も数人山頂で一緒でした。 ●温泉 麓の温泉は早くて10時なので、三伏峠から下山するとまだ営業していません。そこで駒ヶ根まで下道で行き「こまくさの湯」にて汗を流しました610円也。 設備は充実しており露天風呂からは宝剣岳が遠望できます。 温泉向かい側にある明治亭で名物のソースカツ丼をいただきました。かなりのボリュームなので、大盛り頼むと結構大変です。 |
写真
感想
当初は西穂〜奥穂を歩く予定でしたが、全月末の白毛門沢で仲間が足を骨折した為、今年は中止にすることにして、さてどうしたものかと思案。せっかくの3連休だし百名山を歩きたいと考え、今年3月に2度目の挑戦も敗退した塩見岳に行くことにしました。天気も良いので3連休フルに使い、2日目足を伸ばして蝙蝠岳まで歩きます。
1日目は三伏峠のテン場を使うので、前日入りはせずに4時半に地元を出る。最近は南アも随分と人気になってきて、3連休では塩見もご他聞にもれず混んでいることを覚悟してきたが、駐車場は第2駐車スペースまでも路肩満載で想像以上に混んでいた。若干予定よりも大目に歩くことになったが、程なく登山口に付く。登山ポストには山のように自転車が括り付けられ、この中の難題かは日帰り塩見を目指しているのだろう。
初めて鳥倉より入るが取り付きの標高が高い為、塩川よりもゆるやかで歩き易い。10分割され各区間ごとに案内板があるのは目安になる。途中の水場があるが、三伏峠にもあるため、ここで汲む人も少ないだろう。予定より早く三伏峠に到着、テント場が思っていた通り結構混んでいたが、適地に幕営。時間があるので烏帽子岳まで歩くことにする。3月に三伏山から見ていってみたいと思った烏帽子岳は、小屋からも近く登りやすい。山頂からは360度の展望があり、今回は何とかガスの中、展望が垣間見えたので満足して下山する。帰りにお花畑から5分ほど降って水場でプラティパスに水を汲んで3日間の水を確保する。今日は結構冷えていたのでビールは飲まず、お湯割りですごす。寒くなるとお湯割りが旨い。
2日目、蝙蝠岳への行程は、マップ上で6時間以上あるため日の出前に出発した。ちょうど本谷山に到着したころ明るくなり始め、塩見と富士が浮かび上がってきた。3月にきたときは展望の良い山だと思ったが、実際には樹林が高く余り展望が良くない。少なくとも1メートル以上積雪があった感じだ。やはりアルプスは雪深い。日の出を本谷山で見る予定だったが、早めについたのでそのまま進んだ。
本谷山よりかなり降って登り返すも、冬は大苦戦した登山道も歩き易く早々に塩見小屋まで到着。天狗岩を過ぎたときに見える塩見の岩陵は壮観だ。慎重に岩場を過ぎて山頂に立つと、反対側の展望が開け、白峰三山の稜線とその先に富士山が見えた。鹿島槍みたいに南峰から北峰に行くのに数十分かかるのと異なり、西峰と東峰は30秒程度なので展望の良い東峰で休憩を取った。
山頂から見える蝙蝠岳のピラミダルな形を見ると行きたくなる人も多くなるだろう。ワイは巻くように繋がるその稜線の長さにたじろぎながらもワクワクする。北俣分岐を越え、若干の岩陵帯を慎重に越えると、いよいよ素晴らしい稜線歩き。この稜線歩きは最高に素晴らしい!蝙蝠への最後の登りは枝漕ぎが大変だが、是非歩いてもらいたい。塩見にくるなら二軒小屋から蝙蝠を越えてくるのが素晴らしいコースではないかと思う。
蝙蝠山頂に到着、標高2865mは百高山43位で最近注目を集めているようだ。残念ながら富士山は雲に巻かれ見えなくなったが、塩見、荒川三山を間近に見える大展望で、長くいたいが帰りの行程を考えるとそうもゆっくり出来ず元来た道を戻った。予定よりは早かったが休憩含めて11時間は久しぶりのロングコースだった。テン場についたらビール2本と、焼酎で3度目のリベンジにて塩見に登頂できたことを祝った。
3日目、早々に下山を開始した。下り中に見えた赤く染まる空の下の塩見のシルエットが印象に残る。歩き易い為コースタイムより早く到着し、麓の湯がまだ営業していないので駒ヶ根まで下道で行き「こまくさの湯」にて汗を流す。明治亭で名物ソースカツ丼のボリュームに驚きながら、山で消費したエネルギーを一挙に取り戻す。
次回塩見へ訪れる時は、間ノ岳からの縦走か、荒川・塩見の周回をしてみたいものだ。
コメント
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YAMA555さん、最高の山行報告と写真、ありがとうございます。
読んでいると、以前に登った際の記憶も蘇ってきましたよ。そういえば私が登った際は塩見の姿の良さにばかり気がいってて、蝙蝠の端正でピラミダルな三角錐な写真を全然撮っていなかったことも思い出し、YAMA555さんの素晴らしい構図の写真で改めての擬似体験って感じです。
なんか、また行ってみたくなりましたよ。
そして、実は私もいつかは間ノ岳から熊ノ平小屋でテントおいての塩見ピストンをやりたいなあと思ってます(^^)。
kazさん、記録参考にさせてもらったおかげで無事に蝙蝠往復できましたよーありがとうございます。
蝙蝠岳っていう名前も気になっていましたが、この端正な三角錐の山様がとても好きです。そして稜線歩きをしたらもっと好きになりました。この歩行中に富士山が見えていれば申し分なかったんですが…。
塩見小屋が新築されているので、テントではなく宿泊で歩けないかなと考えてます。三伏峠から烏帽子越えて避難小屋伯、荒川三山越えて二軒小屋泊、蝙蝠塩見越えて塩見小屋泊、三伏峠に戻る3泊4日をいつかやってみたいなーと。
熊ノ平テントピストンなら、仙丈岳から仙塩尾根を通り、塩見ピストン、間ノ岳から北岳行きたいですね〜。
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