巻機山
- GPS
- 06:37
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,529m
- 下り
- 1,527m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:27
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分。雪質は一昨日の新雪がまだ落ち着いておらず、滑りにくい箇所が多かった。 |
写真
感想
冬期の登山口近くには5時半頃に到着。既に10台ほど先客がいて準備をしていたり出発済みだった。一応今日は平日だが、飛び石連休なので休みの人も多いのだろう。気温はマイナス1℃だが無風なので数字ほど寒さは感じなかった。準備の後5:46に行動開始。雪の上に乗って板を履く。雪面には無数のトレースがあり、昨日着いたものと思われた。一昨日はここも標高の高い所は積雪があったはずだが、昨日が好天だったので今日は雪質に期待を持てそうになかった。前後に登山者が何人か歩いている。他人のことはとやかく言えないが、皆朝が早い。橋を渡ると夏期の駐車場が見えてくる。当然まだ雪の下。更にここから少し歩いて井戸の壁に取り掛かる。天気快晴で放射冷却が効いたのか、雪面がばりばりになっている。あちこち登山者が歩いたトレースがあり、そこをスキーで登るのは厄介だったので、なるべく踏まれていないところを選ぶが、狭い尾根なのでそれも限界があった。雪が硬く、尾根の傾斜がきつくなるとシールでの登りは限界になるので、早めにアイゼン歩行に切り替えた。雪が硬いためアイゼンをしっかり効かせながら登らなくてはならないし、傾斜があるところはこの登りの為に持参したピックストックのピックを刺しながら登った。雪のない時期に登ると何の問題もなく登れるが、雪のある時期だと楽ではない。ザックにスキーを取り付けているのでバランスも悪い。なので急傾斜のところはピックを刺しながら四つん這いで進むことが多かった。硬い雪に難儀しながらも7:27に壁を登り切る。天気良く無風なので暑くて仕方なかったが、登り着ると展望が開けた。ここで座って小休止。水分を補給する。この先は傾斜は緩くなるが雪質が相変わらずなので、板は履かずにもう少し様子を見つつ歩く。そして傾斜と雪質がシール登降に適切になったあたりで板をザックから外す。今シーズン初のシートラーゲンはやはりきつかった。
シール歩行に切り替えたあたりはぶなの森だった。ここをパウダーの時に滑ったら楽しいだろうと思いつつ、なかなか訪れる機会がない。パウダーの時期にあの壁を登るのも大変そうだ。今日は気温上昇と共に緩んだ雪質になっていて、帰りは滑りが楽しめそうだった。ぶなの森を進むと徐々に樹木が少なくなり、じきに森林限界を越える。超えると風が出て寒そうだったので、手前で休憩を取った。ここで持参したパンを食べる。休憩後に出発。この先はしばらく進むとスキーとそれ以外ではルートが異なる。ここでもアイゼン歩行に切り替えることが多かったが、今日は雪が緩んできたのでクトーを付けて大きく回るルートを選んだ。少し遠回りになったが硬い雪はなく巻きながら進むことができた。9:38に前巻機に到着。ここでようやく巻機山の山頂方向が臨めるようになる。相変わらずの好天、雲一つない青空。ここからは一回避難小屋へ向けて下り、その後登り返す。避難小屋は遠目では姿が見えなかったが、泊まり装備の人と何度かすれ違ったので、泊まれるようになっていたのだろうか。シールを付けたまま下ったが、コントロールがしづらく転倒しそうになった。転ばずに何とか乗り切り、登り返しにかかる。この登り区間は風が全くなくて、雪面からの照り返しが強く大変暑かった。すっかり春スキーの季節になったことを実感した。斜面を登り切れば山頂まではもうすぐ。ここは例年積雪が少なく雪質も硬い。スキーで来る必要はないがそのまま歩き10:18に無事巻機山の山頂に到着。無人。下界に定時連絡を入れる。山頂からは周囲がぐるっと見渡せた。快晴微風。さすがに山頂だけは少し風が吹いていたが、それでも寒さはほとんど感じない程度だった。暑さや硬い雪で疲労したので、座って休む。そして例によって休憩しつつ下りの準備をする。雪質に期待は持てないが、来てしまった以上下るしかない。準備終了して10:41に下山開始。初めはほぼ水平移動なのでスキーの機動力は全然活かせない。避難小屋へ向かう斜面は新雪なら滑り易かったと思うが、既に雪が重くなっていて滑るのが大変だった。鞍部まで降りたら板を背負い前巻機に向けて登り返す。足腰疲労していて毎度この登り返しは楽ではない。登ったらザックを下ろしてしばし休憩。休み休みで進まないと足が持たない。少し休んだら再度滑走開始。来た道を戻るが、来たときよりも更に雪が緩んでいてその点は良いのだが、滑らない雪質になっていて、快適なターンが難しかった。新雪が降った後好天が続いたらこの状態は致し方ない。転ばないように降りて行く。ぶなの森に入る手前は雪質が良ければ快適なのだが、今日に限っては曲がらない雪質で、滑るのが難しかった。人によっては問題ないのかもしれないが、自分には手に負えない雪質だった。ぶなの森に入るとやはり雪は湿気て重かったが、適度に樹間が空いていて、案外滑りも楽しかった。今日快適に滑れたのはこのぶなのツリーランだったと言っても良いと思う。ぶなの森は続くが、井戸の壁を下らなければならない。ここは斜面が急だし空間が空いているところも少ないので、とにかく安全第一で下る。ここは毎度滑ると言うよりも降りると言ったほうが適切かもしれない。壁を下り切ればあとはクルマまで事故なく戻るのみ。湿気た雪は滑りも悪かったが、そこはワックスでごまかして進んだ。山頂を出てから約1.5時間経過した12:14に無事クルマに戻った。これで行動終了。後片付けをしていて周囲をよく見ると、大量に花粉をつけた杉の木が多く見られた。すぐにマスクをしたが遅く、その後くしゃみが止まらなくなった。この時期雪山はマスクなしでも快適だが、下山後はとにかく花粉が辛い。
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