扇山〜百蔵山
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- GPS
- 09:05
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,041m
- 下り
- 1,039m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
評価☆☆(5つ中) 関東しか晴れないということで、珍しい近場。 この時期大菩薩も奥秩父もただの冬枯れで山は地味である。富士山だけが上部冠雪していて、気休めになる。 百蔵山は富士山を見る山として大人気。扇山はその次人気。 扇山から百蔵山の縦走は、こんなところで400mも一気に下って、下山してしまうんじゃないかと怖かった。低い山だけどこの二つは独立峰だということ。百蔵山へは300mも登る。 百蔵山も急峻な山で、下りも急降下する。けれどルートは安全で心配はない。 クルマを梨ノ木平にデポして周遊コースで入山したが、クルマ回収に戻るのに、アスファルトを2時間近く歩いた。それでも里山集落の散策は久しぶりで、2週前の中山道ウォーキングに似ていて興味がある。といっても、こんな登山は年に1回しかやらない。 |
写真
感想
扇山とは実は40年前の中学生時代に友人と2回も計画したのに、権現山だけで時間切れになって、敗退した。中央道を走るたびにこの山が見えて、気になっていた山だ。
40年前とは、朝の4時に自宅で目覚めて、新宿を6時くらいの列車に乗って、上野原からバスで現地に、しかも当時マニアではJRのキップを収集するから「キップ下さい」というと、数分待たされて駅員に「無効」のスタンプ押されて、ニコニコしながらキップをもらったが、そういうのは40年前のアルバムに残っているのだが、こんなことしたのは、山日記をつけることが優秀で、当時はそんなこと教わっていた。間もなくこんな面倒は辞めたけど。
駅員に待たされている間に、田舎のバスは出発してしまうし、タクシーもないし金もないから乗れないし、だから上野原から「和見入口」までバスで行くはずなのにこうして2回とも乗り遅れて友人に迷惑かけて、だから権現山には二回とも登ったが、浅川峠で時間切れで下山して、若いのに走れば間に合ったのかもしれないが何だか呑気な登山をやっていた。中学生とか高校生の頃には。
40年ぶりにこんなところを再訪する時に、結局考慮したが、権現はパスして扇と百蔵に決めた。夜中にでて藤野Pで仮眠して、取り付きには暗い未明に付く。今朝は6時まで暗い。でもその時間からスタート出来て、大人になったということはマイカーがあるし、今どきJRで登山はしないし、その意味で体力は半減しても、能率はあがった。
扇山は本当に扇のように大きい。でも山の半分は杉植林だし、原生はミズナラの明るい森なのに、馬鹿植林にはガッカリ。
扇から権現を見るが、200mの標高差があるというのに、似たような高度で、権現は似たような山なみの一峰に過ぎず、期待はずれ。向こうに大菩薩も見えるのだが、1000mも高い山なのに、ただのボサにしかみえずに、興味はわかない。その向こうの奥秩父もしかり。ここからは嫌いだけどありきたりの富士山が、3千m以上に冠雪しているのか、山は上部が冠雪していないと本当につまらないものだ。富士の白い雪だけが、何だか気晴らしになる。
扇山から百蔵への縦走は、400mも下って、300m登り返す。百蔵は人気で10人くらいが頂上で富士の景観を楽しんでいた。中央道の大月から富士吉田へ、そこは富士の火山灰のなだらかな緩傾斜であるのが、ここからだとよく分かる。どっちゃり雪が降れば、大月まで滑ってこられるか。
百蔵からは中央道を見下ろすなんていう、どうも悪趣味としか思えない。しかもクルマのブーブーという排気音が聞こえてきて、山にいるというよりも自宅の裏をウォーキングしているという感じにもなる。でもまあここを山だと思うから腹が立つわけで、「下界の散歩よりもましだ」と思えば気も楽だ。
御正体なんてやまも40年前に登ったが、見えるのか見えないのか分からない。九鬼という山も見えるはずなのだが、どれだけ同定できない。他の客聞いても知らない。里山は呑気な客が多い。北アならば毛勝の山頂から針ノ木が見えるとか同定できるとか、もうマニアしかいないのだが、ここはそうでもない。呑気で気軽なのがいいのだが、しかしクライミングのサイエンスとか、好きな山に挑戦してみるとはとは、大いに遠すぎる。しょうがない今日はここしか晴れていないのだから。
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