加賀白山 -岐阜側の平瀬道から-


- GPS
- 06:49
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,736m
- 下り
- 1,743m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全て良く整備された登山道。平瀬道に注意喚起された崩壊箇所があるが、足場はしっかりしている。大汝峰周辺の岩場伝い箇所で案外マーキング少ない。 |
写真
感想
締切仕事で土曜日も出勤、深夜にようやく仕事が片づき、さて日曜日帰りで行く場所を考えた。白山の岐阜側、平瀬道にまだ行ってなかったなと思い立ち、午前2時まで登山支度をしていた。
朝5時に自宅を出て北陸道、東海北陸道と車を走らせ、白川郷インターを下りて約28km、白水湖畔にある平瀬道の登山口に着いた。登山口真ん前の駐車場は満杯、白水湖畔ロッジ前の大きな駐車場は未だ空きがあったが、その後満杯になったかも知れない。登山出発準備の人達で賑わっていた。
ほぼ午前7時に登山口を出発、前後にもどんどん歩き出している。直ぐに団体さんの後ろに付いたが、ウォーミングアップとして最初から飛ばさない方が良いと思ったので、しばらく大人しく付いて行って、その後抜かせてもらって歩を速めて行った。前半の樹林帯内は木の階段などが綺麗に整備されていて歩き易い。
寝不足だしロングコースでもないから、今日は急がずじっくり登ろうかと歩き出す前は思っていたのだが、歩き出してみるとなかなか調子が良い。先週は雲ノ平、水晶、赤牛、読売新道などを3日間で50kmをテント装備で歩き回った。体が山慣れして丁度疲れも取れた、一番優れた状態だと解って来たのだ。そこで一応頑張って歩くことに気持ちを切り替えた。途切れない登山者をごぼう抜きにし、息はハアハア、心臓ドキドキで汗だくだが、苦しいとは全然思わない。本当に今日は調子が良いことの証拠だ。荷物も靴も軽いし羽が生えたようだ。
標高1700mを越えると周囲の木も低くなって眺望が効く様になってくる。ナナカマドやカエデの紅葉が見ごろを迎えていて澄んだ青空をバックに輝いている。御前峰と剣ヶ峰もすっかり色づいている。西の方、遠くの山も次第に見えて来て、なんと昨日噴火した木曽の御嶽が、その噴煙も見えているではないか。
標高2000mに達し、山道が緩くなると大倉山、少し下って避難小屋となる。ここは水場もトイレの設備もなく、携帯トイレ使用のためのトイレスペースがあるのだそうだ。ここで最初の休憩のつもりだったが、休もうという気が起きない。小屋を覗いたり、水を飲んで2,3分ほど居るだけで出発した。
大倉山から先はさらに眺望が良くなる。白山山頂はもちろん、三方崩山方面の眺めも良いし、白水湖の湖面も見える谷も良い。遠くには御嶽、乗鞍、槍穂がずっと見えていて、途中で抜いたお二人(多分ご夫婦)に御嶽の噴煙が見えますねと話をしたら、先週はあそこにいたのよ、とのこと。弥陀ヶ原の東端になるのだろう、台地に上がって道が水平に近くなり、これも良い色づきの別山が見え、緩い尾根を乗越すと下りとなって室堂の施設が遂に見えてくる。
室堂で休むのが当然と思っていたが、ここまで来てやっぱり休まなくても良いという気になる。室堂直前の分岐で右に折れ、そのまま一気に御前峰の山頂を目指す。バリバリのトレランのスタイルの人が、薬師岳や剱岳早月尾根では結構いるのだが、ここではこれまで殆ど見かけない。頂上を目前にして一人いたのだが、ラストスパートの僕はその人をも抜いて神社のある山頂に到達。登山口からここまで誰にも全く抜かれることはなかった。2時間35分は標準コースタイムのほぼ半分だ。
御前峰山頂ではさすがに大休止、まず三角点で記念写真、白山比弯声勹宮にお参り、展望指示盤へと歩き回った。奥宮では手を合わせて御嶽犠牲者のご冥福と残り被災者の無事救出帰還を祈った。それから一角に陣取って、持参のビールで乾杯、これが至福の美味さなのだ、秋晴れと紅葉と大展望と、快調に登れた感慨をつまみにして。
一息ついてお池巡りと大汝峰の散策に出かける。ビールが入って若干良い気分で、ここではのんびりと歩き、室堂に戻ってくるまで御前峰についてから2時間を消費した。室堂で食事休憩とするが、自覚としてはすっかり酔いは覚めていて物足らないと感じ、室堂売店で缶ピールを買ってしまった。
正午を回った所で下山にかかることにする。最初の緩い登り返しではほろ酔い気分が残っていたが、一汗かけば覚めて行き、本格的な下りになると共にまた調子を上げて行った。先週の雲ノ平、読売新道と比べればここの「急坂」は子供だましくらいにしか感じないし、相変わらず眺望も紅葉も素晴らしい。気分も快調のまま、大白川の登山口に飛び出すのであった。
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