早池峰山 猛烈な風とガスの中を登り、下りたら晴れるの最悪パターン
- GPS
- 08:52
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 974m
- 下り
- 968m
コースタイム
天候 | 猛烈な強風とガス 山頂時々晴れ 下山したら快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10月9日午後8時に自宅を出立。 高井戸から首都高に乗り、東北道から釜石道へ。 東和ICで高速を降り県道43号へ。 早池峰ダムそばの『道の駅 はやちね』で1時間半仮眠後、県道25号で河原坊駐車場へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎河原坊 早池峰山南西、県道25号沿いにある早池峰山の最もポピュラーな登山口。 登山口に駐車場と早池峰総合休憩所とトイレ、登山届提出ボックスが置かれている。 釜石道東和ICから約45分、東北道花巻、紫波ICからそれぞれ約1時間。 岳集落までは2車線の快走路だが、岳集落〜河原坊は1車線のカーブが連続する道となる。 駐車場は4面あり53台駐車可能、舗装済、区画あり 夏場は岳〜江繋間は昼間通行規制が行われる。 トイレは男女別、水洗、水道、ペーパーあり。 小田越登山口にも仮設トイレあり ◎小田越登山口〜早池峰山頂 標高1250メートルの小田越から標高差670メートルを登るコース。 20年前は小田越コースから登りコメガモリ沢コースを下るのが一般的だったが、今は逆の時計回りコースを取り、下山路に使うハイカーが大半。 今回は暗闇のスタートということで、出だしで沢の渡渉が続くコメガモリ沢コースを避け小田越コースから登った。 当初はアオモリトドマツの樹林帯でクマ除けのスチール缶が数か所に吊るされている。 標高1400メートルを超えると森林限界となり視界が開ける。 蛇紋岩の岩稜帯が続くが、足元は安定しており晴天時は問題ないだろう。 ただ今回はガスに加えて風速20メートル以上の強風に晒され、岩にしがみつかないと飛ばされそうになり、身の危険を感じることが何度かあった。 強風時はコメガモリ沢コースよりもはるかに強い風に晒される。ので注意したい。 10日は早朝のため小田越の監視小屋に監理員はいなかったが、監理員駐在後は午前中は強風のためこのコースからの登山は自粛するように指示されたようだ。 ◎河原坊〜早池峰山頂 コメガモリ沢コース 河原坊から山頂まで標高差860メートルを登る。 一般には登りで使うハイカーが大半。 出だしで沢の渡渉が数か所あり、増水時の利用は危険。 沢から離れると急傾斜の登りが山頂まで続く。 浮石が多く足元は極めて不安定。 特に下りに利用する際はくれぐれも落石を起こさないよう注意したい。 風は小田越コースに比べれば影響は少ない ☆早池峰山頂避難小屋 山頂直下にあり、2階建て定員約30名。 夏場は管理人が駐在する。 無料開放されているが、原則宿泊禁止であり宿泊利用での使用は自粛したい。 水場なし、トイレはあるが汚物の処理は人力となるため使用禁止。 携帯トイレを使用したい。 ☆携帯トイレ使用推奨 早池峰山は全山蛇紋岩で形成され、この山固有の希少な植物が多い。 高山植物保護のため山中では携帯トイレの使用が推奨されている。 山頂避難小屋トイレが携帯トイレ使用ブースとなっており、小田越コースにも一ヶ所使用ブースが置かれている。 携帯トイレは河原坊と山頂避難小屋で販売されている。 |
写真
感想
9月以降東北の山行が続いているが10日を休みにして4連休とした体育の日の連休もまたまた東北へ。
本来、ここは2泊3日で白馬へ行く予定だったが北アルプス冠雪の報や台風接近などもあり、結局は天気予報のいい東北へ向かうことになった。
とはいえ目指す山は天気予報を見ながら二転三転、ヤマレコの最初の登山計画では10日早池峰、11日神室山、12日森吉山だったが、直前に10日早池峰を月山に差し替え、でも実際に東北道を走りながらやはり早池峰に変更という決まりの悪さ。
とりあえず10日は秋田の横手、11日は直前予約でここしか空きがなかった秋田の大舘に宿を取り、この許容範囲の中で登れる山に登るというよく言えば『柔軟』悪く言えば『優柔不断』な東北遠征である。
結果的に10日に登ることになった早池峰山は1996年以来18年ぶり3度目の山行。
1回目はガス、2度目は晴天も薬師岳もぼやけるようなひどい霞とあまり相性がいいとはいえない山である。
10日午前3時半ごろに河原坊に到着、駐車場には4台の車が止まっているが仮眠しているのか?すでに発っているかは定かではない。
4時過ぎにヘッデンつけて出立。
頭上は雲が垂れ込み、時折切れ間から月が顔を出すが、お世辞にもいい天気は期待できそうにない。
最近の早池峰登山はレコなどを拝見すると、河原坊からコメガモリ沢を直接山頂に向かい小田越に下る周回ルートが主流のようだ。
ただ、我が家は出だしで沢の渡渉があるコメガモリ沢は闇夜では危険と判断して小田越コースから山頂を目指すことに。
小田越への車道を登るにつれガスが濃くなり、登山道に入ると風も出てくる。
森林限界に出ると遮るものがなく、強風をまともに受けることになる。
立っているのもやっとの風の中、岩にしがみつきながらなんとか標高差650メートルを登り切り山頂へ。
もちろんガスで視界はなく、冷えた身体を温めるべく避難小屋に駆け込む。
小屋には2組4人の宿泊者がおり、うち一人が麓大迫の方でいろいろ情報を教えていただく。
コメガモリ沢コースを下りで使うのは避けた方がいいとのこと。
そうこうするうちに、いきなり雲が切れカメラを抱えて慌てて外へ飛び出す。
南の薬師岳、東の剣ヶ峰、北の北上山地が切れた雲の彼方に臨める。
ただ西側の雲は切れず奥羽山脈主峰郡は見ることはできなかった。
15分ほどして再びガスに覆われ、その後は瞬間的に雲が切れることがあっても晴れ間が続くことはなかった。
山頂には都合3時間弱滞在したが、ガスが切れる兆しもなく10時前に下山開始。
どちらのコースで下るか迷ったが、あの強風を下るのはやはり躊躇、歩きにくいもののコメガモリ沢コースで下ることに。
風は小田越コースほどではないが、浮石が多く足元は不安定。
次から次へと登ってくる登山者に石を落とさないよう慎重に下る。
下り始めて30分、打石のあたりで突然ガスが切れ頭上の視界が一気広がる。
下りたら晴れる嫌なパターンだ。
さすがに登り返す気力はないまま、後ろ髪引かれる思いで何度も上部を振りかえる。再びガスがかかればなんとなくほっとし晴れれば悔しいの繰り返し。
そうこうするうち標高1400メートル辺りでいきなり嫁さんが浮石に足をとられて転倒。
「痛い、痛い、ボキって音がした!!ボキって鳴ったの!!」と右足足首をさすりながら半べそをかいている。
幸い骨ではなく、捻挫のようで、20分ほどそこで停滞したのち再び下山開始。
足をかばいゆっくり下る嫁に合わせながら、何とか無事下山。
河原坊から稜線を見上げればわずかに雲はかかっているが、天空の大半は青空が広がっている。
下り始めてわずかでガスが本格的に切れはじめたので、あと1時間頂上で粘れば!!という悔しさが消えない山行となった。
ただ、山頂に着いた後15分ほど雲が切れた瞬間は眺望を楽しむことができたので、それは救いではある。
今回も出だしから腰痛がひどく、河原坊から小田越までの車道歩きでは100歩歩いてはしゃがみ込むといった具合で、果たして登れるのか??という懸念が頭から離れなかった。
ただ登山道に入ってからはしい強風で腰の痛みのことなどすっかり頭から消えていたが、下りではまた痛みがぶり返すありさま。
果たしてあと二日、登れるんかいな??
下山後は東和ICから高速に乗り、東北道から秋田道を経由して宿のある横手へと向かう。
岩手山、焼石岳など車窓から見える山々は雲がきれいにとれ秋の夕日に照らされていたのが印象的だった。
翌11日は横手から南の雄勝に向かい、役内から神室山に登る予定だ。
視界ゼロの強風の中での往路は、かなりつらいものがありましたが、山頂小屋での美味しいご飯と一瞬の晴れ間にみえた絶景がすべてを「良し」としてくれました。
下りで、はでにこけてしまいましたが、幸い、捻挫程度ですみ、無事下山できました!
総じて、今から思えば、いい山歩きだったと思えます。人生いろいろなことに遭遇するものですね(^.^)
早立ちが裏目に出た感じですね。
コメガモリ沢コースは登りでも、落石に注意して登らないと、落石を誘発しかねないところだと思いました、下りで使ったとなると、登ってくる人も多かったようだし、かなり神経使いますね。
cafemikitaさんの捻挫も軽かったようで何よりです。膝痛同様腰痛も大変ですね。
「晴れれば悔しい」分かります。
mtkenさん、コメントありがとうございます。
あの時間に出ていなければ、最初のガスの晴れ間に遭遇できていないので、それはそれでOKだと思っています。
悔やむべきは頂上で3時間粘ったのだから、せめてあと1時間粘れなかったものか??
この日に関しては悔しい山行でしたが、11日12日と天気に恵まれたので、振り返れば悔しさはほとんど消えていますが。
match1128さん、こんにちは。
奥様、足の捻挫は大丈夫だったのですか?
その後、車の運転もなさっているから酷くはなかったのでしょうけど。
match1128さんの腰痛共々、どうぞご自愛下さいませ
初日の天気はイマイチでもその後二日は天気に恵まれるなど、好い思い出と共に自宅へハッピーターン出来て安心致しました
まことさん、座布団10枚!!
最後ハッピーターンなんですから、それは自分で言わなきゃいけないコメントでした。
嫁の足のですが『ボキって音がした!!』って連呼した時はまじで『骨』?とビビりました。
でもその後も普通に歩いてたのでたいしたことなかったんでしょう。
拙者、大人の休日倶楽部パスを初めて利用して登った最初の山が早池峰なんです。
その時は、有資格者が拙者のみでしたから、ソロで。
盛岡で朝レンタカーを借りて、ブイブイ飛ばして、一般的な「河原坊⇒小田越」で歩きました。
駐車場にはクルマが3台ぐらいしか止まっておらず、とても空いており、渡渉でビビって、このまま流されたら、誰か見つけてくれるかな?なんて弱気で歩きました。
一般的なコースとは反対で歩かれましたか!
コメガモリ沢の下りは嫌ですね。
やはり、登りで・・・。
でもミキータ隊員、軽〜い捻挫?で好かったですね。
昨夏の1号隊員のようになると、コトですからね。
あと1時間頂上に居たら・・・いい手があります。
半袖隊と頂上で待ち合わせするんです。
するとシビレを切らした頃に現れて・・・あ〜ら晴れ間が広がっている
でも、11番写真、拙者だと、恐くてあんなこと書けないんですけど・・・
あっ、もちろん、同意してませんよ
隊長
隊長、こんにちは。
小田越コースで下山した方の情報では、10日は小田越コースから登ろうとしていたハイカーの大半が強風で退却していたそうです。
小田越に管理人が入ってからは風が強いのでこのコースでの登山は自粛するように要請があったそうで、いかに我が家が厳しい状況で登ったか、痛感します。
隊長の場合、直接的な表現ではないですが、1号隊員様を結構レコのおかずにしていますよー!!
match1128さん
cafemikitaさん こんばんは
晴れ女パワーも今回はダメでしたか。
下山したら は悔しいですね。
でもcafemikitaさん 捻挫で良かったです。
普通の登山道で転んで手首骨折する人もいるそうなので、お互い気を付けましょう
hamburg
わたしは頂上でもう少し粘ろうと具申したのですが、「晴れ女」様が寒いので下りるとのたまい、これが裏目に出ました。
わたしはこけそうになったらなるべく尻餅をつくような形でこけるようにしています。
ザックが緩衝剤になりますし、おしりはお肉がついていますから。
風速20m お疲れ様でした!
奥様の捻挫とmatchさんの腰痛大丈夫ですか?!
並の人ならきっと帰宅を選択したかも?ですね
この後2日の山旅・・・
これからは鉄人夫婦と呼びましょう
小田越コースから登り始めた方の大半は強風で引き返したようで、その後管理人から小田越コースからの登山は自粛するようにとの要請が出たようです。
旦那は腰痛、嫁はねんざ、鉄人じゃなく、ボロボロ夫婦です。
matchさん、cafemikitaさん、こんばんは。
私も翌日に早池峰に登りましたが、金曜は大変だったんですね〜。
土曜は風は残ってましたが、快晴の絶景は、お二人の分含めて十分堪能させていただきました
強風20m/sの中、お疲れさまでした。
岩場で風に吹き飛ばされなくて何よりでしたね
11日12日はともに東北でニアミスだったですね。
11日は午後は八幡平からも早池峰が見えていましたよ。
早池峰は下りたら晴れでしたが、11から12日はともにピーカンで歩けたので、3日トータルとしてはわんだほーな山行でした。
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