北大雪(ニセイカウシュッペ)
- GPS
- 128:00
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 3,491m
- 下り
- 3,490m
天候 | 2/10:晴れ、風弱い 11:午前中晴れ、風弱い→午後曇り(視界悪)、少し風強い 12:曇り、風あり、視界なし、常に降雪 13:快晴→午後は少し雲が出てきて夕方にかけて曇り 14:曇り、視界少 15:曇り、風弱い、視界あり、かなり気温低い |
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過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 当麻ヘルシーシャトー |
写真
感想
〃民清尭山−有明樹林内ルート−・1356−・1755−ニセカウ北東テンバ=C1
ニセカウ北東テンバまで進みたかったため、0時に札幌を出発して5:20に本気depa入山。月明り頼りに林道を歩いていると早速分岐を見逃してタイムロス。思ったよりいいペースで歩けていた。SB渡渉後の林道は不明瞭。2本の微沢を超えしばらく歩いてまたSB渡渉。・1266付近を歩いているとニセカウがしっかり見えてやる気出る。そこからは予定より早めにトラバースっぽく移動して・1356方面に向かう。間の深めの沢はCo1300辺りを渡渉。・1356を超えてしばらく歩くとCo1550くらいの比麻良山稜線の樹限に到達。ちなみにここまでのラッセルは結構重かった。ここで雄大なニセカウを堪能。シーアイゼン付けて・1755超えてコルまで。そこからはスキーでニセカウ北東テンバに向かう。記録がないため懸念していたニセカウ東の沢の渡渉は問題なかった。沢から上がったとこがいい感じに平らでここで幕営。
C1−ニセカウpeak−南峰−C1=C2
前日の疲れのせいか、全員熟睡。テントの上に吊るしておいた4時の腕時計のアラームに誰も気づかず、Mがその45分後にみんなを起こしてくれて起床。1分間くらい呼びかけていたが誰も起きなかったらしい。
予定より南の木がつながった尾根を登っていきCo1700でEPの変更。この際アイゼンバンドの調整にFは30分くらいかけていた。LとsLはもう少し気温が低かったり天気が悪かったりしたらブチ切れていたと思う。天に感謝してほしい。ピークまでの岩とかはすべて西巻き。ピークは看板の先だけが雪面に出ていた。その後東面の狙っていたライン上に移動したが、しばらく待っても正午ごろからなくなってきていた視界が回復しないため撤退。この際、帰りに下りる尾根を間違えるという大反省。全員がなんとなく「こんな急なとこ登って無くね?」という気持ちで斜面を下りていたが、やはり間違っていた。初冬強化訓練よりシビアな下りと登り返しでした。正しい尾根に乗り直してテンバまで。
東面の狙っていた尾根上のライン(地理院地図の「ぺ」あたりからの尾根状のライン)は上部こそ少し急(崖マークのとこはとくに問題なし)だが、それ以外は滑りやすそうだし、下の方はほぼ平らである。対岸から見ると途中にすごいノールがあるように見えるが、対岸効果なので気にしなくていい。滑走の困難さというよりは雄大さがうりのスロープになると思う。そのほかの沢中のラインはいかにも雪崩れそうな感じ。特にピーク直下のラインなんかはなかなかエクストリーム。
テント内で家族や兄弟の話に。sLはその昔弟に「お前が本気でかかってきても俺は死なないけど、俺がお前に本気出したらお前は死んじゃうから手加減してやってんだ。わかってんのか雑魚」的なことを言ったことがあるとのこと。こいつの弟じゃなくてよかった。
C2−ski−C2=C3
携帯のアラーム音で起床。天気が悪く視界もないがとりあえず昨日と同じ尾根を登って登った尾根の南側の斜面を滑る。短いが結構楽しい。2本目も同じところから少し南のラインを滑るとノールがあってさっきより急でいい感じ。他に滑るところもなくなったので早々にテンバに戻ってイグルー作成大会。Aはスノーソーないのにかなり上手に作っていてすごい。
テントに入ったらLの個スぺの冷凍ラーメン二郎を作るが、これがめちゃくちゃうまい。わざわざもやしとキャベツを冷凍して持ってきた甲斐があった。
C3−上−ski−・1755−・1521−・1356=C4
予報通りの晴天。2日前に降っていた降雪結晶のことを考慮して東面の滑走はやめておこうという判断をしていたが、滑るならこの日だったのだろうと思う。行きと同じルートで比麻良山・1755コルまで。そこから比麻良方向に少し上がったところからみるニセカウが雄大だったので撮影大会。みんなのPCのデスクトップ写真が出来上がった。
帰りのレンタカーの予約と送迎のお願いも完了していい気分で比麻良山東の斜面へ。長くて雪も軽くてなかなかの1本。ピークにから延びる尾根を登り返してもう1本。滑りやすくてよいスキーだった。荷物回収して・1755、そこからはスキーで降りる。みんな4日目の疲れがたまっておりヘロヘロな感じだった。この尾根に登りのとき打っておいたデポ旗は4日間の時を経て無力化されていた。長時間置く場合はピンクテではダメっぽい。
Co1550くらいの樹限から・1356までは広くて意外とわかりにくく、少し滑っては地図をみて周りを見てしながら移動。・1356手前のコルで幕営。
C4=C5
起きてすぐは少し明るかったがやはり予報通り視界が悪いので停滞。
C5−・1488−渓雲橋下山
いつもより30分早いアラームで起床。というのは嘘でLは足元が寒すぎて3時間前くらいから起きていた。軽さを重視して厳冬期に使うには薄すぎるシュラフを持ってきていたがここにきて限界が来たという感じである。エッセン食べて外に出るとめちゃくちゃ寒い。2年前の正月の天塩より寒い。というか入部してから1番寒い。排泄の際にテムレスを外した数十秒の間に指先の感覚が消えていくのを感じた。各々忙しく動きながらdepa準備をしていると、Fが震えながら「めっちゃ寒いです」といってうずくまっている。やばそうな感じがしたので低体温症の初期症状と判断してシュラフかけたりプラティパスにお湯いれて湯たんぽをつくったりする処置を行った。あとめちゃくちゃ糖質取らせた。テントも張り直し、今日は滑走無理かもね、なんて言いながら回復を待つ。動けそうな状態まで回復したので10時くらいにdepa。滑走はやめておく判断をして、有明北の・1488まで行くとそこからはトレースがあった。最後までスキーで下山完了。
帰りはしゃぶ葉へ。山行6日間大便が出なかったAはここでついに放出。何かをやり遂げた後のすっきりした表情でトイレから出てきた。0時過ぎに帰札。お疲れさまでした。
総括
有明、天狗の北面とニセカウの東面を滑りたいという目的で計画した山行だった。目的達成!とは言えないがこの時期にニセカウピークにもいけたしなかなか良かったと思う。ひそかに滑りたかった比麻良山の東も滑れた。最終日、有明・天狗周辺を滑れなかったのは残念だが、この辺は下界が近くていつでも行けるのでいいでしょう。
ニセカウの東面を積雪期に滑った記録はほぼ見ていない。その理由は滑走の難易度とかではなく、滑った後帰るのが大変で基本1dayでBCスキーをする一般の人にとっては行きにくい場所だからだろうと推測。ニセカウ東のあんな場所にテントを張るのは部の人間くらいものだろうし。学生という身分を有効に使えた山スキー部らしい山行だったのではと思います。
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