以東岳八の字周回
- GPS
- 35:27
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 3,475m
- 下り
- 3,467m
コースタイム
- 山行
- 9:49
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 10:44
- 山行
- 9:59
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 10:55
天候 | 晴れ/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
出谷川から明光山まで約500mの登り返し:土の急斜面で、平らな足の置き場がなくて、木の根や角ばった岩などのフリクションが取れるところも極端に少なくて、とにかく滑ります。お助けロープが欲しいですが全くないので、必死に登る。チェーンスパイクがあったほうがいいかも。 明光山から先:刈払いのおかげで割と歩きやすいですが、刈られた笹の葉で足元を取られます。これが地味に体力を消耗。 その他は一般登山道です。 |
写真
感想
日曜出勤の振休を金曜日に取得し、いま話題の復刻ルートを歩いてきました。
まず、西川山岳会及びボランティアの方々に感謝します。歩くだけでも大変なのにチェーンソーや草刈り機を担いで登って、伐採作業もされて、本当に頭が下がります。
いつも通り大笹生ICに向かうと東中道(米沢北ICまで無料の高速道路)がまさかの夜間通行止め。
久しぶりに下道で栗子峠を越える。
南俣沢出合に車を止めて、バカ平から天狗角力取山(てんぐすもうとりやま)を目指す。雨量観測所あたりからの紅葉が素晴らしい。この時期に毎年のように障子ヶ岳を歩いてますが、今回はタイミングがドンピシャ。
天狗小屋で水を2.5L汲み、出谷川(でやがわ)に約650m下ります。残念ながら、この頃から曇り始める。
イワナ釣り師が良く歩いているようなので、道はしっかりしてます。でも滑りやすく、一度背中から転倒。(これが後に問題を起こす・・・)
川の水深は膝下ぐらい。登山靴を脱いで、ビーサンで渡渉。冷たいですが、短時間なので我慢。
増水時は渡れない可能性があるので、天気の見極めが大事。
出谷川から明光山(めいこうさん)まで約500mの登り返しがこのルートの核心部でしょう。土の急斜面で、平らな足の置き場がなくて、木の根や角ばった岩などのフリクションが取れるところも極端に少なくて、とにかく滑ります。お助けロープが欲しいですが全くないので、必死に登る。チェーンスパイクがあったほうがいいかも。登山道が痛むからダメとか言われるのかな?
「この滑りやすい急登がいつまで続くんだろう?」と考えるとメンタルがやられるので、何も考えずにとにかく無心で歩くことをお勧めします(笑)
明光山から先は刈払いのおかげで割と歩きやすいですが、刈られた笹の葉で足元を取られます。これが地味に体力を消耗。
残念ながらガスも出てきましたが、ガス抜けした瞬間に見える紅葉のエズラ峰が素晴らしい。
灌木帯を抜けたあたりで小雨がふってきたので、レイン着用。
ほどなくオツボ峰に到着。疲労困憊だけど、歩き切れて良かった。
天気が悪くて涼しかったため、水はペットボトル2本分、1Lのみ消費。ウォーターキャリーの1.5Lは手つかず(のはずだった)。暑い時期は、重くなるけど安全のために水をたくさん運びましょう。
以東岳に向かって一般ルートを歩くと、歩きやすさに感動!滑らない道はいい。
展望ないので山頂はスルーして小屋へ。2階ではストーブが焚かれていて暖かい。着替えしてザックからウォーターキャリーを出すと、えっ!100mLぐらいしかない。背中から転倒した時の衝撃でパンクしたらしい。そういえば、歩いているときにお尻が冷たかったな。
あまりに遠い碧玉水の水場まで今から行くのかと落胆したが、小屋番さんが水を分けてくれた。2Lで300円とすごく良心的。
9月の以東岳で寒い思いをしたので、ダウンパンツにダウンベスト、フリース、着替えのシャツ、薄いバラクラバまで持ってきたけど、小屋内はストーブのおかげで暖かくて、シュラフが要らないぐらい。
翌朝はガスガスだったけど、先が長いので天気の好転を待たずに三方境に進む。
高松尾根を歩くのは2年前の9月以来。前回も曇り/ガスだった(泣)
高松峰あたりでガスが薄くなってきて、美しい紅葉が見えてきた。二ツ石山あたりからは青空も出てきて、紅葉がさらに美しい。この天気だったら障子ヶ岳に行かないわけにはいかない。天狗小屋前のベンチで昼食後に障子ヶ岳へ向かう。程なくして小屋番の鈴木さんがポチと一緒に登ってきた。
鈴木さん:今日は芋煮会だから泊まっていけば。ビールも担いできたし。
私:いや、明日は仕事なんです。
鈴木さん:欠勤の連絡はしてあげるよ。なんなら退職届だって代行してあげるよ。
私:えっ、芋煮のために退職はしませんよ(笑)
鈴木さんと別れて先に進むと、5月の石転びでお会いしたayaさんと遭遇。しばらくお話してから、再会を祈念してお別れ。登山口でまた会ったけど(笑)
そびえ立つ障子ヶ岳を頑張って登ったら、紫ナデで軽い登り返しはあるもののほぼ下り。重力に従って転げるように歩いて、暗くなる前に登山口に到着。別々に同じルートを歩いたヤマッパーのなべちゃんさんと一緒に駐車場に到着。意外にも、車は隣同士だった(笑)
無事に8の字周回を終えることができて良かった。来年の紅葉時期に、今度は晴れの日に同じルートを歩いてみたい。
夕陽もご来光も駄目だったけど、満足できる山行でした。
〇天狗〜オツボ峰を考えている人へ
天狗角力取山に登ってから出谷川まで下り、オツボ峰まで登り返すタフなルート。健脚向けなのは間違いないですが、あまり整備されていない登山道に慣れていることも必要だと思いました。距離と累積高低差以上に疲労します。古寺鉱泉、朝日鉱泉、日暮沢、泡滝ダムからしか歩いたことがないと、あまりの未整備具合にびっくりするかも。高松尾根か蛇引尾根(針生平)あたりを歩いて問題ないことを確認してから挑戦したほうがいいかもしれません。大袈裟かな?
逆コースにしたら体力的には楽だと思いますが、明光山から出谷川間は下りだと滑り台状態になりそう。また増水して渡渉できないと絶望的。以東まで登り返すなんて、想像するだに恐ろしい。
歩いた印象としては、朝日連峰の三面(みおもて)、飯豊連峰のオンベ松に匹敵するタフでワイルドなルート。三面やオンベ松が好きな人は絶対に気に入ると思います。
参考までに、距離と累積高低差の比較をしておきます。
以東岳8の字周回:36.9km、3650m
三面〜狐穴ピストン:35.4km、2774m
オンベ松〜御西小屋ピストン:37.2km、2870m
ダイグラ〜丸森周回(大日岳含まず):27.9km、2811m
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