蝶ヶ岳(須砂渡ゲート-三股経由で)
- GPS
- 10:20
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,199m
- 下り
- 2,203m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:19
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・ゲートに雪がなかったのでチャリを使ってみたが除雪は数百メートルのみですぐに雪道になったためほとんど利用できなかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆須砂渡ゲート〜三股 ・最初の数百メートルは発電所?の関係で除雪されている。 ・その後は斜面の北側(日陰)は雪が残っているが南側は融けている。 ・常念東尾根の取り付きから上は比較的雪が多いのでスキーが使える。 ・三股のトイレは使えない。 ◆三股〜ゴジラの木 ・橋を2か所渡るまでは夏道を外さないこと。 ・ゴジラの木の手前は急登なのでスキーでは登れない。自分は南側から巻いてまめうち平までは夏道を外して登った。 ◆ゴジラの木〜まめうち平 ・まめうち平までの斜面(1600m〜1900m)は急で15cmほどのパウダーの下は凍って不安定だったためかなりテクニカルな登りとなった。クトー必須。ルート取りも尾根とか藪とかあってなかなかむずい。 ・まめうち平は南東から巻いて夏道に合流した。 ◆まめうち平〜蝶沢 ・夏道を大きく外さないように気にしながら登りやすいところを適当に登っていった。 ◆蝶沢〜最終ベンチ ・サラサラの雪の下がカチカチでスキーでは非効率だったためシートラに換装。夏道沿いに古いトレースの上を歩いていった。 ・沢など樹林がない場所は新雪でトレースも埋まっているのでラッセルが必要だった。 ◆最終ベンチ〜山頂 ・ラストは風衝地でサラサラ雪から解放されるため再びスキーとクトーで登頂。 ◆スキー滑走 ・山頂から蝶沢までは夏道無視で上からトラバース気味に滑っていくと素晴らしい疎林のパウダーが味わえる。こんなスキー向きに良い斜面があるなんて知らなかった。 ・蝶沢〜まめうち平〜ゴジラの木は登ってきたルートを意識して大きく逸れないように滑走。それほど密林ではないので初冬の白山に比べればはるかに滑りやすい。 ・ゴジラの木〜三股も夏道沿いに滑走。橋を外さないように注意。 ・三股〜須砂渡ゲートまでは登りが2か所あるが最初の登り坂は長いのでシールで登った。 ・常念東尾根取付き〜橋まで歩いて再び滑走。チャリデポからはチャリで楽々帰還。 |
その他周辺情報 | 須砂渡食堂のチャーシューメンがおススメ。他もおいしい。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
冬型で日本海側の天気は雪。槍穂あたりから南は晴れる予報だ。
そういえば今年は一度も北アルプスに行っていない!立山は敗退したし…
表銀座へ行って槍穂の絶景を眺めてこよう。燕岳や常念は厳冬期に登っているが蝶ヶ岳は意外と登ってないな…じゃあ行ってみるかということで須砂渡ゲートから三股経由で蝶ヶ岳を目指すことにした。
前日の夕方ゲート前まで行くとほぼ満車状態。まじっすか。蝶ヶ岳というよりは人気の常念東尾根なんだろうな。
10年前は常念東尾根なんてほとんど行く人がいなかったのに最近はインフレ状態。ヤマレコやヤマップの力なのだろう。
1時半に起きて2時にスタート。今日はダメ元でチャリを持ってきた。最初は順調にヒルクライムしていくが発電所で除雪は終了。雪が出てきても頑張って漕いでいく。初冬の白山もこんな感じだからな。とはいえ徐々に雪は深くなっていく。スキーの方が楽なんじゃないか?ということで早くもチャリデポ。1kmも使えなかった。まあないよりマシか。
今日はファットで来たので軽い。シールで歩くほどの積雪でもなかったのでそのままシートラで歩いていった。S字カーブのところで後続のヘッデンが見えた。みんな早いなぁ。きっと東尾根なんだろうな。東尾根の取り付きを過ぎるとやはり後続は追い付いてこなかった。今日も一人旅になりそうだ。
途中からスキーを履いて林道をショートカットしたりしながら三股に到着。2時間半もかかった。雪切れとか多かったし仕方ない。
三股から先もツボ足トレースとスキーヤーのトレースが残っていた。いつのものだろう?前日ではなさそう。
3本ほど橋を渡ってゴジラの木の手前まで進むと急な階段が出てきたのでそこから夏道に別れを告げてルートファインディング。
1600m〜1900mの壁は15cmほどの新雪の下がカチカチ状態で緊張の登りとなったがまめうち平まで来て一安心。ちょうど周囲も明るくなってきたので森の景色を眺めながらスキーハイクを楽しんだ。
蝶沢を過ぎて2,200mあたりまで行くと斜度が増して凍結斜面に乗ったパウダーに苦しめられた。スキーが落とされて足場がおぼつかない。これは素直にツボで夏道を歩いたほうが速いと判断して換装。それでも昨晩降った新雪のラッセルはなかなか堪えた。
最終ベンチを過ぎると森林限界を超えて景色がガラッと変わる。初めて見る厳冬期の蝶ヶ岳は白いマシュマロに包まれていた。やっぱり初冬の景色とは全然違う。最後はスキー&クトーで固い斜面を登ってピークへ。槍穂の絶景も待っていてくれた。
強風予報だったが山頂は穏やかでずっとのんびりしていられるコンディションだった。
貸切だと思っていたが長塀尾根に下りていく単独の登山者を発見。話せなかったけどお互い良い日に来ましたね。
360度の大パノラマを楽しんだら滑走開始。登りは苦しめられた15cmほどのパウダーだが滑りになった途端天国に変わる。
しかも蝶沢の合流地点までは意外と疎林で素晴らしいパウダーとツリーランが楽しめた。意外と蝶ヶ岳はスキーの山だった。
時折登山道に合流してはまた離れ・・・を繰り返して滑りやすいところを選んで降りていく。滑った後からスラフが落ちてくる。狭い場所やアイスバーンや急斜面、デブリなどバリエーションは豊富でかなりテクニカルな滑りが要求されたがこれが山スキーの面白いところだ。
無事50分ほどで三股登山口まで滑り降りたらあとは須砂渡まで帰るだけ。帰りはスキーが良く滑ったが雪切れがなければもっと楽だったと思う。
いやいや景色はもちろんだが意外と滑りも楽しかった蝶ヶ岳。少なくとも燕岳や常念岳よりははるかに楽しめた。厳冬期のレパートリーに入れちゃおうかな。
26日に行きましたが蝶沢上部で敗退しました。常念東尾根は大人気ですが蝶ヶ岳は静かで良いですね。
26日ニアミスされてたんですね、蝶沢からのトラバースと登りの繰り返しはなかなか体力的にも足場的にも大変だったと思います。稜線の景色が見られなかったのは残念でした。
常念よりルーファイは難しいですが蝶は静かでいいですね、ぜひまたチャレンジしてみてください!
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